2019/04/03

景気拡大最終局面の断末魔


最近の仮想通貨の高騰。
NY指数の高沸。WTI原油の高騰。
相反するIPOしたばかりのリフトの暴落。
ゴールドの暴落。
そしてIMF専務理事のラガルド氏が、
「世界景気はさらに後退している」と言っておられる。
まさに景気の最終局面に相応しい。

最近の原油やXOMやRDSが堅調なのは、まさにその証。
すでにドル安を織り込みに行き、原油は上昇し、
また不景気までの、需要の後退までの、
時間の猶予を示している。
景気後退から不景気に繋がるかは、神のみぞ知る。
FRBの利上げが終わり、QTの終了も視野に入る。
これ以上のドル高は難しいが、
通貨に限っていえば、「どんぐりの背比べ」で、
現状は少しでもマシなところを選択せざるおえない。

このようにして、マーケットは残った最後の燃料を点火し、
上昇を試みようとする。
しかし、あまりにもブクブクに太って鈍くさく、
綺麗に上昇できるほどの身軽さはない。。
もちろん跡に残るのは、資金を使い果たした屍の山。
どちらにせよ、今相場を支えているのは、
短期的な資金である可能性が高く、
押した波は引き潮を作り、返って来る。
て言うか、ちょっと動揺を誘えば、
なし崩し的に、崩壊しそう。。


イールドスプレッドの逆転はヤバイ。
確かに金利が上がれば銀行は儲かる。
しかし金利差で稼いでいるのに、
スプレッドが小さくなればどうなる?
逆ザヤになればどうなるんや?
短期の資金を金利を払いながら借り入れ、
長期で貸し出し金利を稼ぐ。
つまり銀行がスプレッドの縮小や
逆ザヤで稼げないと、終わりの始まり。

まず銀行がどうなるか?
逆ザヤで貸し出すと損をする。
信用創造でレバレッジが掛かっているため、
急速に資金振りが悪化する。
そもそも貸し出さないし、貸し剥がしも起こる。
晴れてる日は傘を貸すが、空模様が悪くなると傘を仕舞う。
よく聞きく、あれやで。

で、もちろん担保が蝕まれ毀損していく。
でもって、信用不安で銀行が金をさらに回さない、
逆ザヤで回せない。で企業の設備投資が止まる。
そもそも高金利では借り手がデフォルトする可能性が高まる。
銀行としては、高リスクは避けたい。だから貸さない。
銀行が貸さなければ、GDPが伸び悩むのも時間の問題。

まあFRBのとれる選択肢も多いし、
前回の教訓もあれば、そこまでバブル的な訳でもない。
投資家も悲喜こもごもと言った様子。
暴落させるには、楽観が足りないし、
上昇させるには、悲観や慎重さが足りない。
時間をお金に変えつつ、様子見と決め込みますか。。。

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