日曜日に大きく下げたBTCが今日は暴騰です。それでも上値切り下げで安値を更新しており下落トレンドは継続です。また直近の小型グロースの大暴落でマリファナのティルレイや、次世代電池と目される全固体電池関連銘柄のクォンタムスケープ(QS)が高値から80%に迫る下落率。あれだけ人気があった銘柄の末路は怖い。
そしてインフレが懸念され軟調な展開なのは大型グロースのGAFAM.COMも同じだ。AMZNもAAPLもずっと横ばいで推移しており、金利が大きく上昇して以降、堅調だったのはGOOGくらいだ。またこのインフレが終息する気配は今の所無い。
参考
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— 難波のあきんど (@akinainohibi) May 17, 2021
それでもインフレ下にある現状を踏まえ、NY指数のダウやSP500の値動きは底堅い。そりゃそうだ、現金の価値が希釈化しているのだから、当然それ以外の資産を法定通貨で推し量れば数字だけは上がる。また経済が低空飛行にある中、インフレの元凶にあるのがコモディティ価格の上昇だ。
産業用メタルや原油、農作物だ。原油先物は1バレル70ドルに迫ろうとしている。勿論エネルギーを使って農作物を育てるので、この原油価格が上昇し続けている限りコモディティ価格は上昇し、そしてインフレも上昇し続ける可能性が高い。いったいいつまで?
背景にあるのはこの史上空前の金融緩和と財政出動だ。これだけ現金が刷られれば価値が暴落しあらゆる物の価格が相対的に上がる。そしてこの金融緩和や財政出動は、コロナによる経済的ダメージを軽減するために取られた措置だ。
ワクチンが出回り、経済が正常化に戻ればその必要性は薄い。人々が日常に戻れば雇用もまた戻るからだ。しかしながら当然失われた雇用も多い。今回のコロナショックを機に店仕舞いしたり、規模を縮小した会社も多く、経済が日常に戻ったとしてもすぐに雇用は戻らない。
さて、今後は金融緩和や財政出動をどの程度削減するのか?また現状のゼロ金利から利上げを行う金融引き締めへと傾くかだ。遅かれ早かれ経済の引き締めはやって来る。しかしながらそれがいつかは分からないし、また引き締めが始まる前にどの程度資産価格に影響をもたらすかは分からない。
勿論引き締めまで時間があるなら株式指数はここからさらに上昇し、利上げにより一時的に下げたとしても、それ以上に利益をもたらすかもしれない。逆に利上げが予想以上に早く訪れれば今から投資するのは遅すぎたということになる。また利上げが予想以上に早ければ仮想通貨や小型グロースの上昇の芽は完全に潰える。
2018年の年始から下げたのは仮想通貨だけではない。2018年末も含めて当時は株式市場も大きく下落しており背景には利上げや金利の上昇が強く意識されたからだ。そして今金融市場で起きていることはその当時と全く同じことだ。利上げと共に仮想通貨は下落し、Fedが利下げに転じるまでその下落は続いた。
現在の仮想通貨や小型グロースで起こっている暴落は当時と全く同じなのだ。つまりこのまま利上げが始まれば仮想通貨上昇の出目は確立が低い。インフレから資産を守るためにゴールドやデジタルゴールドの仮想通貨に投資していた資金は、利上げにより利回りが上昇すれば国債で十分だからだ。
さて、金融市場が総じて弱い中、絶対上がると目されている物がある。米10年物国債金利だ。つまり金利だけはまだまだ上がると目されているのだ。上述の2018年も利上げやインフレにより米10年物国債金利だけは上昇し続けた。そしてその上昇は限界に達っするまで続いた。市場でこれ以上の金利の引き上げは不可能とされ、金利の引き下げが噂されるまで。。。
米10年物国債金利チャート
お勧めの記事
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— 難波のあきんど (@akinainohibi) May 3, 2021
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— 難波のあきんど (@akinainohibi) May 19, 2021
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