2019/06/30

米中冷戦の行方、ハネムーンはいったいいつまで?




ヒットラーとスターリンの風刺画、独ソ不可侵条約の行方は?

今回のG20は結局、前回のアルゼンチンの轍を踏む形に収まった模様。何も20カ国の首脳にご足労を願う必要は無かったのでは?もうこうなることは分かりきっていたのだから。米中で勝手に会談させとけば良かった。

今回のG20の予想

事あるごとに対立。持続可能な経済発展でも、社会モデルの違いから対立。アメリカの様な国土が広く、空間の使い方が横に広がり、車での移動を前提にした社会では、CO2の削減など、温暖化対策において不利になりやすい。逆に、人口密度が高く、空間の使い方が上に広がった日本やヨーロッパの様な国には、公共の交通機関を導入しやすいという利点がある。もちろん合意には至らず、結局「プラスチックゴミの削減」と言う、なにもこの場でやらなくても、と言った感じの合意で終わり。もちろん発展途上国など蚊帳の外。人口2,3億人、世界7位の経済規模、世界5位の国土を誇る、ブラジルはボルソナロ大統領が来日していたことはご存知だろうか?また大企業の課税逃れは次回のサウジアラビアへ持ち越し。





それ以上に世間の注目を集めたのが、やはり米中首脳会談。


双方ともやはり、貿易戦争の激化は避けたい模様で、少しだが歩み寄りを見せる。ただし、問題は何一つ解決しておらず、ただ先送りしたに過ぎない。ちなみに前回のアルゼンチンでも同様だったが、それを好感して株価は若干の上昇をし、その後の年末の暴落。果たして今回は?投資家はまた同じ事を繰り返すのか?

ニュースでは、取り敢えず新たな関税は発動されず、一時休戦、貿易協議の再開を示唆している。アメリカは、ファーウェイ容認に動く模様。そして、中国は「外資参入の規制」「貿易不均衡の是正措置」「知的財産権の侵害」などで譲歩を見せるのでは、と言われている。米中貿易戦争においては、平穏な夏休みになりそう。


その後に行われた米朝首脳会談は、中国側のお膳立てがあった模様。そこでも歩み寄りが見られたようだが、トランプ大統領はアメとムチを上手く使い分けている様子。しかし地政学的に考えれば、朝鮮半島は米、露、中、欧の緩衝地帯として残しておきたいため、北朝鮮がアメリカ寄りになるとは考え難く、ある程度の経済的関係において改善はなされるだろうが、やはり中国との関係を重要視し、貿易戦争もアメリカ対中朝といった構図になりそうな予感。今回の米朝会談は期待すべきでない。次回はムチのターンになるのだから。

総じて米中冷戦は、一時休戦といった様子で、この面においてはしばらくは平穏か?しかしながら、世界的な景気減速には、なんら対策がなされず、アメリカの金利政策も不透明感が高い。またすでに発動された関税は、撤回される訳ではなく、このまま残れば、経済を侵食するのは確実になりそう。




これはおまけ。



2 件のコメント:

  1. キャハハ、気持ち悪るー
    その昔、確かニクソンだったと思うがアメリカ大統領とブレジネフソ連書記長が、ハグで頬ずりし、その後お互い顔をそむけて「ゲー」という漫画思い出しました。

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    1. wwwwwwwww。
      その通り、気持ち悪い。米中なんて所詮、水と油で混ざることなんかない。
      今回、表面上は上手くいっているような報道がなされているが、関税の撤回があったわけでもない。現状は何一つ変わっていないという。

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