バブルの崩壊は少なくとも半額にならなければ株価の下落は止まらないと相場は決まっている。ナスダックは6割減。そしてあなたの資産や円建てSP500指数は為替損も重なり7割減だ。過去の名だたる暴落やショックが高値から半額まで落ちなければ止まらなかったのだから当然だ。ドットコムバブルの崩壊、サブプライムローンの不動産バブルからのリーマンショックと。
あんたら個人投資家の資産は7割減にならなければ下落は止まらないと相場は決まっている。半値八掛け2割引だ。なぜこんな言葉が生まれたかと言えば、そうなると相場は決まっているからとしか答えようがない。もちろんリーマンショックは円建てSP500は7割減で止まり、日経も1万8000から7000と7割減だ。
バブルは終わってみなければそれがバブルだったとは分からない。PERが24倍だからバブルでは無いといった論調も聞こえるが、あんたらは平均と言う言葉に騙されている。実際のPERは40倍かそれ以上だ。GOOGやAAPLのPERが割安で40倍、AMZNが80倍、TSLAは120倍だ。正気かよ?今後業績がさらに悪化するにも関わらず。。。
そういえば1980年代の終わり、どこぞの東洋の島国でも全く同じ言葉が聞かれましたね。成長産業だからPERが40倍から80倍でも割安だと。。SONYやNTT、TOYOTAなど名だたる企業のPERが40倍から120倍と。すでに全世界に販路を広げ、これ以上成長フロンティアなど無かったにも関わらず。。。その後どうなったかは存じてませんが。
もちろん現状のAMZNやAAPL、FB、TSLAもすでに全世界に進出し、これ以上新たな開拓余地は無い。まあ「割安だー」と言っている奴は、今後GAFAMが火星や金星、木星にまで進出しなければ辻褄が合わない。もしくはバブル崩壊の歴史も知らなければ、自分の頭ではまったく考えることが出来ないカピバラか。。。算数も出来ない、歴史も知らない。。よくもこんなんで社会人としてのうのうと生きていられるよな?
日本の企業の今年3月末の2021年度決算では、輸出産業や海外で事業を行っている企業、また商社などの決算はすこぶる良かった。もちろん商社は資源高の恩恵で、輸出産業は大幅な円安のお陰だ。TOYOTAなど半導体不足や中国のロックダウンの部品不足で満足に車を作れなかったのに円安のお陰で最高益だったとか。
もちろん為替による利益と損失は裏表一体だ。その裏ではアメリカ企業はドル高で利益が大幅に削られ、またいくら成長してもインフレで全部チャラだ。インフレは経済成長を台無しにするとはよく言ったもので、年率7%成長でもインフレが8%なら、実質はマイナス1%のリセッシュだ。最近リセッシュの確率は30%とか50%とか聞かれるが、今起こっているのがリセッシュだ。
第一四半期以上にドル高が進んだ4~6月期。もちろん金利は上昇しインフレも進んでいる。少ない頭でも事態が悪化しているのは分かるだろうか?売上の40%は海外で稼いでいると言われるSP500株式会社。これだけドル高に傾けば、日本が円高で不況に陥るのと同様、アメリカは海外からの利益が削られるどころか、売れば売るほど赤字だ。まあもともと双子の赤字ではあるが(経常赤字、貿易赤字、財政赤字)。。。それでもそれはアメリカ国家の話で企業は利益が出ていた。今までは。。。
AAPLなんかもドル高で利益を全部持ってかれてもおかしくなく、そもそも半導体不足で生産すらままならない。赤字転落してもおかしくない会社のPERが40倍とかwww。まあAAPLやMCDの場合ボッタクリ価格で利益が大きいのでそれはないが、SP500株式会社の全企業がそうではない。
それに輪を掛けて悪いのが金利の上昇だ。はっきり言って今回のコロナバブルの崩壊の原因はFedや政権、政治家だけではなく、もちろん中国でもロシアの責任でもなく、あんたら全員がバブルに踊ったからだ。企業も経営者も投資家もそうでない人も。
給付金は天からお金が降って来るのではなく、それは未来のあなた自身から借金をしているに他ならない。もちろん借金は強制的に返済されることになる。インフレとして。債務を返済する時は金利を付けて返済することになる。またインフレで返済するので時間がかかり、その間に支払わなければならない金利はドンドン溜まる。
あんたらが要求した給付金は、給付金ではなくあんたら自身の借金だ。もちろん返済は倍返しでは効かない。すでにもらった給付金以上の額を値上がりした財やサービスを買うために支出した人も多いのではないでしょうか?それでもまだまだあなたは借金を返済し続けなければならない。自分が政府に要求した借金だ。当然の報いとやらだ。
また企業や経営者も、低金利を良いことに借金をしまくった。IBMのように自己資金に対して4倍もの借金をして経営レバレッジが5倍の様な企業がもてはやされた。またそのような経営者こそ評価され、株主もそれを望んだ。借金をして経営レバレッジを掛け、その借金で配当を支払い自社株外を行い、金利は絶対上がらないものとして、デビッドジャグリングを繰り返す自転車操業だ。
今足元では金利がドンドン上がっている。それでもFedの利上げは始まったばかりであることを踏まえれば、事態は悪化せざる負えない。金利が上がりドルも上がる。ドルが上がればアメリカ経済はドル高不況で企業の経営は厳しい。そこにトドメを与えるのが高すぎた経営レバレッジに金利の上昇の直撃だ。利払いが増えに増え、その支払いで利益が削られ、また借金も返済しなければならない。金利が高すぎて借り換えが出来ないからだ。
IBMやGEは潰れるのでは?GEなんて東芝とビジネスモデルが同じで、その東芝は原発ビジネスでしくって解体産業状態。もちろんGEやIBMも同様で産業モデルの変化にまったく付いて行けず、アメリカならではの高すぎる経営レバレッジとドル高による海外からの売上、利益の急減で急速に財務が悪化している。もちろん個人でも企業でも借金は利子を付けて返済する必要がある。インフレや賃上げでどんなに経営が苦しくても。。
今回の株式市場の下落はまだ始まったばかりだ。今後必ず高すぎる経営レバレッジが仇となり、第2のエンロン、リーマンが起こる。あの大企業が潰れるの?と誰しもが予想だにしなかった企業が。その頃でようやく株式市場の下落は道半場の折り返し地点。もちろんリーマンショックの時もリーマンが破綻した時が道半場だった。
今市場では絶滅危惧種や大量絶滅の話がチラホラ。レバナスとか言っている奴や、アクティブファンドのヘッジファウンダー君たち。またコロナショックの給付金片手に株式市場に殺到した個人投資家やクリプトマネー系、ESG、グロースとか言っている奴も。もちろん死ぬのは個人だけではなく、企業も同じだ。産業構造の変化にまったく対応出来ない企業や経営レバレッジを掛けまくったバカな経営者も。
「バカでも経営出来る企業に投資しなさい」と聞くが馬鹿に経営は無理だ。また鈍くさいヘッジファウンダー君に投資は無理だ。6月1日の金利の値動きの初動で私はキャッシュ・イズ・キングの記事を書いたが、ようやく後追いでGSやJPMが慌ててドルを確保し始めたらしい。
それをブルームバーグが周回遅れで全く同じ内容を「ドル以外は全部売れ」と記事にし、その周回遅れの記事をありがたがってリツイートしてしまう東洋は島国の残念なおじいさん達。もちろん悪い大人達はとっくに売り抜けている。後はあんたらが絶滅するのを待つだけだ。ババ抜きのババは最初のほうで掴み、プレイヤーが少なくなる前に必ず処分しなければならない。プレイヤーが少なくなればなるほど処分するのが難しくなるのだから当然だ。
すでに沈黙してしまったレバナス投資家や投資初心者も多い。プレイヤーの数がどんどん少なくなっているのは必然だ。そしてプレイヤーの減少は当然止まらない。株価の下落と共に。もちろんプレイヤーの新規参入は全く望めない。給付金片手に市場に参入する人がいるかどうか考えてみればいい。
最近AMZNが株式を分割したとか。なぜこのタイミングか考えてみろよ。すでに株価はかなり下がり、今後も下がるのだから分割する必要なんか無いにも関わらず。もちろんババを掴ませるためだ。誰が買うのかって?当然あんたらやババ掴みのばばあのキャシーウッドだ。
すでにBTCはクリプトショックで原価割れ。減価が割れれば一気に下火になる。採掘しても減価が割れているため、電気代のコストの方が高く付くからだ。インフレで原油価格が上がれば上がるほど採算は悪化する。皆さんは「例のグラボ」や「あのグラボ」と言う言葉をご存知でしょうか?世界の電気消費量の10%とも言われるマイニング市場。世界の半導体需要の30%とも言われるマイニング機器。
そのマイニング需要が無くなれば急速に半導体は値崩れを起こす。実際2018年に一度起きている。コインチェックのNEMの流出に端を発する仮想通貨市場の大暴落と利上げによる半導体の産業用用途の低迷だ。今は半導体不足で高値で取引されている電子機器が一気に投げ売られる事に。これだけ金利が上がれば企業だって設備投資を控えるので、半導体は行き場を失う公算だ。
半導体不足に困っている自動車産業やAAPLの様な企業が助かるのではと思われるかも知れない。ドル高の影響で大幅に値上げせざる負えないアイフォンは、ヨーロッパでも中国でも日本でも以前の様な販売台数になるとは思えない。またインフレで生活必需品以外は支出を抑えざる負えないからだ。
自動車産業も同様だ。高すぎるカーローンで需要は頭打ち。そもそもインフレでお金が無い。先程私は為替の利益と損失は裏表一体だと言ったが、これは通過ペアだけでなく、同じ通貨の過去と未来の時間軸に置いてもだ。現在の輸出産業の好業績は次に来る為替の巻き戻しでチャラになる。大不況と共に。当然新車の販売は低迷し、円高が業績の悪化に拍車を掛ける。輸出すればするほど赤字に。作れば作るほど赤字になる訳だ。ドットコムバブルの崩壊、リーマンショックと過去何度も起きてきた事だが。。。
そして株式市場はドットコムバブル崩壊からのリーマンショックとダブルボトムを付けた様に、コロナバブルの崩壊も同じ道筋を辿る。レバレッジETFだろうと指数ETFだろうと全てコロナショックの大底まで値を戻すだろう。Fedのバランシートがその水準まで縮小しないので、そこまで下落しないと考えている節がある投資家達。残念。バランシートは当然その水準まで縮小しないが、株式市場はそこ迄値を戻すのですよ。
バランスシートが拡大したのは、中央政府の借金と市中にばら撒かれた現金の総額だ。中央政府分は回収しないが、市中にばら撒かれた現金はコロナショック以前の水準まで徹底的に回収する。中央政府分のバランスシートの拡大とインフレで現金が希釈化した分だけ、Fedのバランスシートは拡大した水準に留まる。これも過去何度も繰り返された事で、Fedのバランシートは引き締めを行っても、緩和前の水準までは戻さない。
インフレを抑制するのは簡単だ。非常に簡単だ。
1、供給を増やす
2、需要を減らす
3、その両方
Fedやパウエル氏はインフレは一時的だと言い続けてきたのは、背景にはインフレを抑制するは簡単であるからだ。いつもの事なんだから当然だ。そう引き締めて需要を蒸発させてしまえば良い。これが現在進行系で起こっており、インフレが落ち着くまで引き締めを続けるのだから、当然インフレは一時的だ。
まあ大人の事情で山は若干高く盛ってしまったし、今後谷は深く削り取る予定だが。。。でもね、誰もきっちり年率7%しか上昇しないフラットな株式市場なんて望んでいないんですよ。にも関わらずインフレの対応が遅れたとして批判を繰り返す残念な投資家達。あんたらが望んだ事をFedやパウエル氏は忠実に実行したに過ぎない。。でなければ株式市場の上昇率は年率7%でストップ高にするよう求めるべきだろう。経済成長率が平均3%程度なんだから。。。
インフレを抑制するために、供給を増やすのも同様に簡単だ。イラン、ベネズエラ、ロシアから原油を買いまくり、グレタちゃんが何と言おうがシェールオイルに投資しまくって、環境汚染も温暖化にも目を瞑ればよい。おや?全部アメリカが制裁を行っている国ではないか。何と言う偶然。それも大口の原油の供給国ばかり。まるでわざとインフレを起こして、金融引き締めの株価暴落でも狙っているようではないですか?
今回の株式市場の下落はインフレショックでも緩和バブルの崩壊でもなく、その本質は『コロナバブルの崩壊』だ。そして後々『コロナバブルの崩壊』として人々に記憶されることになるだろう。投資家だけでなく、企業から政府、全ての人がバブルに踊ったのだから当然だ。
今後、人々はいつも同じことが繰り返されて来たいつも通りの結末を観察することになる。好況、不況の景気循環。それだけだ。そしてSP500は高値から半額のコロナショックの大底付近まで下げる。アーストラビスタ、ベイビー。。。
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