2020/08/31

【逆神】貧乏神のBRK、商社株をお買い上げ











バフェット氏が90歳の誕生日を迎えた8月30日(日本時間31日)、バークシャーは子会社を通じて5大商社の発行済み株式のそれぞれ5%超を取得したと発表した。過去1年間かけて、伊藤忠商事と丸紅、三菱商事、三井物産、住友商事の株式を東京市場で買い進めたという。前週末時点の5社の株価をもとにしたロイター通信の試算では、投資額は計6550億円になる。





かつては投資の神様と言われたウォーレンバフェット氏、かつてはね。。。最近はあまり冴えず、直近のコロナショックでは現金を多く抱えていたのに動かずその後の上昇を取り逃がした。また銀行やエアーライン、IBM、KHC、などでやらかし、コロナショックに起因する下落だけはしっかり引き受け逆神ではないのか?といった噂が囁かれるが、そのバークシャーが日本の国営企業である商社株を購入。貧乏神に取り憑かれた商社に未来はあるのか?







因みに最近のバークシャーの打率は2割ほど。しかし打率2割でもホームラン王だ。打席に立てば空振り三振が殆どだが当たればデカイ。最近のホームランはもちろんAAPLだ。PER10前後で不人気低迷していたAAPLがバークシャーからの投資を受け、4年ほどで株価は6倍に。直近のPERは40前後と、外野が勝手に騒いでる感も否めないが、成長が早いのも事実だ。




さて日経に含まれる大企業の大株主は、言わずと知れた上様だが、その持ち分は30%に当たるとか。そう年金基金や日銀だ。あいつらがなりふり構わず買いまくり、世界の潮流である民営化の波もなんのその、実質的に国営化の道を辿り社会主義的な国営企業の様相を呈している。




もちろん国営企業なんで、常に国の政策に一枚噛んでいる。最近ではアベノマスクの調達に、どっかの商社が受注したとかで話題になりました。資源の持たない日本が世界中から資源を買い集める過程で、必ず出てくるのが商社だ。食料から原油、ソーラーパネルからロケットまで。そう国営企業ならではの安定感は魅力的だ。




直近のコロナショックで資源価格が低迷、保有する資産にあたる子会社の株式や原油などの減損処理に迫られ市場平均並みに売られた商社株だが、日本人が海外から資源を買い付ける限り必要な会社だ。BRKは、中央銀行の金利循環に起因する為替の波を見据えて投資した模様。



今後円高に傾けばすでに保有している海外資産に傷が付くが、今回のコロナショックで損出ししたため、多少の円高は問題ないだろう。また円高に傾けば、相対的に安くなった海外資産を安く買い叩ける。その後円高の波が一巡すれば、インフレや円安で海外資産が膨れ上がる。景気の波のキチン循環をとらえた、10年ほどを見据えた投資と言えるだろう。







因みに私見では、悪くはないが良くもない、市場平均よりもちょっと良いくらいで終わる予感。そもそも相当な割安価格で買えばもちろんリターンは大きくなるが、そこは国営企業。すでに国が価格を釣り上げた後の割高な価格で購入せざる負えない。短期的には価格が下がり難いため国が買うことは好感されやすいが、長期的には複利の力が小さくなってしまうためマイナスだ。また株価の安定とは、利益の源泉であるボラリティの減少に他ならない。





東証の魅力とはなんだろう?もちろんカジノ的な側面だろう。東証からボラリティを除けば、残るのは株主軽視で他人の金で私服を肥やす大企業だ。大きく下がる事も上がることも無くなってしまって、値上がり益も期待出来ず、複利の力も効率的に活かせない、魅力の乏しい市場になってしまったのだ。




国が買い支えてくれるという安心感がある反面、国がいつ投げるか分からないし、いつまで買い支え続けることができるのか分からない。資本主義の国として、国の持ち分を増やすにも限界があり永遠に買い支え続けることは不可能で、その後はどうなるか分からない。つまり国の買い支えはココらへんが限界で持続不可能なのだ。もういっそのこと国の持ち分が過半数を超える社会主義に移行した方が手っ取り早い。いったいいつまでこのまやかし市場を運営出来るのか?







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