最近は比較的底堅い値動きを続ける株式市場。また投資家の多くは株価が上がって欲しかったり、また上がってもらわなければ困るポジションを抱えているのではないでしょうか?まあ私もより大きく売り込むには、上がって貰わなければ困るのですが。。。
さて、皆さんもご存知の通り、暴騰を作るのは売り方の踏み上げで、暴落を作るのは買い方の投げ売りだ。未だ大天井付近にある株式市場で、当然ながら淡い期待を抱きながら株式を握っている一般投資家も多い。特にコロナショック以降に投資を始めた、右も左も分からない投資家諸君。こいつらが焦っって出口に殺到するまで下落は続く公算だ。
つまり今株式市場に上がってもらわなければ困る投資家のポジションが、清算されなければ下落は止まらないし、またこいつらのポジション清算こそが暴落の原因だ。しかしながら今はまだその段階にはない。どのような時にこいつらのポジションが清算されるのでしょう?どのような時に資産を売らざる負えない状況に追い込まれるのでしょう?
一つはレバレッジを掛けている時。そしてもう一つは借金を抱えている時だ。レバレッジを掛けて投資をしたが、思惑の逆に動けばそのうちマージンコールが発生する。つまり証拠金を差し入れることが出来なければ強制的に決済される。当然あなたの意思など関係なく、もう少し待てば反転しようともお構いなく決済される。
より深刻なのは借金を抱えているやつが金利負担に耐えかね、保有する資産を売却して借金を減らし、金利負担を軽減しようと考えた時だ。最近買った家、新たな設備投資。借金をして買ったは良いが、足元でドンドン上がる金利。にもかかわらず個人も企業もインフレによるコモディティ価格の上昇で実質収入は先細りで購買力は低下。
実際に第一四半期GDPはマイナス成長で、直近までリセッシュの確率は30%とか言っていたのが、一夜にして第二四半期もマイナス成長になる可能性が高くリセッションは確実と掌返し。当然購買力が低下しているのだから個人消費も低迷。実質収入や購買力は減ったが、それでも雇用は何とか維持されているため、雇用統計だけは底堅い。しかし崩れるのも時間の問題だ。
なぜなら誰かが消費を辞めない限り、需要は高止まりしインフレ率が下がらないからだ。つまり失業率が上がらなければインフレの問題は解決しない。失業し消費が出来ない状況に多くの人が追い込まれなければインフレの問題は解決しないと相場は決まっている。勿論煽りを食らうのは貧乏人だ。
Fedのリセッションプログラムとは、貧乏人に消費をさせないことであり、当然それは金融引き締めや利上げによってもたらされる。リセッションが起きるとか起きないとかの議論はどうでもよく、貧乏人に消費をさせない事はプログラムとしてすでに組み込まれていると言える。もちろん中央銀行は口大きくしてそれを言ったりしないし、あからさまに貧乏人に消費をするなとは言わないが。。。
そもそもあなたの支出が他の人の収入になるのだから、あなたの購買力の低下で少ししか商品やサービスを買うことが出来なければ、売り手側の収入も当然少しだけとなる。こうして経済は減速し、さらに人々の暮らしは苦しくなるデススパイラルが起こるのだが、それでも仕事があり収入があった時は、あの時はまだ良かったとなる。
経済はある日を堺に急速に悪化する。それが何らかのキッカケか、連鎖的な大規模なレイオフか、もしくは象徴的な企業の破綻かは分からないが。。今はまだ下り坂を転がり落ちるブレーキが壊れたダンプカー状態にはなっていない。下り坂のはるか手前だ。それでもジリジリとその下り坂に引き寄せられていくのだから、そうなるのは時間の問題だ。
一般庶民は全ての商品の価格が上がり生活が厳しい。企業の台所も火の車だ。そうなれば支出は抑制せざる負えない。企業の支出とは当然あなた方の賃金も含まれる。ここからは私見だが、レイオフが行われるのは、早ければ7月中旬の第二四半期決算からだ。良かったな夏休みを前に、永遠に夏休みがもらえて。FIREとかアーリーリタイアとか言っていたのだから当然喜んでもらえる事だろう。
勿論私は第二四半期決算は盛大にコケ、レイオフが始まると踏んでいるのだが。理由は金利や為替だ。この金利じゃ借金は圧縮したいし、支出も削りたい。しかし為替がかなりのドル高で、海外からの収益は大幅に減少。無い袖は触れないと言う訳だ。出来ることは手持ちの資産を売却して借金を圧縮するか、支出を削るためのレイオフか、その両方だ。オメデトー。。。アーストラビスタ、ベイビー。。
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