2019/06/27

G20目前、今回の見所はG20よりも米中首脳会談




前回のG20を覚えている人はいるだろうか?何らかの合意に至ったのか?それとも大した成果は無く、すぐに忘れ去られてしまったのか?今回のG20も前回の轍を踏むことになりそう。

やはり今回も注目を集めるのは、米中首脳会談。すでに中国は無理難題をアメリカに吹っ掛けている様子。対するアメリカは取り敢えず情報収集に精を出すといった感じ。もはや安部首相の存在価値など皆無か?会議は踊る、ベルサイユ会議。各国の思惑や利益ばかりが優先され、大した合意には至らず終わりそう。

国家間の経常収支の均衡化を図ろうとする、至極当然なトランプ大統領に対し、保護貿易は双方の国にとって不利益であるとする、対米貿易黒字を抱える国々の対立になりそう。
つまるとこ、アメリカを非難する欧、日、中と言ったところか?そして景気が減速しているのは「アメリカの保護貿易主義のせいだ」と言う声が聞こえてきそう。重商主義的な欧、日、中と、保護貿易的な米、この構図は解消されないだろう。

まあ自国の利益を最優先したいと言う、双方の主張とも分からんでもないが、対立よりも協力の方が成果は大きい。今回も対立の構図を残したままで終わりそう。そしてG20よりも注目されるのが、世界第一位と第二の経済大国である、米中首脳会談。結局これも前回と同じ結果になりそう。問題の先送りでは、何の解決にもならない。前回は一時休戦の先送りを好感して、株価は上げたが、その後の年末の暴落は記憶に新しい。





本来は建設的な会議にしなければいけないが、安部首相にそこまでのリーダシップは無い模様。取り敢えず喫水の課題として、
1、世界的な景気減速傾向にどう立ち向かうのか?
2、持続可能な経済発展とエネルギー政策の見直し。気候変動を抑制するためと、化石燃料の消費を抑えCO2の削減を目指す。
3、不均衡な国家間の経常収支。
4、グローバル企業による国を跨いだグレーな節税にどう立ち向かうのか?
5、取り残された発展途上国の支援。

これだけは分かる。発展途上国は確実に蚊帳の外で、かすりもしない。因みに、伸びしろが大きい発展途上国の経済フロンティアを活用した方が世界経済は成長しやすい。しかし、自国の利益ばかりを優先すれば、世界経済は停滞する。今回も集団全体の発展よりも、個々の発展ばかりを主張する利己的な声が高まりそう。
そして合意に至れそうな内容としては、多分アメリカに配慮するため、「保護主義に立ち向かう」とか言った合意には至らない。「世界的な景気後退には共同で立ち向かう」とか言った、具体性に欠いた合意で終わりそう。

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