2020/10/25

【MNSO】メイソウの上場が話題に







上のロゴ、どこかで見覚えがあるのではないだろうか?そうユニクロと全く同じロゴだ。日本にも数店舗あるらしい中国の雑貨屋、『名創優品』だ。世界80各国で4000店舗展開し、先週NYにIPOを果たす。因みに日本語では訓読みでそのままメイソウと呼ばれているが、海外での呼称はミニソー、minisoだ。




何でも創業者の方が日本を旅行した時にユニクロや無印、ダイソーなどの品質の良い商品が手頃な価格で売られている事に感銘を受け、それらの商品の殆どが中国で作られていることに驚き、そのコンセプトを中国に持ち込んで多店舗展開したのが始まりだ。




もともと創業者の方は、日本の100円ショップに当たる10元ショップを展開しており、商品開発や多店舗展開のノウハウがあったとの事。そこに日本風のコンセプトを丸パクリしてできたのがメイソウだ。ロゴがユニクロに似ているのは必然と言えよう。もちろん内装や商品の陳列、そして商品のデザインなども全部日本風だ。




日本人からは「ユニクロ、無印、ダイソーを足して3で割った様なお店」と絶賛の嵐。また商品の品質も日本の商品をパクったことだけはあり結構良いらしい。因みに商品の説明が微妙に間違えた日本語で書かれており話題になったことも。しかしながらそのパクリ様は徹底的で、デザインから商品説明まで全部「日本風」だ。因みにとある国のメイソウの紙袋には、堂々と「MINISO JAPAN」と書かれており、そこにジャパニーズコンセプトやジャパニーズインスピレーションと言った文句は無い。




今後の世界の潮流はコロナの影響もあり景気低迷のデフレ経済だが、発展途上国では可処分所得が上昇し、割安な雑貨などを買う余裕が出て来るので成長産業だ。日本でもデフレ下で100円ショップが人気をはくした様に。。因みに私の肌感では結構な人気だ。日本風で品質がソコソコで低価格が受けたのだろう。




しかし投資家は冷ややかだ。何故なら採算を無視した急激な多店舗展開で人気をはくしたラッキンコーヒーを見ているからだ。結局ラッキンコーヒーは不正会計で上場廃止、もともと赤字企業だったが資金調達が難しくなり経営は風前の灯火に。ぶっちゃけた話、中国人の経営者は信用出来ない。あいつら上場詐欺して集めたお金を自分の懐に入れるし。




もちろんメイソウも赤字企業で、採算を度外視した世界店舗展開を行っている。そこに追い打ちを掛けたのが今回のコロナ騒動で、さらに赤字幅が大きくなったよう。いつになれば景気が戻り、客足が戻るかは分からない。。採算が取れない店舗を多数抱えれば経営が苦しくなるのも時間の問題だ。




20ドルでIPOし、一時的に24ドルほどまであがったが、現在は19ドル。店舗数は4000店舗と、世界中に展開する割には店舗数は少なく伸びしろは大きい。しかしながら現在のコロナ経済や採算を度外視した無理な出店などマイナス要素も。




バリュエーションははっきり言って割高で成長性が期待されたお値段。時価総額は6000億円で一店舗あたりのお値段は1,5億円、売上は25000億円。そしてすでに先進国では同業の似たような雑貨屋がひしめいていおり、伸びしろはやはり中国の様な一人あたりのGDPが1万ドル、100万円を超えた様な国々だろう。因みに今回の上場で得た資金は商品開発や多店舗展開に使われるとの事。




取り敢えず現状は、知名度を上げる為にも多店舗展開は正しく、多少採算が合わなくても出店攻勢を掛けるだろう。不採算店舗の整理はまだ早い。また物販は飲食店と違って多くの什器は必要なく閉めるのも簡単だ。商品棚と商品を移せばよいだけなのだから。また規模の経済が働けば資金繰りも楽になり、製造業者に対して発言力が増す。




問題はその成長性がコロナの影響もあり鈍化していることだ。またトランプ氏再選でアメリカによる中国への締め付けが増せば、中国企業のアメリカ上場が危ぶまれる可能性が。そうなれば再び紙屑になってもおかしくない。バイデン氏当選で追い風になる可能性もあるが。。また直近のラッキンコーヒーの失敗を見てるので経営陣は同じ轍は踏まないし、NYSEやSECも念を押しているだろう。




株価は上場後、下落傾向だ。しかしながらもう一度くらい吹き上がってもおかしくないし、成長性も魅力的だ。安定して規模が大きくなれば株価はもちろん伸びる。手を出すならコロナ感染第二波をやり過ごしてからだろうか?




メイソウ、15分足チャート







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