2019/06/05

6月のFOMC予想




昨日のパウエル発言で大幅な上昇を見せたNY指数。
これで上昇トレンドに戻ったとは、到底思えない。
下落トレンドの一時的な反発と考えるべきだろう。
因みに、指数とゴールドはすぐに反応を示したが、
動かなかった為替が、不気味でしょうがない。

経済が相対的に堅調な、アメリカが買われたと見れば、
ドルが相変わらず強いという、見かたで説明できるが、
利下げが示唆されて、この考え方には、矛盾がある。
やはり、ドル安にならなければおかしい。
特に対円に対しては。ユーロを買うのもどうかと思うが。

やはり、ヨーロッパからは、継続して資金が逃げている。
その資金がドル売り圧力と拮抗している模様。
アメリカが傾いた時に、一気に決壊しそう。
アメリカが傾くのが先か?
それともブレグジットやドイツ銀という爆弾を抱える
ヨーロッパが傾くのが先か?
通貨はチキンレースを繰り広げている模様。
ここはやはり円だろう。。

6月のFOMCでFRBは動かないだろう。
昨年12月に利上げしたばかりで動けば、
一貫した政策など無く、迷走していると受け止められかねない。
利下げする大義名分が立つには、やはり実体経済の減速が必要。
7月の終わりごろには、第二四半期GDPでこれが確認できそう。
そして、早ければ7月末のFOMC、
もしくは9月のFOMCで利下げされる可能性も。

株価のみでFRBが動くとは思えない。
その株価も、焦るほど下落しているわけではない。
昨年末の下落でも、利下げの話など出てこなかった。

米第二四半期GDPがどう動くかは、予想できないが、
第三四半期は確実に減速している。
なぜなら、米中双方で関税を掛け合えば、
当たり前だが、輸出入とも減速し、
ひいては経済も減速する。
第二四半期の〆は6月末だが、
そんなに早く波及するとは思えず。
また、関税が掛かる前の駆け込み需要もありそう。



今年後半は鬼門。特に第三四半期GDPが出回る10月以降は。
来年まで経済を延命するとも思えず、
落とし所を見つけるなら、やはり今年後半。
どうせ落ちる必要があるなら、
良い時期に、良いところで落としてやればいい。
今回のパウエル氏の発言は、そこまで状況を運ぶための発言。
今から株価を上げるための発言ではないはず。
また条件を整えるためには、確実に発動するように、
もう少し、資金を燃焼しておく必要がありそう。
つまり、FRBのバランスシートの縮小は、
もう少し継続されそう。

NY指数は昨日反発したが、暫くはボックス相場になりそう。
ちょうど昨年11月のような、準備期間となりそう。
上下に振れそうだが、期待も悲観も持つべきではない。
売り買いで、うねりを取ってやろうなんて、もってのほか。
現金を積み上げ、年末に投入。それだけのこと。
まあ個人の経済観、相場観なんで悪しからず。

1 件のコメント:

  1. ありがとう御座います。
    「悪しからず」では、御座りませぬ。

    ほぼ、同意見(おいらの場合は、1年後、2年後くらいの)
    ですけど。

    パウエルさんは、もう、アメリカの金庫に、
    GOLDが無いって事実を、
    知って居らっしゃるのでしょうか?

    それを、知って居るのか、まだ知らないのかは、
    大きな違いだと思うな~。

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