2020/08/06

【GAFAM】スリートリオンレースを制するのはどの企業か?







3トリオンを制する者は世界を制する。日々ラットレースで食い繋いでいる残念な投資家の皆さんにはまったく関係の無いお話。ミリオンが100万、ビリオンが10億、そしてトリオンが1兆に当たるが、1兆ドルは100兆円だ。そしてスリートリオンは300兆円にあたる。日本のGDPの半分ほどだ。因みに現時点で一番近いのは200兆円の時価総額を誇るAMZNとAAPLだ。次いでMSFTらしいが、たったの3社で時価総額が日本のGDPに匹敵する550兆円ほどで、また東証の時価総額にもあたる。たったの3社だぞ。



またこの3社の営業利益を足せば、日本の経常収支を上回っていそう。経常収支とは貿易黒字や海外からの利益や配当を足したものだが、毎月2兆円前後ほどらしく、年間で24兆円ほどの黒字か?AAPLの四半期の営業利益は6兆円とか。つまりこちらも24兆円だ。日本人1億人でせっせと馬車馬の様に働き、財やサービスを海外に売ってやっと得るお金を、AAPLは涼しい顔をして一社で稼いでいると言える。最近ヨーロッパで、アメリカのプラットフォーマーのタックスヘイブンを用いた課税逃れに対して、欧州連合がハイテク税を課そうとしているが、トランプ大統領が真っ向からたてつき報復関税を示唆するのはこのためだ。


5月の経常収支、1兆1768億円の黒字 71カ月連続黒字: 8 juil. 2020 - 財務省が8日発表した5月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は1兆1768億円の黒字だった。





この「スリートリオンレースを制するのでは無いか?」と言われている企業は2社、AMZNとAAPLだ。方やすでに配当を出し成長性は高くはないが安定した暴利を貪る、PERは20前後。方や全ての利益を再投資に回しキャッシュフローの最大化を図るため利益はあえて出さずにPERは100前後。



このA・A対決にGFMの入る余地は少ないと言われている。敢えて言うならGFのGOOGとFBな難しいだろう。理由は後述だ。言い方を変えれば爆益を狙って投資するならA・Aで十分で、分散したいならそこにMSFTだ。すでにスリートリオンレースからGOOGとFBは脱落したといっても過言ではない。そして成長性から言えばAMZNがその筆頭だ。何故か?



AMZN、週足チャート



5年で株価は5倍ほどか。そしてスリートリオンまではあと50%ほど上昇するだけだ。何故AMZNが一番有望かと言えば、配当を出さずに利益をすべて複利でブン回しているからだ。また小売の市場シェアも低いため今後も伸び続けるからだ。本屋やCDショップ、トイザらスに電気屋を絶滅させ、eコメルスでは50%の市場シェアを誇るAMZNも、アメリカの小売市場では5%ほどの市場シェアと言われている。



つまり殆どのアメリカ人がウォルマートのような既存の店舗で買い物をしている訳だ。しかしEC市場は毎年2ケタ成長の伸び率を示し、また既存の店舗からの流入も今後加速することが予想され、そしてコロナ禍によるクラウド事業やストリーミングサービスの伸びは今後も続くからだ。つまりAMZNには市場の開拓余地が大きく、海外でも同様の流れが期待出来る。未だ95%の買い物がAMZN以外で行われているのが現状だ。もちろんこの数字は小売の覇者ウォルマートに遠く及ばない。またGOOGやFBの様なネット広告事業も開始したばかりだ。対するAAPLの成長戦略は?



AAPL、週足チャート





こちらも株価は5年で5倍ほどか?しかしながら配当を出しながらこのリターンなので、それを加味すれば過去5年の軍配はAAPLだ。背景には過去の不況に弱かった展開が意識され、そこにFRBの利上げで株価が低迷したためだ。つまり投資家の低い期待値と実績の乖離が大きなリターンを生み出した。



AAPLの強みはそのブランド力だ。AAPL経済圏で顧客を囲い込み、一度中に入ればブラックホールの如く光すらも出ていくことは不可能。つまり一度AAPLの製品を使えば、壊れてもまた同じ製品を使い続けると言える。しかしながらほぼ全ての人に行き渡ったAAPL社製の製品が今後も市場開拓出来るとは思えない。あるのは買い替え需要を掘り起こす程度だろう。



最近はファイナンスにも力を入れ、アップルペイなどもある。またAMZNで買い物するにはAAPLの末端を使わなければいけないという根幹部分を抑えている。まあMSFTやGOOGの末端でもいいが。圧倒的な経済圏を誇りキャッシュリッチなAAPLで、新たな事業にも手を伸ばしつつある。






マップ事業や自動運転だ。あなたはGOOGストリートビューを撮影するGOOGカーを見たことはあるだろうか?最近私は全く同じ光景に出くわした。AAPLストリートビューを撮影するAAPLカーだ。またTSLAから露骨にエンジニアを引き抜き車を作っているとか、作っていないとか。車は作っていなくても自動運転のソフトと自前のマップがあればTSLAよりもGOOGよりも一歩先に行ける。自動運転にはそれに対応したマップは必要不可欠なのだから。



もちろん簡単に複製できるソフト産業こそが利益の源泉で、車などはどうでもいい。これは何かとてつもない物を内内密に作っている。ウインドウズがそのOSでかつて爆益を得ていたのはご存知だろう。「紙幣を印刷するよりも簡単」とまで言われたアレだ。自動運転のソフトならその比では無いだろう。ウインドウズのOSが全てのパソコンに載せられた時の様に、もしAAPLのソフトが全ての車に載せられることになるのならば、その規模はMSFTのOSを遥かに凌駕する。最近私が見た光景はその布石では無いだろうか?




有望なA・Aに比べてGOOGやFB、MSFTは迷走気味だ。特にネット広告事業に依存しすぎたFBとGOOGは。またMSFTもクラウド事業を除けば何か有望な物があるだろうか?取り敢えずノリでネット動画事業に参入しようとしたり、ノリでSNSを買収したり、またパソコン市場では、AAPLを遥かに凌ぐOSシェアを抱えているがスマホOSでは惨敗だ。


GOOG、週足チャート





やはりもし私が避けるならGOOGだろう。あまり金にならない薄利多売の検索エンジンネット広告はもはや時代遅れ。勿論株価の伸びもそれに似合ったちょー低速。AAPLやAMZNが5倍になる間に2倍程度。また動画事業はストリーミング系や新興に押され、慌てて有料にしたりと行きあたりばったりだ。



昔はネットの入り口だったGOOGも今やスマホのアプリから直接飛ぶんで迂回されまくり。なんとかアンドロイドを抑えているしGメールもあるが、株価見るのに検索なんてしないし、メールなんて月いちベースでしか使わん。つまりかつてのハイテクの覇者にも焼きが回った訳だ。自動運転も開発してるそうだが、グーグルマップの精度や規格が車のそれに適合しているのだろうが。どう考えてもAAPLの後塵を拝しているだろう。



今やGOOGの作るサービスには優位性が無く、すべて競争に晒されるように。株価もそれを反映した数字となっている。もし私が買うならAMZNとAAPLくらいか?そしてトップファイブで外すなら絶対GOOGだ。今のGOOGにはかつては存在した好奇心にそそられる物が何一つ無い。



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2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    アマゾンとアップル、買い方は、時間分散して買うのが良いのでしょうか?

    すでにアマゾン、マイクロソフト、ビザ、VOO,QQQを持っており、まだ半分投資資金があるので、どの銘柄に、いつ投資しようか考えていたところです。アマゾン追加、マイクロソフト追加、新規にアリババとしようかと考えてもいましたが、調べているうちに、アップルも魅力を感じていました。月曜買うのは、高値つかみとも思いますが、下がるかなんてわからないし、とすろと5回くらいの時間分散したらよいのかと思ったんですけど。

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  2. 思いっ立ったが吉日、案ずるより生むが易し。私なら一括で資金を入れてしまいます。現役の方なら今後も追加で投資が出来るでしょうし、下がってもどうせ戻すんだから、市場がお金で溢れている今、落ちるのを待つより一括で資金を入れ利を伸ばした方が得策です。

    現状の市場は貴方のような投資家で溢れています。乗り遅れて下落を待っている投資家、途中下車した残念な投資家。しかしながら緩和マネーが流入し続けているので、遅れれば遅れるほど高値掴みになってしまいます。もし不安なら個別株は避けVOO一本で行きましょう。その成分にAMZNやAAPLなどがかなり含まれているので。

    円高傾向は継続するかも知れません。しかしドル安はアメリカ企業にとっては追い風で利益が嵩上げされます。また値が上がった高い円で安いドル資産を買い叩く事が出来るので、一時的な損失には目を瞑りホールドで良いでしょう。

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