この流れがどこまで続くかは分からないが、大方、中央銀行であるFRBの緩和政策が終わるまでは続く可能性が高い。とても、前回の底である104円程度で終わるとは思えない。アベノミクス以降、5年程円安だったのならば、同程度は覚悟に入れておくべきだろう。
最近の円安に慣れてしまって、為替レートは110円程度が普通だと思っているなら、その常識は変えた方が良い。100円から95円程度が適正水準だという声があるくらいなのだから、90円あたりから、やはり円高と考えるべきだろう。
今後起こりやすい事と言えば、
1、輸出企業の業績が急速に悪化。
2、輸出企業の業績がほかの産業に波及。
3、国内の景気に陰りが。
4、じりじりとリストラの話が舞い込み、失業率は上昇。
5、レバレッジの消滅、信用収縮で不景気に。
6、海外に持つ資産が、円高で価値を下げ、評価損やのれんの減損処理が行われる。
7、海外から入ってくる配当が円高により細る。
8、国内の業績をカバーするために、海外の資産を国内に呼び戻す。
9、国内に資金を呼び戻す動きが加速し、さらに円高へ。
為替レートは、二国間の経済政策により決定されるため、Fedの動きだけで補足することは難しい。もし日米で同じことをすれば、ドルの方が規模が大きいため、影響を受けやすいのは円で、もし円高を食い止めたいと思うなら、余程の事をする必要がある。もしアメリカがゼロ金利にして、日本も金利をゼロにした場合、円高の流れは止まらずに、ずるずる後退しそう。アメリカが量的緩和なんか始めたら、それこそ長期の円高を覚悟するべき。前回の円高はサブプライムに短を発し、結局アベノミクスが始まるまで、5年程続いた。
今回も偽りの転換を何度も交えながら、次の次の大統領選挙くらいまで続きそう。足掛け5年、長い戦いになりそうだ。。。
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