2019/08/13

NY指数はもみ合い、なぜこの値幅でもみ合うのか?



NY指数は大幅な上昇。これは追加関税の12月延期が示唆されたため。しかしながら現状はまったく変わらず、また貿易交渉に進展が見られた訳でもない。なぜNY指数はこの水準、2940まで戻したのだろうか?これを見れば一目瞭然。
SP500、日足チャート





日足の50日移動平均線まで上値を伸ばす。しかしそこで売りが入り下落。では下値には何があるのか?サポートには週足の50日移動平均線があり、ここで弾かれている。つまり今は週足と日足、双方の50日移動平均線に挟まれながら推移していることになる。

このサポートとレジスタンス、どちらを破るにしても燃料が必要で、どちらかに賭けるのは間違っている。しかし今後挟まれた状態で推移すれば、下落に分がある。なぜなら今の株価は平均線の下で推移し、すでに20日移動平均は落ちてきており、50日移動平均線が下落に転換するのを待っている状態だからだ。

今後の可能性として、もし突発的なニュースなどが出なければ、20日と50日移動平均線のデッドクロスが起こり、そして少しずつ日足50日移動平均が下向きに傾き、最後に日足と週足の50日移動平均線が収束していきデッドクロスを起こすことになる。最終局面では移動平均線に挟まれた状態で、ボラリティーが小さくなる。そして最後に抜けた方へ資金が一気に流入して大きく動く。





どちらに動くか分からないし、株価を予測することは不可能。しかし確実なこととして、Fedは金融引き締めから金融緩和に舵を切ったこと。利下げの余地は大きいこと。そして今後さらに円高になる可能性が高いことが上げられる。ドル円の金利差でドルが買われていたのなら、FRBの利下げにより金利差が小さくなれば、ドルは売られなければならない。もしドルを売るなら、ドルと交換する通貨は何になるのか?

ユーロはずっと景気低迷で失業率が高く、同じく金融緩和が噂される。またブレグジットが決定的になった場合、ユーロ、ポンド共にヨーロッパは売られる可能性が高い。新興国通貨は信用不安が付きまとう。中国元も貿易戦争でやばくなればなりふり構わず通貨の切り下げが行われそう。となれば緩和の余地に乏しく、経常収支が大幅な黒字で、外貨準備高の大きい、安心できる通貨が避難経路となる。はたしてそんな安心できるほど強い国、通貨などあるのだろうか?

最近の下落で、不安に駆られている投資家もいるだろう。しかしながらSP500指数を見てほしい。高値の3000から2900に落ちたということは、3,3%の下落に過ぎないことを。もしこの程度の下落で動揺するようなら、投資方針に問題がある可能性も。今市場環境は、より安全な資産を目指す方向にある。株式ならより大型でボラリティーが小さく、業績の安定した銘柄へ。また株式と債権なら債権へ。





しかし、日本人なら債権よりも日本円にしておくべきだろう。ドル建ての債権を買っても、10年物国債の金利は1,7%ほど。一年待って1,7%の金利では、2円の円高が起きた場合、損失を吸収しきれない。つまり金利を複利で回す前に、ドルの下落で損失が嵩んで行くことになる。

今持つべきポジションは、上がってもらわなければ困るポジションではなく、下がってもらわなければ困るポジションでもない。どちらに進んでも構わないポジションだろう。もしドル建てのSP500を買い込んでしまい、指数が落ちてくれば動揺するだろう。しかし円を保有しておけば、出来るだけ安く買いたいという、買いの目線で考えられる。例え安く買えなかったとしても、すでに保有している株が上昇の恩恵を受ける。

今年いっぱいは不安定な相場が続きそう。例えNYが動かなくても、為替で損失を出しては意味がない。今不安に駆られている人は、NY指数が3%下落したから不安に駆られている訳ではなく、ボラリティーの高いポートフォリオと、為替が円高に傾いたため不安に駆られていることを理解するべきだろう。なぜなら、株式なら年率7%の上昇を望めるため、下落すれば安く買えば良いだけだが、通貨ではそうはいかない。





お勧めの記事








0 件のコメント:

コメントを投稿