2019/05/21

移動平均線の重要性、弱いNY指数


NY指数がやはり弱い。
SP500こそ、まだ75日移動平均を割っていないが、
50日移動平均すら超えられず、
20日移動平均線が上から落ちてきている状態。
そしてダウは、全ての移動平均線を割り、
75日移動平均を超えようと試みるが、
そのつど、弾かれ撃沈。
こうなると、市場に資金は入りにくい。
SP500日足チャート
綺麗なダブルトップで、
75日移動平均線に何とか支えられている状態。

ここであっしがなぜ、20、50、75日の移動平均線を
使っているのか、疑問に思った人はいるだろうか?
当たり前だが、もちろんみんなが使っているから。
でなければ機能しない。
よく誰も見ていない、マイナーな指標やテクニカルを
使っている人がいるが、皆が使って初めて意味を成す。
つまり、指標など皆が同じように使って、
同じように考えなければ、機能しないのである。

ではなぜ20、50、75日なのか?
これは、大抵のチャートサービスで、
デフォルトの設定で使えるから。
もちろんデフォルトの設定を、
敢えて変更して使っている奇特な人もいるだろうが。。。
何度も言うが、皆が使わなければ意味がない。。



ではなぜデフォルトの設定が20、50、75日なのか?
これは、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月の傾向を示している。
日足で20日だと、約一ヶ月、50日だと約二ヶ月。
因みに、20日や50日は、ローソク足20本、50本の平均を意味する。
これは、13週、26週移動平均線を使う人が多いのと一緒だが、
13、26、は3ヶ月、6ヶ月の四半期、半期を示している。
これを使う人が多いのもまったく同じ理由。
3ヶ月や6ヶ月の傾向は、決算の周期ごとの傾向を
現している重要な指標と言える。

もちろん75日が3ヶ月程度の傾向を示しているので、
13週でも、75日でも好きなものを使えばいいのだが。
また、25日と20日で迷う奇特な人もいるようだが、
これも大差ない。。そもそも株価はランダムウォーク。
ビジネスデイズの20日は4週間、4週間は一ヶ月。
50日移動平均が2ヶ月の傾向、
その半分の25日は1ヶ月の傾向となり、
大抵どちらかがデフォルトになっている。
つまり、デフォルトのままで十分機能する。

週足の場合、50日移動平均が約1年の傾向となり、
25日が半分の、半年の傾向となる。
そして月足の場合、25日で2年の傾向、
50日で4年の傾向と2年ごとの傾向を表す。
これも重要な指標で、2、3年ごとの企業の
在庫循環を示すキチン循環がこれに当たる。
まあキチン循環なんて、業種や産業に拠りけりだが。
それでもリーマンショック後2、3年ごとに、
一時的な低迷が指数の上で見られる。
最近だと、18年と16年の様に。。。



でここからが本題で、
移動平均線を割るとは、何を意味するのか?
NYダウ指数が75日移動平均線を割っているが、
この場合、過去75日以内に買った人は、
もれなく損失を出していることを意味する。
これは昨年、2018年末の暴落後、2019年2月中旬までに、
資金を入れなかった投資家は、
今損失を抱えていることになる。
3MやWBA などのダウに組み込まれた銘柄が、
ポートフォリオに組み込まれている人も多いだろう。
まあ残念な結果になっている確率が高いのだが、
こんな短期間の間に資金を的確に動かせるか?
と問われれば、そんなの無理ゲー。。どんまい。

SP500の場合、寄与の大きいハイテク産業が、
大きく動いたため、何とか75日移動平均で支えられている。
それでも、3月以降に動いた人は、今頃損失だろう。
まあここ2年程、全く動いていない、
あっしの様な人には、まったく関係ない話なのだが。。
これこそがバイ&ホールドの強みであり、
積み上げた配当分がそのまま安全域となる。

もし今損失が出ている投資家がいるとしよう。
この投資家は何を考えているのか?
損失が拡大する前に、一度ポジションを外し、
損失を限定しようとしたり、
また底値で買おうとして、現金を確保したりするだろう。
また取得単価を下げるために、果敢に買い向かう人も多そう。
そこからさらに下げれば、もう目も向けられない。
こうなると、ちょっと戻した所で、損切りしてしまう。
そう利益は放置して、損失は確実に確定してしまうのである。
こうして、大抵の投資家は散っていく。
彼らは自分が何をしているのか理解してないのである。

なぜ移動平均線を割ると資金が戻りにくいのか?
これは、含み益があり、利益が出ている時は、強気になりやすく、
全てが順調で、自分には才能があると考えてしまい、
さらに利益を伸ばそうとするため、
移動平均線の上で推移している間は、資金が入りやすい。

逆に平均線の下で推移し、損失が出ている時は、
弱気になりやすく、ポートフォリオを見なかったりと、
敢えて忘れることで、買い増ししなかっり、
慎重になって、買い増しできなかったり、
またさらなる損失を恐れて、ポジションを外したり、
動けなかったりするためである。
つまり移動平均線の下でロウソク足が
推移している間は資金が入りにくい。



平均線の下で推移する期間が長くなれば、長くなるほど、
損失を出している市場参加者が多くなり、
資金が入りにくく、流出しやすくなる。
また昨年、18年末に見られた傾向だが、
損失が出てくると、投資家はこの様な行動を取る。
1、損失を限定するための損切り。
2、ショートポジションを取りリスクヘッジ。
3、SPXSなどの、レバレッジ型インバースで利益を狙う。

上記3つの傾向を見た人も多いだろうし、
身に覚えがある人もいるのではないだろうか?
特に大衆、末端の投資家がSPXSを
買い始めた時が底だったのは、記憶に新しい。
何度も言うが統計的に正しい行動は、
ロングポジションのバイ&フォールドで、
これをするだけで、10年の内、8年は勝ち、
勝率80%をキープすることが出来る。。。
これは指数を買った場合で、
個別株が常に当てはまる訳ではないが。
まあ人には向き不向きがあるため、
一概に何が正解かは言えない。。

もし損失が出てきて、どうすれば良いか、
分からなくなった時、ぜひこの記事を読んで
落ち着いてから行動してもらいた。。
上記の間違いを犯さないように。。

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