2020/07/30

【戦後最悪】米第二四半期GDP速報







JUST-IN Q2 GDP: US economy contracted by worst-ever 32.9% in Q2, crushed by coronavirus lockdowns.  Q2 GDP annualized, quarter over quarter: -32.9% vs. -34.5% expected vs. -5.0% in Q1

米商務省が30日発表した4~6月期の実質GDP(国内総生産、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比32.9%減となった。下げ幅は四半期で統計を取り始めた1947年以降最大。大恐慌時に最も縮小した32年の12.9%(年間ベース)を超える歴史的な落ち込みとなり、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う急激な景気悪化を裏付けた。 https://finance.yahoo.co.jp/




あの100年に一度の金融危機と言われたリーマンショック、その2008年の経済危機を遥かに凌ぐ、戦後最悪の第二四半期GDP速報は今夜。すでに悪いGDPを織り込みに行きNY指数先物は下落。欧州に至ってはかなりの下落幅。その背景にはコロナショック前から悪かった経済情勢に、今回のコロナショックで深い痛手を負い、ドル安ユーロ高に傾いたことで傷口に塩を塗り込む結果に。もちろん日本も円高不況待ったなしで。。



例え今晩下落しようとも売る所では無いですね。そもそも誰だって悪い結果に終わるのは分かっているので。逆に財政出動が功を奏し予想よりは悪くない可能性すらある。また株価は6ヶ月先の経済を反映する先行指標としての側面があり、第二四半期に対して第三、第四四半期が持ち直すなら、今回の悪いニュースは一時的な売り材料で終わる。



そして欧米の全面的なロックダウンが終わった今、第三四半期がある程度持ち直すのは明白で、経済が上向きなら売る理由にはならない。今まで堅調に株価が推移していた根底には、第二四半期に対して、今年後半は持ち直す事を織り込みにいったとも言える。つまり市場は悪い第二四半期より先を見据えているのだ。


ユーロドル、月足チャート






ただし全ての市場が堅調でいられるとは限らない。今年後半も堅調に推移するのはアメリカくらいだろう。得にSP500に含まれる多国籍企業、コロナの影響が少なかったネット関連やハイテク関連だ。もちろんこれはドル安に傾いた為替市場にある。日本、ユーロが円高ユーロ高で割りを食うなら、その裏で誰かが得している。アメリカだ。



ドル安に傾いた為替のお陰でアメリカの多国籍企業の海外からの収益は大幅に嵩上げされる。また今回のコロナショックで特需が発生したハイテクグロースほどその恩恵に授かるだろう。つまりAMZN、MSFT、GOOG、FB、AAPLなどだ。ロックダウン中の世界中が停滞する中、多くの人がこれらの企業のサービスに依存した結果、大幅に収益が増え更に為替の影響で嵩上げされるのだ。これら5つの企業の株価が上がるならそれだけで市場が動く。



10年物米国債、月足チャート






10年物米国債の金利は魅力的とは言い難く、そして緩和によって希釈している。今回のドル安の流れは長引くだろう。FRB議長のパウエル氏は、2023年までゼロ金利を続けると言っている。量的緩和も同程度長引くと見ていいだろう。つまり今はドル安円高のトレンドの入り口にあり、FRBによる量的緩和の出口が見えるまでは、ドル安傾向で推移するだろう。



思い起こせばリーマンショックの時もドル安傾向は3年ほど続いた。アメリカの量的緩和の出口が見え、そしてアベノミクスによる異次元緩和で逆回転させるまでだ。今回も同程度の期間は見ておくべきだろう。また予想以上に長引く可能性も。何故なら日本にはアベノミクスの開始時の様な緩和余地に乏しく、すでに全ての手札を使い切ってしまった状態だからだ。逆にアメリカは現在の量的緩和を長引かせるというカードが残っており、それだけで米国内の雇用の最大化と経済の安定化を図れるだろう。



ドル円、月足チャート






もしあなたが10年、20年先を見据えて投資をするなら、今回の円高ドル安による資産の目減りや配当の減少には目を瞑り、複利運用を継続するべきだろう。何故なら逆境はチャンスでもあるからだ。強い円で安い海外資産を買い叩いてやればよく、効率的に買い増すことが出来るなら、為替が再び逆回転した時に大きく資産を伸ばせるからだ。また為替は10年ほどのスパンで円高円安を繰り返し、どちらか一方に動くことは無い。またあなたの投資先はドル安の恩恵で堅調でいられる米国企業だ。



リーマンショック後、日本が不況に喘いでいる間もSP500は上昇を続けた。背景にはドル安による米国外収益の向上が貢献したからだ。今回も同様の結果となるか?今は資金を円に戻す局面では無いことは確かだ。何故なら株価の伸びは為替による損失を凌駕するからだ。


SP500、月足チャート




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