2019/10/31

債券に危険信号www、FOMC通過、 グローバル3倍3分法ファンドは危険領域に突入



今後、債権を含むポートフォリオや、外債に投資している投資家は注意が必要です。

今回のFOMCは大方の予想通り、Fedは0,25%の利下げを決定。これによりFFレートは1,5から1,75になりました。過去すでに2回利下げを行っており、そして銀行から国債を買い取り、流動性の確保のために市場に資金を注入してきたにも関わらず、直前のGDPでは予想を超えたものの前回からさらに減速を示す年率成長1,9%となりました。つまり過去の緩和措置では、景気の波を覆していないことを示しています。

しかしながら減速する経済とは逆に、高値を維持している金融市場を牽制する意味合いを込めた、ミッドサイクルアジャストメントの終了を示唆しました。やはり株式市場に釘を刺した形となります。

直前の予想記事



FRBとしては、今後よほど景気が突っ込まない限り、利下げや量的緩和を行うことは無く、また景気が突っ込んだ時のために、限りある緩和余地を温存しておきたいと言ったところでしょうか?

今回の選択は、私見では妥当と言えそうです。まず景気の減速傾向は第三四半期GDPでは和らいでいること。しかしながら減速していることに変わりない。そして株価指数が高値を維持し、あまりに緩和的になればバブル懸念もある資産市場。今後の弾を温存しておきたいFRB。下火になった米中貿易戦争。

そしてインフレ率が2%ほどで推移しているなか、10年物国債の金利が1,7%や、FFレートも1,625%とインフレ以下で推移しているため、実質的には緩和傾向であることに変わりがないといったとこでしょうか?



今回のFOMCで取り合えず追加の利下げに待ったが掛かったことで、今後市場に影響が出るかもしれません。一番影響を受けるのは、もちろん一番大きい市場である債券市場です。金利が動けば債券価格が動き、それに劣後し為替が動き、相対的に小さく優先度の低い株式市場がさらに劣後します。つまり今後の流れを知る上で重要になってくるのが、株式ではなく債券となります。

直近1年間、米10年物国債の金利は半分になりました。それに伴い債券価格は大幅に上昇。債券の価格は1年前の大底から、直近の山頂に至ります。今まで利下げ期待や実際に行われた利下げにより下げてきた金利も、今回のFedの利下げの当面の見送りにより、今後は利下げが期待できないことになります。

10年物米国債金利、週足チャート



金利は18年末の高値である3,2%から、リーマンショック後の大底である1,5%まで落下しています。背景にあるのが、FRBによる利下げ期待と実際に行われた利下げだったものの、今回のFOMCで打ち止めになったことで、金利の更なる低下は期待できません。また今回の三回目の利下げで合計0,75%の利下げが行われたことになるのですが、米国債の金利は半分になり、1,6%ほど落ちていることから、若干のオーバーシュート気味感が出ています。

1、つまり大底を付けたので、これ以上下げにくいこと
2、すでに金利の低下はオーバーシュート気味
3、Fedの利下げの打ち止め
4、インフレ率を下回る金利水準との整合性
これらの理由により、今後金利は落ちにくく、債券価格はほぼほぼ天井圏にあると考えていいでしょうww。


TLT、長期米国債ETF、週足チャート




直近の1年で大底から天井を付けています。実は世界の市場は連動しており、値動きはほぼ似たようなものです。FRBの利下げ以降、欧州も日本も緩和的になったのは記憶に新しいと思います。

そして債券がポートフォリオの200%を占めるグローバル3倍3分法ファンドが堅調だったのは、株価が堅調だったことと、この債券の底から天井までを懇意的に切り抜き、誇張された数字であるからに他なりません。もちろん金利の底割れが期待しにくい現状から、同じパフォーマンスを次の1年で出すことは難しいです。

グローバル3倍3分法ファンドの記事です。本当に突っ込みどころ満載ww。

因みにもし同じパフォーマンスを期待するなら、さらに金利は1,6%下げ、ゼロ金利になる必要があります。もちろんゼロ金利になる頃には、景気はどん底で株価指数は暴落していることになるのですが。その株価もゼロ金利にも関わらず上昇していなければ、グローバル3倍3分法ファンドが直近1年と同じパフォーマンスを出すことはないでしょう(無理ゲー)www。。



前回9月のFOMC前後の記事です。まあ自画自賛の記事なのですがww。


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2019/10/30

他人の不幸は蜜の味、BTCで1000万失った話



またインターネットでおもしろものを見つけてしまったwww。


私、「怖い話して」

友人「ビットコインで1000万溶かした」

これを聞いてさぞかし飯が旨い人もいるだろう。2017年末、どんどん値段が上がったところでBTCなどの仮想通貨を買った人は多そう。まあ買った人が多かったから値段が上がった訳だが。大衆が飛びついた時がバブルの弾ける時なんだなwwww。



バブルのお話ですww


ああこの人もそうでしたね。私のブログのリンクの人。この人は未だに仮想通貨を買っていますよww。私?もちろん買いませんよ、「キャピタルしか買ってはいけない」という鉄のルールがあるんで、他は食品でも日用品でも最低限っすよww。
電撃ソニック団



因みに仮想通貨バブルが弾けた理由は、コインチェックが500億円分の仮想通貨をハッカーに盗まれたのが原因と言われているが、これはキッカケであり、原因ではない。原因は投資家心理がこれにより冷やされたため買いが続かず、これにより利益確定の売りが出たことだ。つまり通貨が盗まれただけでは暴落しない。市場から買う人がいなくなったから暴落した訳だ。

もちろん焦った投資家心理を読んで、売り始めたAIや投機化、また仮想通貨を盗んだハッカーもガンガン売って処分をしたことだろう。そう残念な投資家が取り残されている間に。

でもね飯が不味いんだけど、残念な投資家が本当に残念だったとは限らないww。これを見よww。BTCUSD週足チャート




さて時系列で語っていきましょう。対数チャートではないため、2015年から2017年辺りまではどれも同じ値札に見えるんですが、波乱万丈でしたwww。

2015年の年始は250ドルほどで推移していたようです。そこからドンドン値段が上がり、年末には倍の500ドル付近に。そして2016年の中ごろには三倍以上の850ドル付近まであがります。当時短期間で3倍になったBTCはもちろんバブルだと囁かれていましたwww。

しかしその後大きく売られることに。当時からFRBの利上げが噂さされ始め、利上げが行われれば新興国から資金が逃げるため、中国の株式指数が大きく下げました。チャイナショックと言われるやつですね。いまでもSP500指数には2016年の爪あとがくっきり残っていますwww。




全ての資産が売られ、当然当時すでにバブルと言われたBTCも巻き込まれ一気に半額ほどになりました。400ドル付近です。この時「仮想通貨は未来の通貨だー」と言って購入していた人は多そうです。もちろんそんなに資金を入れるようなことはせずに、妥当な水準として40万円ほどでしょうか?

ビットコインの反撃が始まるのはそこからでしたww。その後、2017年末までにビットコインは50倍まで上昇します。1BTCが20000ドル、200万円ほどですwww。当時の熱狂を記憶している人も多いでしょう。40万円で買ったBTCは2000万円ですwww。

しかし2018年の年始から、株式指数の下落も相まってガンガン売られ、あっというまに半額に。それでも1000万です。そこまで売られた段階で「バブルは終了」と気がつき、利益を確定した人は多そうです。なぜなら半値という節目や、週足の20日移動平均線まで下げたからです。半値までひと月ほどの出来事です。ここまで急激な投売り相場が起きると、大抵の人はビビッて動けなくなってしまいますwww。



もちろんその後も下落は続き、2019年の年始まで続くことになります。1年間の下落相場ですwww。2018年末のクリスマスショックと言われた株式市場のあの下げ相場を記憶している人は多いでしょうwww。全ての資産が売られましたww。もちろん私は買い向かいましたよww。当時手元にあった現金をすべて投入しましたよ。まあほとんどフルポジだったんで残念な結果だったんだけどwww。




BTCの値動きはと言うと、高値の20000ドルから一気に5分の1の4000ドルまで売られます。まあそれでも2016年当時買っていれば10倍だがwww。そこが大底でその後は、株式市場の上昇や堅調な経済、売り方の買戻しもあり、大底から2倍あたりで、半値戻しの10000ドルまで再び上昇します。今現在もこのへんで推移していますねww。

つまり上記の怖い話とは、一時含み益が2000万円あったのが、1000万円失い、結果的に1000万円の利益が残ったとう、大変飯の不味い話でしたwww。まあ1000万円の利益があれば、雑所得なりで40%くらいお国に持っていかれそう。事業でマイナーでもやってれば経費なりである程度は落とせそうだし、個人でも「ふるさと何とか」である程度取り返せるが、全部は無理っすよww。

そう言えば仮想通貨を頻繁に売買していた人で、一時的に大きく利益を確定したが、その後再び参入し、利益の殆どを溶かしてしまい、税金を払えなくなったって話は聞きませんでしたね。また仮想通貨の利益を申告せず、後に脱税で捕まったなんて話も聞きませんねww。あったのかな?そういうこと?



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2019/10/29

情弱御用達、グローバル3倍3分法ファンド



グローバル3倍3分法ファンドの概略、通称グロバ三倍三分法、もしくはG3とも

もうね、突っ込みどころ満載www。一体どこからつこっめばいいのか悩むほどwww。大数の法則が作用する前の短期決戦なら勝てるかもしれないが、時間とともに確実に指数に劣後するというwww。結論から言えば総じて負けるwwww。

この商品、自己資金に対して3倍のレバレッジを掛けた商品で、例えば自己資金が100万だとしたら、それを担保にその2倍の資金である200万を借り入れ、300万円分投資できる商品。また債権比率が高いことから、株式指数やREITなどのボラリティーの高い商品を、安全な国債で薄めて価格変動を少なくした商品と言える。その比率2対1。つまり株式・REITの2倍分の国債を資金を借り入れ保有することを意味する。



まずは債権から見て行こう。果たして利益が出るのか?そもそも、安全で利回りの低い国債にレバレッジを掛ける時点で草wwww。良く考えてみ?そもそも日本も欧州もマイナス金利で、例え国にお金を貸したとしても殆ど金利が付かないし、手数料を取られれば逆ザヤの可能性すらあるwww。それをレバレッジを掛けるなど狂気の沙汰ww。

因みにお金を貸した時に貰える金利と、お金を借りた時に支払う金利は違う。なぜなら、貸金業とは利ざやを稼ぐ商いだからだ。例えば家を買うときにお金を銀行から借りる場合、支払う金利は1%ほどだろう。つまりもし100万円借りた場合の資本調達コストは年1万円となる。

銀行は貸し出しのためのこの100万円を預金者から利息を払いながら集める。因みに集めたお金の大半は上記のほぼ利息の付かない国債で運用することになる。ほぼ利息の付かない国債で運用されるため、預金者の預けたお金100万に対する利息は0,02%ほどで、100万の預け入れに対して年200円ほどだwww。



方や100万円調達するために1万円のコストを支払い、方や100万円を貸して利息の200円を受け取るwww。この場合、資本調達コストの方が受け取る金利より高くなるので、日本やヨーロッパの国債にレバレッジを掛けて投資すれば、資金が逓減するのは明白だww。早い話200円の利息を得るために1万円のコストで資金を調達しているのでwww。

因みにこのファンドは親企業や子会社から資金を借り入れて、金利の支払いは親子間で完結するため、ファンドは高い借り入れ金利を負担する訳けではない。誰が負担するのか?もちろんこのファンドを買う情弱となるww。つまり構図は、情弱がこのファンドを買い、ファンドの売り手である子は、信託手数料の0,5%を受け取り、レバレッジ用の資金を貸し出した親は貸し出し金利と利息分の差額分である1%を受け取るスキームとなる。

考えなくても分かることだが、なぜこのファンドが市場に売りに出せれるのか?顧客を儲けさせるためなのか?自社が儲かるからなのか?自社が儲かるなら、顧客なんかに流さずに自社で独り占めすれば良い訳でww。因みにこのファンドは親子は確実に儲かり、リスクは顧客が全部背負うことになる。



もちろんレバレッジ用の借り入れ資金の金利負担も、運用手数料も負担するのは顧客で、その上で尚且つリスクも背負うという、ファンド側に取っては完璧な金融商品と言えようww。この貸し出し不況で誰もお金を借りたがらない時代に、高い金利で喜んでお金を借りて尚且つリスクまで背負ってくれるからだwww。

金利の低いヨーロッパや日本では、レバレッジを掛けた場合マイナス運用になってしまったが、アメリカの場合はどうなのか?もちろん答えは変わらないww。借り入れ金利と払い戻し金利では、常にお金を借りた場合の資金調達コストの方が高くなるからだ。もし逆だった場合、永久機関が出来る。つまり低い金利で資金を調達して、高い金利で運用すれば差額分が利益となる訳だ。これが最近のマイナス金利で銀行が苦戦している理由でもあり、円キャリートレードが流行る理由でもある。

では日本で資金を調達して、アメリカの国債で運用した場合は?そもそもなぜこの金融商品があなたに回ってきたのか?それはこの商品に買い手が付かず余っているからに他ならないww。もし魅力的なら貴方に売りに出せれる前に国内の金融機関がこぞって買うだろうww。しかし国内の金融機関には買い手が居ず、唯一この儲からない金融商品を綺麗にラッピングして騙して売り付けることができるのが個人投資家だwwつまり国内の金融機関は騙せないため、それを個人投資家を騙して売り抜けるとwww。



ではなぜ国内の金融機関はアメリカの国債を買いたがらず、余ることになってしまったのか?それはアメリカの中央銀行Fedが行う利下げにある。日米間の金利差であるスプレッドが狭まれば、ドルの魅力は薄れ相対的に円が上昇する。つまりドル建て資産の米国債はその価値が毀損する。そのため国内の金融機関では買い手が付かず、最終的な処分手段として、あなたにまでババが回ってくるのだwww。

ちなみにこの米国債単体で見てもマイナス運用だ。それにレバレッジを掛けて買うとか、自殺志願者もいいとこww。どういう事かと言えば10年物米国債の金利1,75%に対して、インフレ率が2%だった場合、もし運用すれば実質的には0,25%のマイナス運用で、もし資金を借り入れて運用すれば、資本調達用の金利コストを支払いながら、尚且つこのマイナス金利を負担するとう大変楽しい事態になるwww。

詳しい記事はこちら




もしレバレッジを掛けて投資したいなら、資本調達コストの支払い金利以上の利回りで運用しなければ経費倒れで終わる。つまり1%ほどの金利コストでお金を借りたにも関わらず、その運用先が日本やヨーロッパのマイナス金利の国債では、逆ザヤのマイナス運用にレバレッジを掛けた大変痛い結果となる。

そもそもなぜあなたにまで、その商品が回ってきたのか?もし儲かるなら、当然ながらその道のプロである国内の金融機関が全て買い上げ、あなたには回ってこない。貴方は資金を金融機関に貸し出し、そのおこぼれに有り付く程度だろう。つまり貴方の預金を金融機関が運用し、金融機関が9割懐に入れ、あなたは1割ほどの利益を得る。つまりそれが、あなたが100万円を銀行に預金した時に貰える年200円ほどの金利収入となるwww。

と言う訳でグローバル3倍3分法ファンドお薦めです。みなさん買ってくださいwww。こちらの商品、金融機関は確実に儲かる完璧な金融商品です。もし貴方がババを引き受けてくれれば、国内の金融機関は大変助かります。また短期的にはレバレッジが掛かっている分、大変楽しめる金融商品となっておりますwww。



お勧めの投資先はこちらですwww、投資は自己責任でww


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2019/10/28

速報、祝S&P500は高値更新



チューリップwww

SP500は高値更新です。取り合えず全ての問題を先送りにした形です。ブレグジットは延期で合意。米中貿易戦争はトランプ大統領が来年の大統領選を見据え下火。もともと大統領選に備えて対策してくることは予想出来たものの、若干の先走り感は否めません。

市場ではティファニーがLVMHからの買収期待で30%ほどの爆上げです。ちなみにTFは宝飾品のお店なので、朝食は当然ながら出していませんww。その他にも個人投資家に人気のMSFTやTが上げています。またスポティーファイも10%を超える上昇ですww。



しかしながらヘッジ資産のゴールドや金鉱株は下げ、また金利も上がってきているので債券価格は下落しています。つまりヘッジ資産はかなり投げられている状態です。まあヘッジ資産で利益を得られる確立が20%程度で、株式の上昇に賭け続けた時の勝率が80%なんで当然の仕打ちですwww。

さて、市場はかなり楽観的に傾いた様ですが、油断は禁物です。今週は重大な経済指標が続きます。そのなかでも一際大事なのが米第三四半期GDP速報です。これはかなりの減速が確実視され、そもそも6月から引き上げられた追加関税が全期間で適用されるため、第二四半期に対しても、昨年に対しても大幅に減速すると言われています。

今年第一四半期の実質GDPが3%、第二四半期が2%、そして今回の第三四半期の市場予想は1,6%ほどだと噂されています。これはトランプ大統領が目指す、年率3%成長の半分ほどで、第一四半期から急減速していると言えます。



それを踏まえ今月末のFOMCでは、0,25%の利下げが確実視され、市場にも織り込まれており、また減速する経済を顧みれば当然と言えるかもしれません。しかし堅調な金融市場がバブル化しないためには、ある程度の抑制も必要かもしれません。なぜなら実体経済が減速しているにも関わらず株価が上昇し、株価と経済の乖離が大きくなってしまうと、もし持続が困難になった時の落差が大きくなってしまうからです。

前回9月のFOMCの予想記事です。予想0,25の利下げで、高値圏にあった株式市場は牽制されることを予想しましたが、ほぼ予想通りとなりました。



そしてこちらが、FOMCの結果を受けた記事です。9月のFOMCでは理事の間でも利下げに関して意見が割れた様でした。またその後株式は売られました。

今回は景気減速に対抗するために利下げは行われるでしょうが、FRBとしては景気が悪化した時の弾も温存したいので、ミッドサイクルアジャストメント、景気拡大局面での金利の調整は継続しないかもしれません。また今回のFOMCでは金融、株式市場が行き過ぎないよう、ある程度釘を刺すことになるかもしれません。因みに直近3回のFOMCでは、議長声明後に株価は下落しています。どれも市場はタカ派と捕らえたのが原因です。



上はSP500の週足チャートです。そろそろトレンドラインの上限に到達することから、上値は限定的です。また暦の節目である月末、トレンドの転換点が意識されるFOMCと、あまり大幅な上昇は期待できない状況です。





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2019/10/27

悲報、大統領、AAPLにご不満な様子




To Tim, the button on the IPHONE was FAR better than the swipe !!!
合衆国大統領より、ティムへ、IHPONEのホームボタンの方がスウィップ式よりいいぞ。。2019年10月26日



ここ2年ほどアイフォンを使っている合衆国大統領、最近ホームボタンが無くなったことでご不満な様子。そもそもこの年になれば、新しい技術に適応するのが難しくなってきてもおかしくない。まあ良くやっている方だろうww。

それ以前はアイフォンの画面が小さいのがご不満だったらしく、サムソンのギャラクシーを使っていた模様。そしてその時も、「ティムとジョブスにスクリーンを大きくしろ」とツイートしていた。しかしながら合衆国大統領という立場上、アメリカの企業が作った製品を使う必要があるので、最近はアイフォンをご使用。

そりゃ年とりゃ老眼になるので、画面がデカイ方が使いやすいのだろうが。もうね、アイパッドサイズのアイフォンでも作ってやれよwww。それにしても直接CEOのティムクックにツイートするとかwww。ティムがどんな反応するのか知りたい。まあ多分ホームボタンが復活することは無いと思うし、しばらく使えば慣れるんで必要ないだろうww。



アップルねえ、成長産業で商品の競争力もあるんで株価も安定しているんですけどねえ。そしてPERが20前後でそこまで割高なわけではないんだけどねえ。ひとたび景気が崩れれば高いアイフォンよりも中華や台湾製に流れそうだから、この景気の頂点とも思える、FRBの利下げが始まっている局面では買いづらいですねえ。

最近は株主還元にも力を入れていて、増配、株式消却を行っている様なんですけど、やはり今の局面じゃ買えないかな?噂によればTSLAから露骨に人材引き抜いて、車作っているとか、作っていないとかww。自動運転車の開発に精を出しているとかww。まあどうせファブレスファクトリーで自社で工場構えて商品を作るようなことはせず、TSLAあたりに生産を委託しそうだけどwww。



やっぱり今の局面で買うならBTI、もうねこれ一択www。ああそういえばブレグジットはEUと延期で合意しました。EUとジョンソン首相は離脱案で合意したものの、英国議会はご不満で可決されずww。というわけでまた空振り三振、BTIへの投資が遠のく。しかし期間は今のところ未定で、EU側が何かしらの条件を付ける可能性も。そしてジョンソン氏は12月中旬の解散総選挙を目論むが、現状では未定。

もし私がEUなら、首相不信任の議会解散総選挙を義務づけ、もう一度民意を問い、その民意がブレグジットであるならば、今月合意したEUと英国の離脱案を採択するようにある程度道を作ってあげるのですがwww。それにしても民主主義の国で民意を反映させないとはww。そのうち残留が優勢になるまで、何度も民意を問うことになりそうww。

まあ保守党は、与党と言えど議席を過半数取れている訳ではないし、議会の解散には下院で3分の2の同意を取り付ける必要があるので、現状では無理かな?まさか今月31日にサプライズは無いと思うがwww。ハードブレグジット待ちは時間の徒労に終わるかもしれませんねwww。



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2019/10/26

バブル、BTCが大幅な上昇です



ビットコインUSD、日足チャート


ビットコインが週末大幅な上昇をしました。ニュースでは習近平国家主席がブロックチェーン技術に言及したことで大幅な値上がりをしたと書かれていました。分散台帳システムのブロックチェーン技術は有用ですが、ビットコインに対して言及した訳ではございません。また中国では、噂によればビットコインの取引は禁止されているそうなので、習近平氏の発言はBTCを指すものではありません。

最近の仮想通貨には逆風が吹き荒れています。もともと不透明な資金の流れを嫌気した各国政府による介入が根本にあります。FBのリブラが廃案に追い込まれそうなのも同じ理由によるものです。政府の監視の及ばない仮想通貨による取引には、資金洗浄、脱税、違法取引の温床になりやすいことから、今後もこの流れが継続すると考えられます。



またお金の所有権が変わるたびに間に入り、税金を課したい各国政府としては、今の仮想通貨はあまり歓迎されるものではありません。もし商品を買うなら消費税、賃金を得るなら所得税、事業所得なら法人税、遺産なら相続税、人にあげるなら贈与税といった具合に、政府はお金が移転する度に介入して税金を掛けるのですが、個人情報と紐付かない現在の仮想通貨は脱税天国といえ、持続性に疑問が残ります。

上のチャートはビットコインの日足での価格推移です。今回の上昇で価格は7500ドルから9000ドルへと1500ドルほどの20%の上昇です。しかしながら、上値、下値ともに切り下げる下落トレンドであることから、今回の上昇も一時的である可能性が高いです。また今回下落トレンドの上限に達したところで売りが入り、この水準で上げ渋っていることから、今後この価格で反転する可能性もあります。

仮想通貨で今後も生き残りそうなのは、やはりそれなりに使われているBTCくらいになりそうで、他の仮想通貨は需給のみで動く投機目的の商品でしかなく、水物で終わる可能性が高そうです。またBTCも政府の介入などで今後も決して安泰な分けではございません。



しかしながらブロックチェーン技術は大変有用で、海外送金などの通貨取引において、為替手数料を劇的に下げる可能性があります。例えばもし今、海外との銀行間の送金で1億円を送ると手数料は片道で1%から2%ほどの100万円から200万円ほど掛かるのですが、仮想通貨なら1ドルほどで送金できる可能性があります。

こちらはクレジットカードの海外手数料
VISA 1.63%
MasterCard 1.63%
JCB 1.60%
AMERICAN EXPRESS 2.00%
Diners Club 1.30%

今後期待できるのは既存の仮想通貨ではなく、未来の仮想通貨である可能性が高いです。しかしBTCは、それなりに価値を残しそうです。闇取引による交換価値や、自国の情勢が不安でインフレの激しいトルコリラやアルゼンチンペソ、ベネズエラ・ボリバルの資金の違法な逃げ道として、避難場所の役目を果たしそうです。

またBTCはその堅牢性から所有者ですらアクセス出来なくなることが多々あり、実質的に使えない死に金となったBTCがすでに何割かあるそうです。また鍵の紛失によってこの割合は着実に増えていくと思われます。いつか全てのBTCが死に金となり、その役目を終える時が来るかもしれません。また逆に量子コンピューターによりすべての暗号がゴミ化し、パンドラの箱が解き放たれることにより、実質的に価値を失うかもしれませんねwww。



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2019/10/25

悲報、AMZN、BUDが大きく下落



焼畑商法とも揶揄されるAMZN、画像はアマゾン熱帯雨林の森林火災

AMZNが時間外で6%ほどの下落です。幸運の女神は持分の半分にあたる2兆円分を寄付に当てるそうなので、配当のないAMZNから現金を得るには換金するしかないという理由から、女神に見放されたAMZNの株価はしばらく重そうです。

For the third quarter, Amazon (ticker: AMZN) posted sales of $70 billion, up 24% from a year ago, at the high end of the company’s guidance range of $66 billion to $70 billion and ahead of the Street consensus of $68.8 billion. But earnings of $4.23 a share were well below the consensus of $4.60 a share. Sales were up 24% in the U.S. and 18% internationally.  https://www.barrons.com



売上高はコンセンサス通りとなり、昨年比から24%の成長を遂げたものの、最終利益が予想に届かず、大きく下げています。一株あたりの最終利益は昨年からは増えているものの、予想4,6ドルに届かず、4,23ドルとなりました。

PERは70程と割安感は無く、成長性が買われていたので、予想に対して10%のマイナスで終われば、売られてもおかしくないです。ただしこの程度のことで動揺するべきではなく、売上高が24%で成長しているので3年で2倍になる計算です。

AMZNは利益よりも規模を重視する経営を長年行ってきており、利益を出来るだけ再投資に回している為、最終利益が残りにくくなっています。今回の決算でも売上高がコンセンサス通りだったことから、あまり最終利益に執着せずに、企業規模に重点を置いて考えるべきなのかもしれません。



売り上げと利益、売り上げは右肩上がり、3年で2倍程度

アナリストの推奨はかなり強気な意見が多いww

ちょっと前まではグーグルと同じ株価だったので、同じ水準まで再び戻してもおかしくないです。株価がここから半額になってもPERは35なので、もし今選ぶならGOOGの方が魅力的です。消費者の行動傾向は、今後もネットでの買い物が加速することになりそうなので、クラウド事業や、エンターテイメント事業を含め、下値を固めてくるのは時間の問題です。最近でこそ景気減速の流れから、企業の設備投資に陰りが見えているものの、設備投資はまた戻ってくるので。



最後に世界ビール最大手であるABインベブです。売り上げは上昇したものの、販売数量が若干減少したようです。株価はヨーロッパ市場で9%ほどの下落です。先進国でのビール市場はすでにパイの奪い合いの飽和状態で、販売数量の減少は他の飲料に押されていることを示しているので、見通しは悪いです。また新興国は最近の景気減速で期待が持てないことから、販売数量が増加するのはまだまだ先のこととなるかもしれません。

このインベブは昨年末にM&Aで肥大した借入金の返済を優先するために減配をして、株価が高値から一事半額になるまで売られました。もし暖簾の減損処理に迫られれば、再び売られることになるかもしれません。KHCが減損処理で大きく売られたのは記憶に新しいですね。同じ構図です。

MOの事業ポートフォリオの10%ほどが、インベブのビール事業だと言われています。今回の決算でMOに影響は出るのでしょうか?また1,3兆円ほど投資した電子タバコのJUULも不安の種ですwww。



てきとーな煽り記事ばかり読まれるのは心外ですwww


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2019/10/24

YAHOO、輝かしい失敗の歴史(?)



ネットで面白いもん見っけた

時はネットバブル全盛期、ヤフージャパンの株が上場株の中で初の大台である1株1億円をつけたころ、ひっそりと検索エンジンサイトを立ち上げたグーグル。もちろん広告収入なんてビジネスモデルが誕生したのはずっとあとのことで、収入の無いガレージで創業したばかりのこの企業。先行していたアマゾンのベゾスなど、エンジェル投資家から資金をかき集め細々と営業していた当時から、現在の姿を想像出来ただろうか?

何もヤフーに限らず、我々でも同じ失敗をしたことだろう。当時はポータルサイトがネットの入り口で、今でも日本ではヤフーやMSNを使っている人が多い。そんな中、ただ検索するだけのサイトに魅力は無く、総合的な情報を仕入れることができるポータルサイトに人気が殺到。ヤフーなどは検索の精度向上よりもサイトの拡充に精を出していた。



ホリエモンのライブドアも同じ方向性でしたね。その名残でいまでも個人ブログ界隈ではライブドアブログは人気があります。徐々にワードプレスにおされ気味なのは内緒だけど。。。これは情報を囲い込むためのグーグルの策略で、護送船団方式のブログは検索順位を落とされ、逆にワードプレスは順位が上昇しやすい傾向にあります。つまりグーグルの手に及ばないポータルサイト系を潰すために、検索に引っかかりにくくして順位を落とし、ワードプレス系の順位は検索に掛かりやすくなっています。

これは何もライブドアブログに限ったことではなく、グーグルの贈るブログサービス、「ブロガー」でも同じことが言えます。つまりブロガーを使っている人は薄々気が付いているだろうけど、検索の流入がほぼ無いことを。そりゃ余程ニッチな市場を攻めれば上手く検索に引っかかることもあるだろうが。。

と言う訳でグーグルはまだまだ情報を囲い込んで、他を潰しにかかって来ることでしょうww。すでにアップルやアマゾンと並ぶ、ワントリオン企業、百兆円企業の一角として、日々凌ぎを削っているグーグル、もし20年前に1億円でこの企業を買えるなら、あなたは買いました?



1998年、グーグルの1億円での身売りをヤフーは拒否。
2002年、ヤフー、3000億円で買収を試みるが、グーグルは5000億円を提示し物別れ。この時でも十分割安いというww。

ここからヤフーは沈んでいきます。もはや検索エンジンに競争力は無く、グーグルのページランク機能や「もしかして?」機能、検索窓のスペルチェック機能などが使い勝手が良いことから、ユーザーはグーグルからネットを繋げるように。盛大にネット通信から迂回されたポータルサイトは人々の目に留まらなくなる。ここからポータルサイト系の凋落が始まりますwww。

2008年、ヤフー、マイクロソフトから5兆円で買収を持ちかけられるも拒否。
2016年、最終的にコンテンツ産業に足を伸ばすベライゾンに5000億円で買収。



最近の通信インフラ系の企業はコンテンツ産業の拡充に努めているのは記憶に新しい。腐っても鯛のヤフーは、ヤフーファイナンスくらいしか使う用途が無く、ネットインフラの回線使用率からは、もはや使われていないも同然のサービスとなってしまう。もちろん回線を多く使うのは動画系の重いサイトで、ネットフリックスやアマゾン、グーグル要するユーチューブなどになるが、多くの人が集まれば広告を打てるんで、何だかんだ言ってこいつらは強い。

ポータルサイトが情報の拡充に精を出し、検索サービスを蔑ろにしていたのとは対照的に、グーグルはまず検索エンジンの精度を上げ、その後情報の拡充に努めてきました。ユーチューブの買収やブロガー、ブラウザのクローム、gメールもそうでしたね。そしてその後はスマホ向けのOSやアップルと天下を二分するスマホアプリ市場に参入しました。今後も同じペースで成長するような青写真が描かれやすいのですが、20年前のヤフーもそうでしたねwww。私は同じ成長産業ならグーグルよりもタバコ企業の方が好みですがwww。




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2019/10/23

悲報、3000の節目を割る、MAとVが下落



このアイキャッチ画像は、特に意図はないですwww

一夜と持たずSP500は3000の節目を割ってきました。そりゃ馬鹿でも、何回もここで弾かれれば天井だと認識するわな。景気は減速傾向が止まらず、FRBの利下げ局面は60%の確立でその後指数は調整していたので。つまり現状と同じシチュエーションの場合、3回に2回は下落すると。ああ、忘れては駄目ですよ、指数の勝率は80%っすよwww。弱ければ買ってやればいいんすよww。

昨夜のNYは、今まで買われていた銘柄が弱かったです。生活必需品のKMBはマイナス7%を越える下げ幅。決算で撃沈か?MSFTやBABAも弱く、SBUX、MCDも久々に売られました。



特筆すべきは、今まで鬼のように買われていた、カード決済の雄、MAとVでしょうか?昨夜はかなり下げました。高値からマイナス10%ほどの水準で推移しています。流れが変わった原因はこちらのニュースでしょうか?

米クレジットカード株が大幅安 JPモルガンが即日決済に参入へ

同様にしてSQも売られました。こちらも中間手数料を抜くだけですからww。銀行が決算マーケットに食い込んでくるかもしれません。今まで金利の低下やネットバンキングに苦しめられてきた銀行。わざわざ銀行に足を運ばなくても済むので、今の銀行の支店や窓口、ATMは多すぎるかもしれません。

今後急速に社会が変わり、スマホ決済が決済市場においてマーケットシェアを獲得するかもしれません。そもそもビザもマスターも、中間手数料を抜いている必要性の薄い会社で、顧客とお店の中間に立ち、決済手数料を抜いているといえます。欧米では支払いの80%がカードでの決済とも言われているので、顧客の銀行とお店の銀行の間に立ち中間手数料を抜いているとも言えるが。でもねそれだったら、ビザやマスターを通さずに、直接顧客の銀行とお店の銀行でやり取りすればいいんですよ。



ただし、カード決済がすぐに無くなるとは思えませんね。スマホにすべて依存するなど恐ろしい。スマホを忘れるか、バッテリーが無くなっただけで原始時代に逆戻りするわけにはいかないので。。カード決済とスマホ決済はお互いを補完し合う住み分ける社会となりそうです。今後はVやMAは成長が緩やかになり、生活必需品となるような気がします。

分かりやすい例としてよく引き合いに出されるのが中国なのですが、こちらではアリペイに代表されるQRコード決済が急速に浸透しました。決済手数料はかなり低いらしく、アリペイのビジネスモデルは、顧客情報に基づいたクレジット信用情報や消費者情報だと言えます。狙い撃ちにした広告を打てますし、確かなる信用情報から銀行よりも生産性が高いローン審査が行えます。

今回のJPMの選択は、今後の社会に一石を投じることになるのでしょうか?



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2019/10/22

正解はPG、JNJの株価に迫る




株価がなぜ上げたのかは不明だが決算だと思われる。どうせ明日になりゃ決算記事が量産されるんで、こっちは違った方向で。と言う訳でPGは上昇し、最近問題が多くて下落しているJNJの株価に迫ることに。脳に直接働きかける何かがないと興味湧かないんで。。。例えばニコチンとかアルコールとかだと直接脳に影響を与えるでしょ?私の記憶では1株80ドル前後と記憶していたのだがwwww。




PG、日足チャート、綺麗な右肩上がり、昨年末は一時80ドル台だった模様。脳に働きかける物に欠け、特にフォローしてないんで高いか安いかは不明。基本チャート買いなんでww。





PG、ヤフーファイナンスのスクキャプ
配当利回りは2,5%、PER86?、最近の上昇はここ1年ほどで、それまでは若干低迷していた模様。低迷していたところを上にブレイクしたことで上値を伸ばしたと言える。生活必需品の安全銘柄なんだろうけど、現状の株高も相まって魅力は薄い。



こちらはJNJのスクキャプ、
配当利回りは3%ほど、PER20、ここ5年はジリ高傾向にあるも、頭打ち間は拭えない。天井から少し落ちたところで、割安に見えるのはアンカリング効果による目の錯覚。平々凡々な銘柄なら配当で4%は欲しい。

どうでしょう?飛び付くほどでもないですよね?分散のための、頭数揃えるためなら買えないこともないが。。



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SP500、3000ポイント奪還、現金を抱える残念な投資家ww




市場は堅調です。移動平均線の上で推移していることから買いが入りやすく、また中央銀行による景気の下支えが意識され、売られにくい展開です。また大台の3000を終値で超えてきましたww。

最近好調なのは、PM、MOの合併騒動以降、低迷していたタバコ株でしょうか?昨日も指数の上げ幅の3倍ほど上昇していました。まあ下げた分を半分ほど取り戻しただけなので、ポートフォリオの重荷になっている投資家も多そうだがww。

にもかかわらず英国ADRのBTIは底を試す展開。配当利回りはすでに7%越え、しかしながら何を恐れてか、全然買いが入らずジリ貧。まるで英国が今後不況に突入するのを待ち構えているかの様ですww。でもね、よく考えてみ?そもそも売り上げは全世界で、景気の流れに関わらず喫煙者はタバコを吸う。例え景気が落ち、それに伴いポンドも下落すれば、海外からの収入は上昇するので、決してBTIには悪い話ではないことをww。え?私?もちろん動きませんよ、こんな中途半端なところでwww。




堅調な株もある反面、残念な株も出てきました。JNJは相変わらずベビーパウダーに発癌性物質が含まれている可能性が指摘され、株価は低迷。事業ポートフォリオにおけるベビー用品なんて多寡が知れているにも拘らず、株価は大げさな反応。もちろん指標的な割安感はない。特に魅力無しのこの銘柄、持っていればボラリティーが少なく、安定した7%ほどの収益を上げそうだが、それなら指数でいいんじゃね?

BAは立て続けに起きた事故以降低迷しているが、景気サイクルも意識される。特に世界第二位の経済大国、中国で需要が落ちればその影響は免れない。ところで何で昨日落ちたの?wwwww。まあどうせ決算でこけただけで、確認するまでもないがwww。

そしてIBM、相変わらずの低迷っぷり。配当再投資の複利で資産を伸ばす戦略なら、多分報われる、多分だけど。下落分をどこまで挽回できるのか不明だがwww。株価の下落分を配当複利で相殺すれば、損益がゼロになりそうwww。バフェットに追随したのはいいが、梯子を外され未だに宙に浮いている投資家が多く、徐々に脱落していっている模様www。コンドラチェフの技術革新に由来する景気の波が意識され、今後何も起こらないならこの流れは変わらない模様。




SBUXは上昇局面は終了です。今後はレンジ相場に以降して、また株式消却などによりバリュエーションの改善がなされるまでは、大きい上昇は期待し難いでしょう。コーヒーならMCDでも買えるので、何もPERが30を越す銘柄に期待するほどでもないww。


指数が堅調に推移していることで、資産を大きく伸ばしていることだと思います。まさか指数にアンダーパフォームする投資家なんていないことでしょうwww。指数を買うだけなんだから。選び抜いて指数に負けるのは至難の技ですからwww。また現金を抱え、上昇を指を咥えて眺めている残念な投資家もいないことだと思いますwww。

私ももちろん円安とNYの株高の恩恵を受け、資産はどんどん高値を更新していますよwww。いつも言っているじゃないですかww、上昇に賭け続けるのが資産を最大化させる最適解だと。指数の勝率は80%ですよww。



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2019/10/21

英国で37年ぶりの土曜議会、前回はいつ?




ダヴィンチ、最後の晩餐、このあと誰かがキリストを裏切るとか、裏切らないとか。。

英国で37年振りの土曜議会です。因みに37年前はフォークランド紛争の時でした。今回の議会は、今週の欧州首脳会議で合意した英国離脱案を議会で採決にかける為に、土曜日にもかかわらず緊急招集されたものでした。結果は、否決でも可決でもない、決定の先送りとなりました。

今回採決の先送りが決定したことで、形の上では、英国政権にはブレグジットを延期させることが義務づけられているのですが、見通しは不明。採決が保留になった理由は、まだまだ議論の余地があると言うよりは、問題の無意味な先送りといった意味合いが強いです。不毛な議論で何も決められない背景には、未だにEU派と離脱派で世論が真っ二つに割れているため。

欧州首脳会議の時の記事です。




今回の採決の先送りを受けて、ジョンソン英首相は、「EUと延期を交渉するつもりはなく、法律もそれを強要していない」と述べ、22日に協定案を採決にかける考えを強調した。果たしてジョンソン氏は議会を裏切り、延期なしのハードブレグジットとなるのか?一応、今後の可能性を列記。
1、来年1月末へ延期
2、合意案が可決、否決
3、延期なしのハードブレグジット
4、EUに残留

どうせ採決にかけても否決されるだろうし、このまま採決に掛けずに保留のまま時間切れのゲームオーバーにる可能性も。この場合、延期をEUに申請することになりますが、EU側が拒否する可能性も。もしくはジョンソン英国首相が議会を裏切るか。。

欧州連合という経済実験、社会実験もそろそろ佳境です。もし水が高いところから低いところに流れるなら、やはり歪みの大きいこの実験は失敗に終わる運命にありますww。

これは何度か記事にしたのですが、ドイツにとっては安いユーロによりドイツの競争力の維持を許し、他国にとっては高いユーロにより競争力を落とすこととなり、実質的にドイツの経済植民地となってしまうからです。つまり欧州諸国からドイツに富を献上しているのが本質だと。




さて、前回の土曜議会を振り返って見ましょう。。

1960年代当時の英国は、充実した社会保障制度や基幹産業の国有化等の政策が実施され、「ゆりかごから墓場まで」と呼ばれる社会保障制度が確立されていきました。しかし70年代以降、英国病や欧州の病人と呼ばれるように、社会保障負担の増加、国民の勤労意欲低下、既得権益の発生などにより、経済的に行き詰まり大きく停滞しました。これらの政策は主に労働党政権によって推し進められてきたものでした。規制や産業の国営化などによる産業保護政策はイギリスの国際競争力を低下させ、経済成長を停滞させることになりました。

差し詰め今の日本もこんな感じの低成長で、英国病と似ているところが。違いは経常収支が黒字なため、日本人は勤勉なことを物語っている。しかし国民は莫大な経常収支の恩恵や、好調な実体経済を実感できず、バブル以前の右肩上がりの経済とは違い閉塞感が漂う。すでに失われた30年が、今回の増税で40年となりそうな勢いなで、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」といった感じの、「皆で貧すれば怖くない」の足の引っ張り合い経済により、お金は有るのに死に金となり、ずぶずぶと沈んでいく「日本病」状態。。

話は70年代の英国に戻り、国有化による競争力不足などで製品の品質が劣化していき、イギリスは国際競争力を失っていき、輸出が減少し、輸入が増加して、国際収支は悪化していきました。そこに追い討ちをかけたのがオイルショックでした。慢性的な高インフレーションのなか、不況に喘ぐスタグフレーション経済に突入。

イギリスでは経済成長率が低下し、税金収入が減少していき、財政の赤字は増加して、国債の累積残高が増加し続けていった。1976年には財政破綻し、国際通貨基金から融資を受けることとなった。このことから、政府は財政支出の削減を余儀なくされ、公務員の給与抑制が課題となった。また、社会保障制度を維持しようと歳入増を試みるようになった。




所得税の最高税率が83%と極端な累進課税で、これらの税制度や充実した失業保険は勤労意欲の低下や社会的活力の減退を招いていきました。スタグフレーションを克服するために時の政権は労働組合と賃金抑制の交渉をしたがうまくいかず、1970年代になると、イギリスでは様々なストライキが断続的に続き、医者や看護師のストで病院は機能せず、給食婦のストで学校は休校し、ゴミ収集人のストでゴミは回収されず、墓堀人のストで死者が埋葬されず、トラック運転手のストで暖房用の灯油が配達されない等の現象が起こった。

時の政権であった労働党は有効な対策を打ち出すことはできず、結果として社会の不満を生み出すこととなり、「不満の冬」と呼ばれるように。そこであの女性、「鉄の女」の登場です。1979年の総選挙では保守党が勝利し、5月にはサッチャーが政権に就いた。サッチャー内閣は、国有企業の民営化、金融引き締めによるインフレの抑制、財政支出の削減、税制改革、規制緩和、労働組合の弱体化などの政策を推し進めていった。

これらの政策により英国病の症状は克服されていったが、サッチャー在任中は不況は改善されず、失業者数はむしろ増加し、財政支出も減らなかったことや、反対派を排除する強硬な態度などからサッチャーは在任中も、辞任後も国民の中に大きな批判が起こった。なぜこれほどまでに傍若無人な振る舞いができたのか?





マーガレット・サッチャー(1925年10月13日 - 2013年4月8日)は、イギリスの政治家、サーの称号を持つ女男爵。イギリス初の女性首相(在任:1979年 - 1990年)。保守的かつ強硬なその政治姿勢から「鉄の女(英: Iron Lady)」の異名を取ったことで知られる。

略歴
冷戦中の欧州に平和をもたらすヘルシンキ条約を痛烈に批判。
アルゼンチンに対しては徹底的な武力行使を主張。
ドイツ統一には懐疑的な姿勢で反対。 
取り敢えず超好戦的な人物で反平和主義、破壊神「この内閣に男は1人しかいないのですか?」が有名。もちろん欧州連合みたいな馴れ合いにも大反対。

民営化により失業率が増大、賃金は下がる。
イギリス経済を奈落の底に突き落とした血も涙もない人間。
取り敢えず、イギリス人全員を貧乏にするのが目標。「金持ちを貧乏にしても、貧乏人が金持ちにはなりません」。
強固的な姿勢により「鉄の女」の異名を取る。「銅像ですね…銅もいいですよね、錆びないから」が有名。英国議会議事堂内に銅像建立に際し。

基本、好戦的で平和を憎み、一度言い出したら聞かない性格、尊敬する人物がチャーチルだったこともそれを物語る。最終的に求心力は低下して、首相辞任に追い込まれる(1990)。晩年は認知症が進み、夫が死亡したことも忘れるほど記憶力が減退していたとも。2013年、脳卒中のため死去、87歳没。

こちらの記事も参考に
ブレグジットの行方




改革には痛みが伴う。非効率な国営産業とその巨大な組合、混合経済の失敗が原因だと流言することに成功したサッチャーは新自由主義に基づき、電話・ガス・空港・航空・自動車・水道などの国有企業の民営化や規制緩和、金融システム改革を掲げ、小さな政府政策を強いリーダーシップで断行した。

しかしサッチャー政権においては賃金が下がり、イギリスの失業率は第二次世界大戦以降最悪の数字を記録した。サッチャー政権が始まった1979年には約5%であった。1980年の物価急上昇には政策金利を上げることで対処したが、インフレ抑制に重点を置きすぎた。サッチャリズム開始と共に失業率は上昇し、1983年には11%台にまで悪化した。その翌年には失業者が300万人を突破し、その後も高い失業率が続いた。サッチャー政権において、英国の失業率は世界恐慌以降最悪の数字を記録した。

クイーンとボウイの名曲、アンダープレッシャー(1986)が書かれた背景には、こういった停滞する社会的背景があった。ミュージックビデオには、大恐慌当時の一場面が収められている。この停滞を壊したいという思いから、何かを破壊したり、それを逆再生したりと。
Pressure pushing down on me
Pressing down on you, no man ask for
高度経済成長期からバブルへと向かう日本とは対照的だったのが当時のイギリス。




公共投資を抑えた緊縮財政は、不況の長期化と企業淘汰による失業率の上昇を招いた。金融業中心の産業の推進・効率化は貧富の格差を拡大させた。1979-1987年の雇用削減率は平均34%に達し、鉄鋼では90%に達したが、国有企業の生産性は低い企業で20%、高い企業で70%上昇した。

1970年代から1980年代前半まで、イギリスでは労働組合によるストライキが頻発に起き恒常化していたが、サッチャー政権による労働法改正などによって、1986年以降はストライキは激減し、経済は安定していった。つまり生産性の向上やサッチャリズムとは、首を切り、低賃金で労働者を働かせ、不満を言わせないことだと。こうして対外的にはある程度の競争力を取り戻し、それをもってサッチャーを評価する向きもあるが。。。

経済発展というのは新たな効率的な方法が生み出されれば、それと同時に古い非効率的な方法は駆逐される。ヨーゼフ・シュンペーターはその経済活動における新陳代謝を創造的破壊という言葉で表現した。資本主義は、成功ゆえに巨大企業を生み出し、それが官僚的になって活力を失い、社会主義へ移行していく、という理論を提示した。マーガレット・サッチャーは、イギリスがこのシュンペーターの理論の通りにならないよう常に警戒しながら政権を運営をしていたといわれている。



どのようにしてサッチャーは強権的な独裁を断行し、傍若無人な振る舞いが出来たのでしょう?これはもちろん支持率に関係する。それでは、今日のその時です(笑)wwwww。

2nd April 1982, At midnight Argentina puts Operation Rosario into action by bringing ships into position off the Islands.
3rd April  1982, Labour party leader Michael Foot backs the decision to send the task force.
今から37年前の1982年4月3日土曜日、前日に受けた、「ロザリオ」作戦でフォークランド諸島に侵攻してきたアルゼンチンに対して、英国議会は土曜日に緊急召集が掛けられる。会戦か?対話か?経済制裁か?

サッチャー「この議会に男はいないのですか?」

議会は消極的だった。イギリスにとって、フォークランド問題はごく一部の政治家や官僚のみが知るのみの問題であった。1960年代に入り英国病に苦しむ状況下では、同諸島の維持そのものが負担となっており、アルゼンチン側への売却という案も検討されていた。しかし実際には、アルゼンチンへの帰属を望む島民は皆無であり、またイギリス側でも、議会やマスコミは諸島返還には反対の方針を貫いていた。

4月3日の土曜議会、野党労働党マイケル・フット党首は、与党の保守党で政権を率いるサッチャー内閣と会戦で合意。1979年の総選挙で労働党がマーガレット・サッチャー率いる保守党に敗れて下野すると、それに伴って党首選挙が行われることになり、新党首に就任したのがこのマイケル・フット氏。現在でも保守党と労働党は確執があるが、この時だけは速やかに決定。




領有権をめぐってイギリスとアルゼンチンは対立こそしたが、アルゼンチンを治めていた自由主義者の政権はイギリスと友好関係を保っていた。しかし1976年に軍のクーデターで誕生した軍事政権は、それまでよりも弾圧の姿勢を強めて、軍部による政治の混乱が天文学的なインフレと失業を招き、国民生活を深刻な状況に陥れ、1980年代に入って頂点に達しようとしていた。

こうしたなかで、1981年に軍事政権は、民衆の不満をそらすために、マルビナス諸島(フォークランド諸島のアルゼンチン側の呼称)諸島の領有権問題に目をつけた。フォークランド諸島領有権問題を煽ることで、国内の反体制的な不満の矛先を逸らせようとしたのである。

最近の韓国と構図は一緒。民衆の不満の捌け口は外へ逃がそうww。何を考えているか分からない国より、こういった分かりやすい国は好きwww。




後手に回るイギリス、誤り続けた情勢判断
1982年2月27日、ニューヨークでイギリスとアルゼンチンの会談が持たれた。そして3月1日、「イギリス側に解決の意思がない場合、交渉を諦め自国の利益のため今後あらゆる手段を取る」との公式声明を発表した。これはアルゼンチン側からの明確な警告であったが、アルゼンチンが極端な行動には出ることはないというイギリスのあまい見通しと、もしアルゼンチン側が武力に訴えるとしても同年10月以降になるであろうという推測があった。

しかしブエノスアイレス駐在の英国大使は「もしイギリスがアルゼンチン側の要求を受け入れなければ、3月中の武力行使もありうる」との情報を入手して本国に伝達したが、狼少年と見なされてしまい、重視されなかった。

1982年3月19日、アルゼンチン海軍艦艇がフォークランド諸島のイギリス領サウス・ジョージア島に2度に渡って寄港、イギリスに無断で民間人を上陸させた(サウスジョージア侵攻)。それに対してイギリスは、氷海警備船と軍用ヘリ2機を乗せて同島海域に派遣したが、これに対抗して、アルゼンチン海軍もコルベット2隻を派遣した。

アルゼンチン側の強硬姿勢に驚いたイギリス側は、偶発的な衝突を避けるため、警備船をサウスジョージア島沖に待機させ、状況を監視させた。イギリス側は、戦闘行為がフォークランド諸島にまで飛び火することを恐れており、問題の範囲をサウスジョージア島に留めておきたいと考えていたが、アルゼンチン側を抑止するのか撃退するかという根本的な方針を定めないまま派遣したために、対応が中途半端となり、かえって危機を悪化させてしまった。

イギリスは危機の収束のためには譲歩もやむなしとしたが、アルゼンチン側の軍事評議会において、サウスジョージア島から部隊を撤収させないということが決定されてしまう。イギリス側も、外交的手段による状況の打開が極めて困難になっているということを、ようやく理解した。このように情勢が加速度的に悪化しているにもかかわらず、依然としてイギリスの対応は鈍かった。イギリスの情報機関は、3月22日になっても、あくまで問題はサウスジョージア島であって、フォークランドにまで侵攻して来るなどとは想定していなかった。

3月31日の時点においてすら、「アルゼンチンはサウスジョージア問題を逆手にとって交渉の材料にしようとしている」として、サウスジョージア島で挑発してイギリスの行動を誘うことがアルゼンチンの目的であって、よもや先に仕掛けて来ることはないであろう、との判断であった。




しかし同日、アルゼンチンの海兵部隊一個大隊が4月2日にはフォークランドのスタンリーに達するということ、そしてブエノスアイレスから在英アルゼンチン大使館に対してすべての機密書類の焼却命令があったという決定的な情報を傍受した。事ここに至り、イギリス政府も、ついにアルゼンチンの狙いがフォークランド諸島にあり、情勢が想定を大きく超えて急迫していることを理解した。

サッチャー首相はアメリカ合衆国に事態収拾の仲介を要請しており、4月1日、レーガン大統領が仲裁にあたるも失敗。このような外交的手段と並行して、イギリス側も重い腰を上げて、軍事的な対応に着手していった。

1982年3月下旬頃よりアルゼンチン海軍の動きが活発化し、ウルグアイ海軍との軍事演習と称して空母、駆逐艦、フリゲート艦、潜水艦、輸送艦などの移動を開始。空母「ベインティシンコ・デ・マジョ」を旗艦とした第79機動艦隊を陸軍4000名の将兵を載せ、フォークランド諸島へ出撃させる。
イギリス側はこのアルゼンチン側の動きを諜報部などの活動によって察知していたが、その艦隊の明確な動きの情報が当時のイギリス首相マーガレット・サッチャーら首脳部に伝えられはじめたのは3月29日のことであり、アルゼンチン艦隊が明確な侵攻を行うとの情報を入手したのは同31日のことだった。サッチャーは同日の夕方に関係閣僚の招集を行い、機動艦隊派遣の検討を始めるとともにアメリカ大統領ロナルド・レーガンへアルゼンチンの説得の依頼を電報で行ったがレーガンが翌4月1日夜に行ったガルチェリとの電話会談による説得は失敗し、外交による戦争の阻止は不可能な所に来ていた。




現地時間4月1日23時、グリニッジ時間2日未明、アルゼンチン軍はロサリオ作戦を発動、最初の部隊がスタンリー付近に上陸して、本格侵攻を開始した。「ロザリオ」作戦と名付けられたこの作戦はアルゼンチン海兵隊を中心とした900名の兵員を中心とした上陸作戦であり、国際世論を見越して極力イギリス側に死者が出ないように配慮されていた。未明の出来事なら、朝には議会の緊急招集をかけられると思われるかも知れないが、当時はインターネットも携帯電話すらもない、伝言ゲームが本質的な情報伝達手段。

3月31日の時点で、サッチャー首相は、2隻の軽空母を中核として、第3コマンドー旅団を伴った機動部隊の編成を下令しており、4月1日夜の閣議で、機動部隊をフォークランドに派遣することが決定された。アルゼンチンの侵攻に対して、サッチャーが既に任務部隊派遣の準備が整っていることを表明すると、世論はこれを熱狂的に支持した。

そして2日未明のアルゼンチンによる上陸作戦から、明けた3日の英国土曜議会、アルゼンチン軍の侵攻に対し、イギリスは強硬策で対応し、機動艦隊を派遣することを即座に決定。1982年4月5日にはイギリス機動艦隊の第一陣が出撃。そして4月6日には、サッチャーはイギリスの伝統に基づいて戦時内閣を設置し、サッチャーと数名の閣僚によって意思決定を行える制度を整えた。

アルゼンチン側はフォークランド諸島防衛のために戦力増強を図るが5月1日に開始されたイギリス側のブラックバック作戦を皮切りにイギリス側からフォークランド諸島への逆侵攻を受け、2か月の戦闘の結果、6月14日に島都ポート・スタンリーをイギリス軍に奪還され、アルゼンチン守備部隊が全面降伏したことで再度フォークランド諸島はイギリス側の手に渡った。



その後、アルゼンチンの軍事政権は崩壊して政変が起こるが、アルゼンチンの国際的信用は戻らず。海外から投資資金が入らないため、常に経済的苦難を強いられ、デフォルトの債務放棄を幾度となく繰り返し、またそれが信用の下落を招くという悪循環。86年のワールドカップでは、マラドーナ率いるアルゼンチンが神の手によりイングランドを破りその雪辱を果たす。しかし日韓ワールドカップでは、モヒカンの貴公子デビット・ベッカムが借りを返す。もちろんアルゼンチンの主な輸出品はメッシとマラドーナww。

サッチャーの強硬な姿勢によるフォークランド奪還は、イギリス国民からの評価がきわめて高い。戦前不人気をかこっていたサッチャー首相の人気が急上昇した。イギリス経済の低迷から、支持率の低下に悩まされていたサッチャーは、戦争終結後「我々は決して後戻りしないのです」と力強く宣言し、支持率は73パーセントを記録する。フォークランド紛争をきっかけに、それまで不人気だったサッチャー首相は続投し、ここにサッチャー無双の独裁体制が整い、痛みしかない保守的かつ急進的な経済改革の断行に向かう。

もともと反平和主義者で破壊神のサッチャー首相は、欧州懐疑論の立場をとっていたことは通説で、欧州連合や統一通貨には反対の立場だったが、周りに押される形で止む無く他の欧州諸国に追随することに。当時としては知るよしもなかったが、サッチャー首相の判断は正しかったと言え、今その清算が再び土曜議会において行われようとしている。

ユーロ加盟の前段階となるERM加入には強く反対の立場であったことは事実でした。「事がうまく運んだとしてもERM加入はプラスにはならない。事がうまく運ばなかった場合はERM加入は状況を悪化させるだろう」とサッチャーは考えていた。もともとERMはドイツマルクの増価を防ぎドイツの競争力を維持し他国の競争力を落とすことを目的につくられたものだった。

経済アドバイザーも、ERM加入はスターリング・ポンドへの投機攻撃の圧力を強くするだろうと懸念していた。ERMは為替レートの安定どころか不安定化の要素だとし、ERMに加入すべきではないと。結局は側近らに押される形でサッチャーは1990年にERM加入を認めるが、その2年後に英国はERMから離脱することになる。




そうポンド危機、あのジョージ・ソロスがポンドを売り始め、他のファンドなども追随、結果としてジョージ・ソロスはこの取引で伝説を残すだけではなく、英国のユーロ加盟を防ぎホワイト・ウェンズデー(白い水曜日)とも呼ばれる。

もともと固定相場制の金本位制だったが、ニクソンショック以降世界の為替相場は総フロート性に突入。しかしながらこの変動を抑えるのがERMであり、人為的に変動幅を決め、経済情勢を無視した為替レートがまかり通ることになる。サッチャーによる経済政策の迷走の結果、不況に喘いでいた英国のポンドは過大評価されることとなり、実勢に合わない高いポンドに目をつけたのがこのジョージ・ソロス。持論は「相場は必ず間違っている」、「イングランド銀行を潰した男」(The Man Who Broke the Bank of England)の異名を取る。。

当時の欧州は、ドイツが統一されたこともあり、投資需要が多く欧州の金利は高目に推移していた。高めの金利は欧州通貨の増価をもたらした。ERMによって欧州通貨と連動したポンドは、不況にも関わらず欧州に合わせて金利を上げらざる得ず、次第に過大評価されていくことになり、持続可能性を喪失していった。

イギリスの経済力に比して通貨ポンドが政府により無理に高く固定されていると考えたジョージ・ソロス、短期間に巨額のポンド売りを行った。ポンドを売り浴びせ、安くなったところで買い戻すという取引を実行することになる。これによりポンドは大きく下落した。イギリスはユーロ導入に向けポンドをERMのルールに基づき固定させる必要があったため、イギリス政府・財務省はポンドの下落に対し買い向かったが、資金が尽き、固定相場制を解きERMを脱退、ユーロ導入を断念した。

1992年9月になり、ポンドへの売り浴びせは激しさを増した。

9月15日には激しいポンド売りにより変動制限ライン(上下2.25%)を超えた。

9月16日にはイングランド銀行がポンド買いの市場介入に加えて、公定歩合を10%から12%へ引き上げ、さらにその日のうちにもう一度引き上げ15%とした。しかし、それでも売り浴びせはとまらなかった。事実上のERM脱退となったこの日はブラック・ウェンズデー(暗黒の水曜日)と呼ばれている。

9月17日、イギリスポンドは正式にERMを脱退し、変動相場制へ移行した。




「ブラック・ウェンズデー」が起こり英国がERMから離脱した際のこの一連の出来事(通貨危機)は、結果的に「英国病」に苦しんでいたイギリス経済が改善するきっかけとなったことから、現在では「ホワイト・ウェンズデー」とも呼ばれている。ドイツマルクと為替レートを収斂させる必要がなくなり、金利はすぐに下がり、借入れコストは減少した。為替レートに関してもポンド安になり、ポンドが主要国通貨に対して大幅に減価したことによりイギリス製品の価格競争力が高まったことなどから輸出は大きく拡大した。。

経済危機以降低迷する南欧はPIGS、もちろん豚さんに必要な餌は同様の措置となるが。。。今、英国経済が比較的堅調なのは、ブレグジットの騒動でポンド安が続いているためでもある。逆にユーロは相対的に高く維持され、高すぎるユーロはイタリアやスペイン、ポルトガルには足枷となる。昔は1ポンド2ドルだったのが、1ポンド1ドルの時代になりつつある。

イギリスがERMを脱退しユーロ導入を断念して以後、イギリス国内経済は、1993年より2008年まで長期に渡り失業率の改善・安定経済成長・安定インフレ率を実現した。ソロスの動機はもちろん収益を上げることであり英国を救うというものではなかったが、結果的に英国経済はポンド安と金利が下がったことで浮上し、英国をユーロ圏の外に位置させることになった。

通貨ユーロに取っては、英国の金融マーケットを取り込めず、世界の金融市場へのアクセスが遠のいたことで利便性を失う。また経済情勢が異なる国々において、共通通貨はその構造上軋轢を生み、歪んだ構造物に対して安定化させる力を有していいないため、この経済実験もERMと同じ結果を遠くない未来に残しそう。。

サッチャー首相の行った経済政策、サッチャリズムとは一体何だったのか?生産性を向上させたことは評価されるが、不況、高失業率などの経済的損失を補うほどではなかった。さらにポンドを他の欧州通貨と固定することで、不況を長引かせ多大な経済的損失を英国にもたらし、多くの人を失業に追い込み不幸にさせた。もちろんそのERMに加盟したのは、他ならぬサッチャー首相である。しかしながらフォークランドの功績もあって総合的な評価では意見が割れる。まあ首相がサッチャーじゃなくても、同じ結果になったという指摘もあるがww。。私は好きですよ独裁者。まあこんなのに首相になられたら、国民は堪ったもんじゃないが。。。




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2019/10/17

速報、EUと英国離脱合意成立




欧州委員会のユンケル委員長はツイッターで、英国とEUは公平かつバランスの取れた合意に達したと述べた。

詳細はまだ上がって来てません。双方が譲歩したそうですが、事前の情報では英国首相のジョンソン氏がかなり譲歩したとの報道あり。今後は追加の情報と、議会での承認が待たれます。今ここで過度な期待は禁物です。すでに前任のメイ元英国首相とも合意していたわけで。。。

ポンドドルや欧州株式は一瞬跳ね上がったものの、すぐに値を戻し長い上ひげを形成。理由は合意の下の離脱が決定したわけではなく、今後議会で否認される可能性もあるため。その場合、ハードブレグジットになる可能性もあり。果たして英国議会は譲歩するのでしょうか?

もし英国議会で承認されなければ、譲歩したEUとしては許しがたく、離脱延期の交渉はされないかもしれません。どちらにせよ、今はやま場に差し掛かったと言えるでしょう。期待を持たせておいて、その逆に物事が進んだ場合、酷いことになりそうです。




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