タバコ産業はオワンコの産業と言われて久しい今日この頃、7月最終日の半期決算を受けまたBTIが大暴落。決算前から売られ始めたのは公然の秘密ww。もちろん他のタバコ会社同様、売上本数の減少を値上げで補う斬新なスタイルで、一応売上は微増を確保。しかしながらコロナショックの影響は避けられなかった模様。
「臭いものには蓋をしろ」を字で行くような、残念な投資家ブロガーは全員スルーした今回のBTIの半期決算。もちろんツイッターでも全く触れられていない。その背景には、
1、残念な投資家であることを悟られたくない
2、損失に触れられたくない
3、出来れば見なかったことにしたい
4、吾輩は石である
And the impact of COVID-19 of approximately -4% on adjusted revenue in the first six-months of 2020
We maintain our medium-term post COVID-19 guidance of 3-5% constant currency adjusted revenue growth and high-single figure constant currency adjusted diluted EPS growth
細かいところは全部端折って、今回の決算はコロナの影響で売上高が予想より4%減少。今年通期のガイダンスが3%から5%成長だったのが、1%から3%に引き下げられた模様。上の英文では触れていないけど、EPSになっているんで自社株償却でもするのかな?それとも引き下げられたのはアナリスト予想かな?因みに売上高は前年同期比プラス0,8%と、あまり芳しく無く、世界中で10%単位でボンボン値上げしてんのに、全く売上高に貢献していない。つまり、
1、予想未達
2、ガイダンス引き下げ
3、アナリストの勝手な予想は知らんし、どうでもいい
とまあ、あまり良くない決算なのですが、今後の展望も結構暗く、ブレグジットによる経済の混乱が目前で、未だ終わらないコロナ旋風、ドル安ポンド高が今年後半は効いてくる模様。全世界でタバコを売っているとは言え、その4分の1を占めるアメリカ市場からの収入がポンド高で圧縮される。
勿論会計はポンド建てでなされるため、ポンド高に傾けば企業の収益は減る。日本の輸出産業が円高で利益が削られるのと構図は一緒で、最近の日経が安いのも円高の影響だ。まあ他の産業が軒並みレミングのデスマーチの中、タバコ産業は健闘している方だが、だったらコロナショックの特需があるMAGAFとかのトップファイブで良いんじゃね?
一応ポンドル、月足チャート、上方向がポンド高ドル安
一見するとずーと下落しているジェームズ・ポンド君。しかしこれは月足のチャートである15年ほどの傾向で、短期的な直近の傾向はポンド高だ。そしてトレンドラインを上にブレイクしたことや、FRBによる量的緩和で暫くは、短期的な傾向としてはポンド高になる公算。
リーマンショックの時は殺人通貨のボラリティーをフル稼働させることで、思いっ切りポンド安に傾き、そのお陰で英国経済は残念なPIGSとは対象的にある程度体裁を保っていられたが。。これといった大きな雇用の受け皿になる産業のない英国は、ポンド高に傾けばすぐに砂上の楼閣で、裸の王様であったことがバレる模様。まあ今回のコロナショックで人や物の移動に制限が掛けられたことは、ブレグジットのリハーサルとしは上出来だったのではないでしょうか?国境が閉まるとはつまりそういう事なんで。
英国に残された産業は、皆さんご存知の通り配当に税金が掛からないタックスヘイブンをフル活用したファイナンシャルセクターか、アデルやワインハウス、ボウイ、ビートルズ、クイーンに代表されるロックンロールの輸出産業くらいしか無いわけで。あとは美味しいことで悪名を轟かせる英国料理。なんでも日本のカレーも由来は英国とか。道理で美味い訳だ。
ブログの新記事 : 離脱ドミノww、経済実験の終わる時 https://t.co/gURRaWbvWG pic.twitter.com/z73pAHTtkh— 難波のあきんど (@akinainohibi) December 17, 2019
そういう訳でBTIを定期獲得。買ったのは決算発表前日で翌日暴落が直撃。丁度アメリカのGDPが事故ったことで下げていたが、この流れは継続しないのが明白だったので。まあ悪い決算が来る予感はしたが、入金されたタイミングだったのと、現金を抱えて良い局面では無い事から過失割合は40%ほど。直近の売られ方やロックダウンでタバコ屋が閉まったり、サプライチェーンに傷が付くことから、今回の暴落は予見できた。
まあアメリカの四半期GDPによる売りの流れが継続しないことを当てたので良しとしよう。アメリカのタバコセクターの底堅い値動きに対して、英国企業は何故こうなった?まあPMの決算も悪かったが、こちらは今後ドル安で売上や利益が上振れる。
お勧めの記事
ブログの新記事 : 損失回避性、行動経済学通りの残念な皆さんww https://t.co/wEpXw7okjc pic.twitter.com/UISmmzoPP8— 難波のあきんど (@akinainohibi) December 19, 2019
ブログの新記事 : 英国で37年ぶりの土曜議会、前回はいつ? https://t.co/pkKvgKb74a— 難波のあきんど (@akinainohibi) October 21, 2019
お帰りはこちらから ランキングサイト
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿