2019/08/22

韓国再び墓穴を掘る、日本との軍事協定を破棄



韓国政府は22日、日本と結んでいる軍事情報包括保護協定を破棄することを決めたと発表した。しかしながら日本の軍事情報はアメリカ軍を介して韓国にももたらされるため、情報の鮮度は落ちるが、一定の共有は今後も続けられる見込み。



この協定は情報収集能力に劣る韓国に対して、同盟国として情報の共有をするために作られた協定だが、どちらかと言えば、慢性的な予算不足に喘ぐ韓国に対する援助。日本海に向けて発射された北朝鮮の短距離ミサイルなどの情報をすばやく共有すれば、双方にとって有益となるが、今後は韓国独自で捕捉するか、鮮度の落ちた情報を米軍を介して得ることになる。

この協定は、軍事技術だけではなく戦術データ、暗号情報、高度のシステム統合技術など有事の際の共同作戦に必要な情報が網羅的に対象となる。秘密情報活動で得られた情報も含まれるのが一般的とされている。





今回の決定は合理的な判断とは言えない。今まで常に日本が韓国に奢り続けてきたわけだが、自立の目処がついたとは言い難く、どちらかと言えば、自暴自棄な場当たり的な対応と言える。韓国の文政権にとっては、対日を利用した不満の捌け口となりそう。日本に取ってはプラスにもマイナスにもならないが、韓国にとっては大幅なマイナスと言える。また日韓米の足並みが乱れたことは、ロシアや中国、北朝鮮に利する行為と言えそう。

本来、政治経済と軍事は分けて考えるべきで、政経の対立を軍事に絡めるべきでない。ブレグジットで揺れるEUと英国も経済的には対立しているが、軍事では一貫して協調した姿勢。例えば英国で起こったロシアのスパイ暗殺未遂の時も、欧州は協調してロシアを非難した。今回の韓国の決定は戦略的に間違っており、仮想敵国である中ロに利する行為と言える。よって今回の対応は普通なら取らない、安全保障を完全に見誤った対応と言わざるおえない。





日本の情報探査能力を舐め過ぎ。C3P哨戒機で海中、海面、空中、成層圏と常に捕捉している空のスパイからもたらされる情報は、防衛面でも、抑止力としても重要。

C3P哨戒機の運用
本家のアメリカ海軍では約200機を世界の主要海域に展開していることに対して、海上自衛隊は日本周辺海域だけを対象にしているにもかかわらず約100機も運用していた。これは日本列島が、大陸から太平洋に出る出口に位置する要衝であるからであり、冷戦時代から対ソ・対中戦略の最前線として海自は機能していた。また、日本は第二次世界大戦時に、連合国の潜水艦や機雷に海上輸送路を破壊され、戦略的に追い詰められた経験を持つことも哨戒機を重視する姿勢につながっている。

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