2021/07/17

【SP500】週末の迷走市場







週末の金融市場は全面安の展開です。また大方の予想通り小型グロースなどのリスクの高い資産の下落が顕著です。原因は細かい経済指標に投資家が敏感になっていることだ。投資家は迷走、株価も迷走、そしてFRBも迷走状態だ。前回のFOMCでFedの発言がタカ派だっただけに、物価指数が少し予想を上回っただけでテーパリングが意識され一気に金融市場は不安定に。




しかしながらレバレッジの解消による下落というよりは、利益確定や持ち株の売却といった側面が強いため、一旦引かれた資金はそのうち戻って来る公算だ。金融緩和により現金の価値が希釈化しているのだから、資産の置き場所としての現金は不適格だ。新たな資金は供給され続けているのだから。。現在買われているのは勿論リスクの低い資産であるSP500指数などに連動した指数ETFや米国債だ。








それが原因で物価指数が予想を上回るインフレを示したにも関わらず10年物米国債金利は下落。以前とは真逆の値動きでインフレが金利を急騰させていたのは対象的だ。しかしながらインフレが顕著であり、テーパリングの開始や利上げが意識されるのなら、遅かれ早かれ金利は上がる。





そもそもFedが行っている金融緩和とは、米国債を市場から買い入れることで金利を低く押さえつける事だ。買うのを止めれば当然米国債は買い手を失いその価値は下落する。つまり米国債の価値は下落し金利は上昇。それがいつなのかは分からないが、すぐではないことだけは確実だ。





なにしろ中央銀行の連中は事態の行方を見極めてから政策を決定したいのだから。インフレや物価の上昇は一時的で暫く経てば沈静化するのか?それともここからさらに加速するのか?ココらへんが天井だが沈静化することなく高止まりするのか?私見では原油価格が上昇し続ける限りインフレは上昇し、高止まりすればインフレも高止まりする。全ては連動しているし、原油とはまさに産業の血液であるからだ。







株式市場はまだまだ不安定な値動きが継続するがじり高傾向が続く公算だ。一時的な急落を交えながら。またリスクの高い資産から指数ETFなどのリスクの低い資産への資金の流れも続く公算で、小型グロースや仮想通貨はやはり危険だ。特に仮想通貨の方は、完全に出来高が薄い週末のアメリカ時間の未明が怪しい。。。




因みに仮想通貨に新規参入を目論む私が、ビットコインに投資するなら当然現状は投資不適格だ。少なくてもビットコインが原価割れを起こし、採掘原価が時価を割り多くのマイナーが撤退。でなければ大した上昇は望めないし、そもそもテーパリングが噂される局面で上がる資産とは言えない。遅かれ早かれテーパリングするんだからとっととやれや。いつだって現金は刷れるんだから。。


BTC、USD週足チャート





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