2019/03/05

昨日の市場、今日の市場 20190305


SP500直近の日足チャート

昨日の市場は、、、
1、債権、株式はリスクオフへ。
2、為替は相変わらずの迷走。
SP500は2800の壁を破れず毎度この水準で売られ、
かといって20日移動平均に弾かれる形で下値も硬い。
2650に控える50日移動平均線も意識されるため、
暴落を期待するには、余程の材料が必要。
もし下落を期待するなら、もう少し時間が掛かりそう。
チャートパターン的には5月ころから。
このころには20、50、75日移動平均線は上の方で収束しそう。
大きいトレンドが期待出来るのは勿論、
移動平均線が収束し、その方向が揃った時。
で5月には2019年最初の四半期決算やGDP速報が出る。
もちろん対2018年比では、期待出来ない。よくてトントンか?
最近の四半期決算のガイダンスでも期待はずれが多い。
米中貿易戦争、ブレグジットも延期のすえ、決着が付くのがこの頃。
週足のSP500に目を向ければ、5月辺りに2900に到達していれば、
綺麗なヘッド&ショルダーの完成。。。
今すぐ下落するのは期待出来ないが、上昇も期待出来ない。。。
まあ上下にもみ合いながら、移動平均線が集まるのを待ちますか。

米中貿易戦争は、長い係争になりそう。
中国としては、時間を出来るだけ先延ばしし、
トランプ氏の再選は無いものとして、
次の大統領との間で友好的な条約を結びたい模様。
しかしトランプ氏としては、ある程度の実績を作り、
再選への布石にしたいため、有無を言わさず関税の引き上げ、
そして譲歩を引き出した上で、条約の締結を目指したい模様。


中国側は、交渉が長引けば、落ち目の景気に
ある程度の歯止めが掛かり、尚且つ関税の引き上げを先送りできる。
最悪なシナリオは、関税を即引き上げられ、トランプ氏の再選か?
こうなれば、アメリカへの輸出に頼った経済では、
多くの輸出品製造業が打撃を受け、景気に波及するのも早い。

トランプ氏に取って最悪なシナリオは、
足元を見られ、譲歩する素振りを見せながら、
煮え切らない議論で関税の引き上げを先送りされ、
条約の締結を先送りにされることだろう。
結果が出せなければ、再選も危ぶまれる。
そしてアメリカと中国の関係を悪化させ、
世界景気後退の原因作った汚名を着せられる。
次の選挙に焦れば、大した譲歩も引き出せないまま終わる。
強気にでて、正しいことをしても、
アメリカ世論が追随するとは限らない。
つまり輸入品の価格が上がり、景気を圧迫する可能性もある。
そうなれば次の選挙に影響する。
トランプ氏にとっても関税の引き上げは、リスクの高い選択。

つまり関税の引き上げは双方にとって避けたい選択。
で中国としては、出来るだけ譲歩せず、問題を先送り。
トランプ氏に戦勝の花を持たせずに、再選の道を断つこと。
次の大統領はトランプ氏よりはマシだろうと踏んでいる。
しかし係争が長引けば、中国景気にも打撃を与え、
アメリカのマーケットを他の新興国に取られる可能性も。
アメリカとしては、出来るだけ譲歩を引き出し、
トランプ氏が大統領の任期中に合意したいが。。。
取り合えず、ある程度の譲歩で合意し、
次の任期でさらに圧力を掛けるという選択肢も。
ただし、再選の可能性は今のところ不明。
強権的なトランプ大統領、第三者目線では、
多くの敵を作りすぎた気もするが。。。

今日もSP500は上にも下にも抜けなさそう。
もし終値で明確に実線で2800を抜けていれば、
もう少しこの黄昏も続きそう。
逆に20日移動平均を割っても、
50日移動平均で支えられ、そのまま揉み合いになりそう。
為替は相変わらずの迷走、欧州は若干の下落、
NY先物は動かず。。。

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