2022/05/28

【朗報】NY市場は5月の下げを奪還







5月前半に大きく下落したNY市場。しかし最後の3日営業日で全てを取り返した格好です。Fedの量的引き締めや利上げなど不安を煽る情報が多い中、今回の上昇に乗り遅れた投資家や、底値圏で株式を売却せざる負えなかった投資家も多いのでないでしょうか?また株式を購入したものの、その購入自体が早すぎてあまり利益が出ていなかったり、逆にまだ損失が出ている投資家も多そうです。




かくいう私も完全に乗り遅れたクチで、今の所、今回の反発を取りに行く予定はございません。チャートはキレイな下落トレンドで、大方の予想通り下落トレンドの下限ラインで反発して参りました。が、チャートばかり見ている人ほど今回は買いを控えた人が多そうです。



SP500、日足チャート





SP500指数は下落トレンドの中央付近まで戻してきました。今の水準は丁度3月のロシアによるウクライナ侵攻のパニック相場で下落した時の底に当たり、それが抵抗線になった格好です。また月足の25日移動平均線も同様に抵抗線として上値を抑えました。今後このトレンドが機能するのならば上値は4350ほどで、次に下落する時は今回の下値を切り下げる公算です。




さて、上記は指数のため出来高は無いのですが、そのETFであるVOOの出来高はどうなっていると思いますか?3月よりも大きく下げたのだから、その時以上に出来高が膨れ上がったと思われるのではいでしょうか?しかしながら今回の下落はウクライナ進行が始まった時ほどの出来高にはならず、強いて言えば出来高が膨れ上がったのは、ARKKやレバナスなどの投機的な商品だけでした。





当然これは言い訳にしかなりませんが、本丸のSP500の出来高がこの程度では私は動きませんし、動けません。少なくてもウクライナ侵攻開始時程度まで出来高が膨れ上がらないと。。株価は回復の動きを見せる一方、現状の問題は何一つ解決しておらず、時間が経てばまたインフレやリセッシュが意識され始めると考えます。






まあ景気後退は来ても、エコノミークライシスである恐慌にまでは陥らないので、この程度が底になる可能性も無きにしもあらず。後はFedのスタンスや引き締めの度合いでしょうか?結局は次の緩和余地を作りたいし、インフレは徹底的に押さえ込みたいので、経済も株価も下落を余儀なくされるのですが。



そうやって上下に振りながらコントロールするのが中央銀行だし、中途半端なことはして欲しくない大人の事情も当然ございましょう。山は出来るだけ高く盛って、谷は出来るだけ深く削り取れば、当然利益は増えます。もちろんレバナスなんて保有していない私にとっても、上下に激しく揺さぶってもらった方が楽しめるのでそちらを希望するのですが。。。




トレンドの中央付近にあり中立の水準にある現状の株価では、私は動きません。今後株価の反発が続くようならば、債権は売られ再び利回りが上昇してくることでしょう。次はこの10年物米国債金利のピーク、債券価格には底にあたる水準で米長期債に連動する商品を買う予定です。TMFなんて言ってませんよ?そして債権を持ちつつ次の下落の底を再び狙う公算です。相場は逃げないし、空振り三振は無いので『ここぞ』という時まで当然引っ張ります。アーストラビスタ、ベイビー。。。





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