2019/05/20

大本営発表、GDP2期連続プラス成長、消費増税へ

2019年第一四半期GDPはプラス成長となり、内需の寄与度も予想を覆してプラスとなった。 「消費増税は予定通りだ」ーー茂木経済財政相はGDPの結果を受けた記者会見でこう述た。



大本営は絶対に増税すると言っておられる。
果たして増税は、日本にとってプラスになるのか?
結果的に後々批判を受けるルビコン川を渡ることになるのか?

IMFやOECDなどから、GDPの200%に達する政府債務の
批判を度々受け、そのつど釈明してきた。
「対外債務では無く、国内で完結する対内債務だから大丈夫」と。
政府には、徴税権もあれば、
日本銀行にお金を刷らせることも出来る(?)。
つまり、莫大な政府債務も国内のみで解決可能なため問題なく、
また経常収支が黒字で、国外に沢山の資産をもつため、
国の運営や国民の生活に、支障は無いと。。

これを聞いたOECDの他の国は、いい気分はしないだろう。
なぜなら日本の経常黒字は、他の国の経常赤字で成り立つ。
ヨーロッパはPIGSのように首が回らず、経済危機を脱しきれず、
最近に至っては、マイナス金利、経済は下落傾向。
北米は常に双子の赤字、貿易赤字と経常赤字に頭を抱える。
そのため、日本政府は増税する気も無いくせに、
世間体を保つために、「政府債務が多くて苦しく、
今後増税で財政健全化への道筋を付けます」
みたいなテイを対外的にはしているのか?
これは対外的なパフォーマンスなのか?
きっとこれだWWWW。で最終的にやっぱり無理でしたと。





国民に対しては、「国民一人当たりの借金は1000万」
などと歌って回り、危機を煽り、増税を正当化しようとする。
そもそも国民の借金ではなく、政府の借金。
政府の債務と国民の資産は裏表の関係で、
一方が増えれば、片方が減る関係。
バランスシートの資産と負債の関係で、
純資産として、国外資産や経常収支の黒字があるため、
日本国を一つの財布と見た場合、
欧米諸国と比較して、大変健全な財布となる。
財布の中身は純資産が多く、
また支出より収入の方が多い健全な財布。
ちなみに欧米の財布は、不渡り手形の負債ばかりで、
支出の方が多い、どこぞのギャンブル中毒者の財布状態。

それにしてもこの二枚舌。
「対外的には大丈夫です。」
「国民には、やばいです。」
もちろんこれは、みている視点が違うから。
国を一つの財布として見るか、
それとも政府の財政を一つの財布として見るかで、
答えは変わってくる。

敵を欺くには、まず味方から。
多すぎる貿易黒字や、経常収支の黒字は、
批判の的となりやすい。
高すぎる関税障壁や、保護貿易により、
海外の資産が日本に移転している重商主義的だと。
そのつど政府は、第一産品、農産物の市場開放や、
関税の撤廃を迫られ四苦八苦。
有権者の多い農家からしてみれば、市場開放などもっての他。
板ばさみとなった政府は、「一応日本も苦しいんです」
見たいな顔をして、それでも解決しようとする素振りを見せる。

その答えとして、消費増税が浮かびあがる。
そんな、健全財政なんかしたら、円がさらに強くなり、
経済の寄与が大きい輸出産業が壊滅。
失業率が増え、国民は不景気に喘ぐ事に。
海外で稼ぐ経常収支も、海外に持つ資産の円建て評価額も
大幅に減少することになる。
円高不況は避けて通れないが、
外国からしてみれば、日本に物を買わせる好機となり、
また欧米諸国の貿易赤字や経常赤字を減少させることになる。
そう日本が増税して苦境に陥れば、外国には好機となる。





はたして正解などあるのだろうか?
資源の輸入に頼る日本経済。
円高は、輸入企業にとってはプラスに働き、
国民もガソリンの値下がりや、生活用品の値下がり、
ハンバーガー1個65円(?)などの恩恵を受けやすい。
また最近、中国との農産物の買い付けで競合し、
中国に持って行かれるケースが多いが、
円高の武器を持ってすれば、立ち向かいやすい。
我々投資家に取ってはまたと無い、海外への投資の好機となる。
海外の資産を買い叩く、絶好のチャンスだと。
悩ましい問題だ。。。

まあ円高、円安は交互にやってくるものだし、
増税して駄目だったら、十八番の朝令暮改がある。
増税して円高にし、海外の資産を買い漁ってから、
「やっぱり駄目でした」で元に戻し、円安に戻し、
経常黒字の拡大を目指すくらいが落としどころ。
もちろん土壇場で増税せず、水平飛行をして、
インフレにより、財政を健全化することも出来るが。。
どちらにせよ、海外の方がインフレが激しく、
経常黒字なため、円高は避けて通れそうにないが、
問題を突き詰めればこうなる。
「手っ取り早い変化か?ゆっくりとした変化か?
どちらがプラスになるのだろう?」
これが増税の本質である。答え合わせが楽しみだ。。

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