先週末の急落も大方の予想通りすぐに戻しSP500指数は場中で再び高値更新です。しかしながら値動きに軽やかさは無く、高値警戒を意識する投資家の慎重な行動が読み取れます。慎重な投資家が多い間は地味ながらじり高傾向は続きやすく、逆に市場が楽観的過ぎたり値が飛び始めたら危険な合図です。
堅調なSP500指数と対象的なのが仮想通貨や小型グロースなどのミーム銘柄だ。現状はこれらの銘柄まで資金が滴り落ちる様な相場環境に無く、暫くは弱い値動きとなる公算だ。しかしながらワクチン接種が進み障害が無くなれば、経済は加熱し金融市場も強気になる。それがいつになるかは分からないが、ある程度市場が資金で溢れかえるまでは小型グロースまで資金は滴り落ちない。
市場はシャンパングラスで作られたピラミッドと同じ階層構造だ。小型グロースのグラスは最下層に存在する。そして一番上がSP500指数などの安全で安定したグラスとなる。またグラスの大きさも上の階層ほど大きく、下の階層に行けば行くほど小さくなる。つまりSP500指数などのグラスが大きすぎて下の階層まで資金が滴り落ちないのが現在の市場だ。しかし下の階層のグラスは小さい。少しでも資金が流れれば直ぐに溢れかえる。
テーパリングまでの道のりは険しい。前回のFOMCでFedはテーパリングに関して議論を始める事を発表したが、直近のインフレが一時的ならばテーパリングをする必要は無く、雇用の最大化や経済の正常化が優先だ。バイデン政権が一時は声高に増税すると言っていたが、最近それが聞かれなくなったのも、コロナで傷付いた雇用や経済の回復を優先したためだ。
バイデン政権によるコロナ経済対策で、一時的に金融市場は大きく盛り上がりインフレは加速、そして経済も加熱していくかに見えたのも遠い昔。数ヶ月前の春先の出来事だが当時の情勢なら増税案も間違いでは無かった。しかし市場の移り変わりは早い。現在はインフレは一時的であるという見方が優勢で金利は低下。そして雇用や経済の回復は穏やかで、未だコロナによる何らかの制限が存在する。
まずは金融の正常化であるテーパリングだが、そこまでの道すら果てしなく遠い。大義名分であったインフレが一時的ならテーパリングを急ぐ必要は無い。インフレが安定するようなら、次にテーパリングが意識されるのは実体経済が加熱した時だが、そこまでの道筋が見えないのが現状だ。もちろん金融の正常化が先で利上げや増税はそのまた先になるため、現在のテーパリングや利上げに怯えた金融市場もそのうち実体経済の加熱で自信を取り戻す公算だ。
おすすめの記事
ブログの新記事 : 【To the moon】SP500は年内6000ポイントへhttps://t.co/aN84zcJWzf pic.twitter.com/XTEPfdXKV9
— 難波のあきんど (@akinainohibi) June 27, 2021
ブログの新記事 : 【S&P500指数】場中で最高値更新ですhttps://t.co/elav7V7Ur8 pic.twitter.com/P7Rzh7dUqA
— 難波のあきんど (@akinainohibi) June 24, 2021
お帰りはこちらから ランキングサイト
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿