2019/07/08

取引手数料値下げの恩恵一番乗り、VYMを個別株で買い付けた場合




最低取引手数料が今日から引き下げられるマネックス証券、この恩恵を最大限に活用できる方法が、小口買い銘柄分散の、ETFを個別株で調達する方法。と言う訳で今回は泣く子も黙るバンガードはVYMの、保有割合を個別株で調達するための、取得すべき株数を計算してみました。

参考記事です


保有割合が小さい株まで取得すると、必要になる金額が莫大になることから、今回は上位25位までを取得します。上位25位までの銘柄で、ポートフォリオの50%を占めるため、完成精度は50%程度になりますが、VYMとの相関関係はかなり高いものになります。





それではいってみましょう。どん。



今回はなるべくVYMの保有割合に近づけるため、5000ドルを投資した場合で考えます。まず、取得すべき株数を計算しましたが、小数点以下の株数は、5000ドル程度では、もちろん保有できないので、四捨五入しました。その場合、一株の価格が一番高いブロードコムは、保有割合が小さいため、5000ドルの投資資金では保有できないことが分かります。因みにその時の保有すべき株数が0,375株なので、単純に投資資金を2倍にした10000ドルなら、四捨五入した場合、1株分持てることになります。そしてこれを基準に考えれば、VYMのポートフォリオに一番よく近づけるには、3倍の15000ドル程度が必要になるでしょう。



小数点以下の株数を省いた時に、保有すべき株数は、概ね以下の通りとなります。一番低い取得単価はイーライリリーを1株取得した時の112ドルなので、今回の最低手数料の引き下げは十分恩恵を受けることになります。ちなみに手数料は50セントほど。しかしながら、最低手数料が1セントでも10セントでもまったく関係ないことが分かります。最低手数料が10セント以下になるのは、20ドル以下の買い物をした時だけで、普通の投資家には全く関係がありません。しかしながら、業界最安値の広告効果が期待できるため、楽天の戦略はとても理に適っていると言えそうです。






またABBVの直近1年のリターンがマイナス18%になり、一度損失を確定して買い直した場合、往復売買で300ドルの0,45%程の手数料で1,4ドル程の手数料になります。20ドル程の損失を損益通算に使っても、手数料を考慮しても負けることはないのですが、繰り越せる税金や還付される税金は18ドル程度なので効果は薄いです。
ていうか、VYMすごいっす。損失出ているのがABBVくらいで、他は悪くてもトントン。すべて順調に利益が出ている。



ちなみにVYMの配当は3,0%程度で、投資資金5000ドルで貰える配当は150ドル程度、払う税金は20%だと30ドルほどと、上昇局面では、焼け石に水の相殺かも知れません。しかしながら、VYMのETFを買った場合、まったく損益通算できないことを考えれば、やはりETFの個別株買いは一考の価値がありそうです。また上昇せずにヨコヨコで推移した場合や、下落した場合はその威力を存分に発揮することでしょう。



やはりある程度の規模が必要で、この10倍程度になれば、そのまま税金の払い戻しが180ドルとなるので、500万円ほど運用しているなら、ETFを個別株で取得するのは面白いかもしれません。まあ割合で考えれば同じなので、絶対額で考えた場合になるのですが、18ドルの還付も180ドルの還付も手間は同じです。もし資産が500万以上で、ETFに投資をしており、例え1%でも運用リターンを上げたい人は、投資信託手数料を払わず、尚且つ損益通算の幅が広がる、ETFを個別株で取得するのは一考の価値がありそうです。





唯一の欠点は、今回の場合は24回の買い注文を出さなければいけないことですが、その内証券会社のスクリプトなり、自分でスクリプトを組んで、ワンクリックでETFを個別株で取得できることになるかもしれませんね。

お勧め記事です。



NISAを使えば税金は掛からないが、損益通算ができません。特定口座か、積み立てNISAかは悩みどころですね。二刀流で戦うのも一考の価値がありそうです。


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