2019/08/15

NY指数は3%の下落で、週足の50日移動平均線に迫る。



一昨日、追加関税の延期が示唆され、大幅に上昇したNY指数。昨夜は一転、長短金利差が逆転したことで、景気後退が意識され、一昨日の上昇を全て削ったばかりか、そこからさらに下落する倍返し。とりあえずダウ指数は、週足の50日移動平均線で踏み止まった形だが、SP500では末達。今日はすでに先物が下落しており、SP500は週足の50日移動平均をためす展開。ちなみにSP500が週足で50日移動平均を試すということは、3分の1を占めるダウ指数ではすでに割っているため、形勢は悪い。週足50日移動平均を割るか割らないかは、値嵩株のハイテク次第で、今夜のハイテクが今後の行方を決定付けそう。

週足50日移動平均線を割るということは、直近一年以内に投資された資金は平均的に見積もって、もれなく損失を出していることを意味する。こうなると市場心理は悲観的になりやすく、ババ抜きの我慢大会が開催される可能性も。つまり週足の50日移動平均線は今後の分水嶺となる可能性も。ただし現金を持ち過ぎているなら、押し目買いのチャンスとも言える。リーマンショック以降の10年で、月足の50日移動平均線はすべての下落トレンドを反転させているが、そこまで落ちる保障もなく、またそれ以上に落ちないという保障もない。しかし機会損失との戦いもあるので、頭と尻尾は残して、身は全てあげてやるくらいの気が必要だろう。

それにしても投資家や市場の一貫性のなさと、それに右往左往する個人投資家。ちょっと前まで、「長短金利が逆転するまで大丈夫」と言っていたのに、いざ逆転したら、「逆転してもすぐに景気が崩れるわけではなく、依然米国経済は力強い」と主張を変える。
また「FRBの利下げが始まるまでは大丈夫」と言っていたかと思えば、実際に利下げが始まっても、根拠も無しに「FRBの利下げは株高をもたらす」と言い、自分のポジションに都合良く解釈する始末。





これらの何がおかしいかと言えば、目の前で景気の波が崩れてきているのに、現実を直視せず都合の悪い部分には目を閉じ、都合の良い部分だけを選択する情報の取捨選択。市場で値札が付いているということは、売られる理由も存在する。客観性や中立性を持ち合わせておらず、たまたま10年続く景気の上昇で持ち株が上がっていただけなのに、それを自身の才覚と勘違いしてしまえば、思惑が外れた時には取り返しがつかないことになる可能性も。30代~50代の若い投資家なら時間を味方につけ、そのうち傷も癒されるだろうが、大抵の場合、損失が出てくると、損失の挽回を図ったり、統計的な優位性が無いにも拘らず下落に賭けたりし、さらに痛いことになる。まあ全員通る道だと言えばそれまでだが。

それにしても私のジャンクが全然落ちてこんではないか。タバコも酒も指数に劣る、圧倒的くそパフォーマンスで散々な言われようだったのに、昨日の下落は指数の半分以下とか。これじゃ困る。いつまでたっても買えないではないか。。指数の倍は下落して誰もが絶句するような、くそパフォーマンスを発揮してくれないと。。







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