2021/06/02

【出口戦略】市場はテーパリング待ちで横ばい相場







現在の市場の関心事は間違いなくテーパリングでしょう。コロナショック以降、各国の中央銀行により行われた大規模な金融緩和。まだまだ経済は低迷気味だが、ワクチンが出回りその効果が随時現れる頃合い。つまり中央銀行は目下のインフレと景気及び雇用情勢を天秤で計りながら出口戦略を考える時間帯だ。





もちろん市場もここ暫くは横ばいで、テーパリングを待っているのだろう。テーパリングを目の前に控え積極的には動きづらい。意識されるのがリーマンショック以降、緩和傾向だったFedが2013年から始めた量的緩和の段階的縮小だ。もちろん当時の相場は不安定で横ばい。





現在起こっていることも同じ事だ。当時のトラウマが残っており今ここで積極的に買い向かう投資家は少ない。市場が癲癇を起こすのを皆待っているのだ。言い方を変えればFedが何かアクションを起こすのを皆注視し、その時に大きな売り圧力が発生するのを待っているのだ。









量的緩和の縮小により市場に流れる資金が細るとなれば、多かれ少なかれ下落を意識せざる負えず、実際に2013年の市場と同じ道筋を辿っているのが現在の市場なのだから。ただしテーパリングがいつ始まりどの程度市場が不安定になるのか分からず、また下げ幅やその期間がどの程度続くかも分からない。しかしこれが始まるまでは、市場は現状の横ばい相場が続く公算だ。





量的緩和の縮小で皆が弱気にならなければ市場は上がらない。なぜなら相場は皆の思惑とは逆を行くからだ。現状の量的緩和により市場がまだまだ上がると思っていたり、現金が希釈化することから、じり高傾向が続くと思っている投資家が多ければ多いほど、市場は弱くなる。




こういった投資家が多いということは、すでにポジションを抱え身動きが取れず、また強気ならば現金比率も低いのだから、これ以上買い上がる余力は無い。つまり現在の市場は強気派も多く、これ以上大きく買い上がるような資金は残されていない。今後再び上昇に転じるには、一旦ひざを曲げてからでないと大きくジャンプ出来ないと言えよう。






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