2020/10/11

【定期】週足の確認








直近の株式市場は堅調で、日足では株価は全ての移動平均線の上を推移しています。特に障害物も無く、また背景には誰が大統領になろうともスムーズに追加のコロナ経済対策がまとまるという期待があるようです。またトランプ大統領がコロナ感染後、力強くカムバックした事で、人類はコロナに屈っしないという強いメッセージが送られ、今後の経済活動に弾みが付くという思惑があるようです。



アメリカの中央銀行にあたるFedが、量的緩和、ゼロ金利で市場にお金をばら撒いているので「売り」で参戦するのは分が悪いです。確かにバリュエーションは割高で、株価の方も高値圏に位置しているのですが、売る理由にはなりません。株式は常に右肩上がりで上昇してきたのをご存知でしょう。



では、買って良い局面なのでしょうか?10年先を見越せば買っても良いかもしれませんが、短期的にはあまりお勧め出来ません。短期的に含み損を抱える可能性が高いからです。そもそも市場は悲観的とは言い難く、どちらかと言えばすでに追加の経済対策ありきで出来上がった株価と言えるのではないでしょうか?



SP500、週足チャート




8月に大きくレバレッジを掛けて買われた反動で、9月は下落。しかし週足の20日移動平均線に支えられる形で10月に入り再び上昇に転じました。そして日足の移動平均線の上で推移しており、またこれと言った売られる理由も無い事からダブルトップを伺う展開です。



民主党のバイデン氏、共和党のトランプ氏、どちらが大統領に当選しても追加の経済対策案がまとまることから、大統領選は波乱なく通過する見通しです。問題はもし郵便投票などの票が遅延などにより纏まらず、大統領が決まらなかったら、相場の不透明感を嫌う性質から言って市場は荒れるでしょう。




また欧州ではコロナによる行動制限が再び掛けられ始めたので、アメリカでも同様の措置が取られるかもしれません。現在の市場はそれらのリスクを織り込んでいるのでしょうか?市場では安全資産の債券が売られることで、再び金利が上昇してきています。



米10年物米国債金利、週足チャート





コロナショック移行、初めてローソクの実線が20日移動平均線の上に出ました。またこの水準は日足では長らく上値を抑えられた0,75ポイントのレジスタンスを遂に上回り、株式市場には明るい兆しと言えます。


しかしながら下落傾向の50日移動平均線などが控えているため、金利や株式の本格的な上昇はもう少し先になる公算です。取り敢えず金利の上昇スピードや、50日移動平均線の下落スピードから考えて、11月あたりに0,9%が当面の目処となりそうです。



その後はその時の環境次第でしょうか?すんなり大統領が決まり、追加の経済対策案がまとまり、コロナを制御出来ているならそうそうに金利が上昇し、50日移動平均線を突破するかもしれません。株式市場は上値ブレイクで、丁度今年の年始の様に上値を追う展開が予想されます。


逆に不透明感が漂えば、この50日移動平均線で弾かれ、再び金利は下値を模索、株式市場は重い展開になるでしょう。因みに私は、市場の流れが決定的になるか、大きく悲観に傾くまでは様子見です。そもそも勇んで買い向かうほどの理由がありません。





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