2021/06/17

【Fed】FOMC会合と今後の展望







昨日行われたFOMCの結果は、Fedは若干の軌道修正を余儀なくされ、また行き過ぎたインフレや投機熱に対して釘を指し、経済の不確実性を限定させる結果となりました。大方の予想通りインフレを牽制しつつ雇用は下支えする、経済の安定と雇用の最大化の両立を図った形。




Fedの利上げ予想は従来より若干早まり、またテーパリングに関しては議論をする段階にないとしてきた従来の主張をあらため、今回から量的緩和の出口戦略に関して議論をして行く事に。背景にはワクチン接種が進み雇用情勢に改善が見られ、また行き過ぎたインフレに対しては、経済の安定化を目指すべく市場に圧力を加える結果に。




従来から若干の軌道修正を行った今回のFOMCの発表を受け、米10年もの米国債金利は上昇し株式市場は下落するものの反応は限定的。すでに直近の値動きから今回のFedの軌道修正はすでにかなり織り込まれていたと言えよう。









さて、今後の展望は不安定な相場が継続する見通しだ。利上げ時期が早まるとの見通しを発表し、テーパリングに関しての議論を開始することを決定した今回のFOMC。しかし実際には現状維持で何も変わらず、Fedの今後の対応は市場や経済次第で、もし弱い指標が出れば金利は低下、株式は上昇。強い指標が観測されればその逆の値動きとなる直近の値動きがそのまま継続する公算だ。




テーパリングの議論を開始することを発表し、それを市場に少しづつ消化させ織り込ませることで金融市場への影響を限定し、また利上げ時期の前倒しは今後の経済の加熱次第ではさらに前倒しになる可能性を含ませることで、市場に対してFedの意向にそった形で市場運営がなされるよう投資家に忠告したと言える。




今回の決定を受け我々投資家もまた軌道修正を行うべきで、量的緩和の金融相場で何でも上がった相場は終了し、今後は企業の業績が株価を左右する業績相場へと移行して行くことに。またインフレを加速させるよなコモディティへの投機熱も、その加速度が上がりすぎないよういつでもブレーキを踏める事が示された格好だ。








金融緩和の出口戦略を模索する結果となった今回のFOMCだが、裏返せば経済が堅調になりつつあることをFedが認めたと言える。また我々もそれを踏まえた投資行動を取るようFedに促された格好だ。それでも量的緩和は依然縮小されておらずそのまま続き、いつ行われともとも分からないテーパリングや、さらに早まる可能性のある利上げ時期などを考慮すれば、不安定だがじり高傾向な市場が続く公算だ。




直近のプチバブルで大きく上昇したARKKやTSLA、BTCあるいはロビンフッター銘柄、レディット銘柄、ミーム銘柄よりはある程度業績が伴い、しかしながら置いてきぼりを食らっていたGAFAM.COMなどの業績の拡大も見込めるが安定もしているNASDAQ系の大型株など、詰まるところのSP500指数に投資すれば量的緩和の出口局面という不安定な市場の揺さぶりに耐えつつ、未だ続く量的緩和の恩恵をもっとも受けやすいと言える。




私ですか?テーパリングで市場が不安定な間に、次に市場が加熱する時を見据え、いつその時期が訪れるとも分からない小型グロースを少しづつ集めて行くつもりです。まあ短期的にはSP500に勝てないだろうが、景気のひとサイクルに置いて現在は三合目あたりだと踏んでいるからだ。つまりテーパリングに怯え多くの投資家が慎重にならざる負えない時に、その逆を行く行為だと言える。






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