先週大きく値を落としたNY株式市場。もちろんこんな所で終わるはずがなく、さらに悲惨になる予感。因みに月曜日はレイバーデーでNY市場は休場です。地獄の始まりは火曜日から。そこんとこよろしく。
やはり大方の予想通り下落しました。先週の値動きを振り返ってみましょう。水曜日まで堅調に推移していたNY市場。しかし木曜日から一転、市場が開く前から時間外で売られ始めた直近大きく上昇した銘柄たち。新規参入組のロビンフッター達が大きく買っていたこともあり、動揺を誘れ簡単に狼狽、売り崩された模様。
SP500指数、日足チャート
大きく下げた木曜日の値動きを引き継ぎ、金曜日も下げて始まったNY。しかしその後今年の2月末の高値が「昨日の天井が今日の底」と前回の高値が支持線として機能し、また祝日を含む3連休を跨ぐ週末の持ち越しを回避するため売り方の買い戻しが進み、結局日足20日移動平均線で支えられた形となりました。分かりやすい展開だったのではないでしょうか?
今回の下落、そして若干の反発の間に何が起こったのでしょう?あまり投資家の余剰資金が無い状態で起こった今回の下落。もちろん下落を回避するための逃げ売りが入るのは当然です。また金利が大きく下落し、債券価格が上昇。つまり株式売り、債券買いの流れになりました。
しかし月の始めということで、懐事情に余裕がある投資家が殆どで、失業中のアメリカ人も毎週振り込まれる失業手当にコロナ給付金が加算され懐事情に余裕があるため安値買いの資金が多く流入。その流れを支援したのが週末という日柄で売り方の買い戻しが入ったことと、雇用統計が堅調で金利が上昇、債券が売られた資金が若干株式市場に流入したようです。それでも株式市場は週足で、資金が流出したため下げて引けました。
今後の流れはどうなるのでしょう?このまま2月末の高値を支持線として反発するのでしょうか?もちろん株式や債券が売られたことで、ある程度の現金が確保されたことからこのまま反発する可能性も十分にあります。しかしこの程度の下落では燃料不足で大きな反発は望めず、息切れするのも時間の問題でしょう。この程度の下落ではまだまだ市場も楽観的です。大きく上昇させたいなら、燃料である「売り方の踏み上げ」が必要不可欠です。つまり本命は別にあると言えるでしょう。
米10年物国債金利、日足チャート
0,6%まで大きく金利は下落しかなりの資金が安全な米国債に避難した模様。しかし週末の金曜日、金利は大幅な反発を見せ再び0,7%まで上昇し、避難した資金の殆どが再び現金に戻された。さてこの現金は再びGAFAMなどの直近堅調だった銘柄に戻ってくるのでしょうか?
3月のコロナショック以降、何度か同じような光景を目撃しました。しかしその都度結局NY指数は値を戻し上昇してきたので、今回も同じ流れになると考える投資家の殆どが週末の下落で振り込まれたばかりの手元資金を注ぎ込んだのではないでしょうか?つまり全員がポジションを持ち現金余力が無く『売り』でしか身動きが取れない時に来るのは『あれ』しかないんですよ。
安い所で買っておけば助かるという風潮が増長された今、多くの投資家が直ぐにポジションを持ってしまうのも仕方ありません。「どうせすぐに戻んすんでしょ?」みたいな投資家の態度。しかし殆どの投資家が売りでしか身動きが取れなくなってしまえば、一体誰が買い支えるのでしょうか?今までは乗り遅れた投資家や大人が多く、また下落に賭けた一部残念な投資家が上昇の燃料となってきましたが、今回でそれらの資金は飲み込まれた感。。
参考
ブログの新記事 : 【蝗害】イナゴの大群ロビンフッターズ https://t.co/iRCEJiCbYM pic.twitter.com/9u5I3Drkod— 難波のあきんど (@akinainohibi) July 27, 2020
老練な投資家やロボットはそこに付け込んでくる可能性が高いのが祝日開け後のNY市場となるでしょう。つまり第一波で誘い込んだ買い方の投げ売りを暴落の燃料にし、それに追随するロビンフッターや悪い大人達。その後、鈍くさい周回遅れのロビン君が現れ下落に賭けるころが暴落からの反転の目処です。
そして『売り方』に転じた鈍くさいロビン君が、次の上昇の立役者として踏み台になる公算です。また何だかんだと言って金余りの現状から、第二波程度が下落の目処となりそうです。第一波では上昇の燃料である「売り方」が足りず買いが続かない。しかし何度も下げるほど投資家の手元資金が無い訳ではない。もう一回市場は揺さぶられる可能性が高そう。売り方が調子に乗り始めると市場は反転すると相場は決まっていてだな。。。
SP500、週足チャート
今週の展望は、先週と同程度の長さのローソク足が作られ、一番上のトレンドライン程度まで売り込まれてもおかしくないと言えるでしょう。このまま反発する出目は少ないです。直近PERが40倍や100倍、1000倍でも大きく買い上がる機運があったのですが、短期思考の人間や、オール・オア・ナッシングの賭博的な投資家は脱落するし、ふるいに掛けられるべきでしょう。
さて、直近の風潮として、イナゴのロビン君が「自分だけはイナゴじゃない」といった論調を多く聞きました。まったく同じポジションを抱えているにも関わらず。そして馬鹿の一つ覚えの様に繰り返す、「政府が助けてくれる」「Fedが助けてくれる」と。コロナショック後の株安で投資を始めたり、こぞって高値を追い、「ZMだー」とか「TSLAだー」、「AAPLだー」、「AMZNだー」と言っているお前のことだよ。ツイッターでロビン君を馬鹿にするあんたのことだよ。鏡見てみろよ。
さて試される時も近づいて参りました。「潮が引いた時に誰が裸で泳いでいたか分かる」とか、分からないとか。しかしながらPERは若干高くてもバブルとまでは言えないです。また市場の上昇の流れを変える様なサプライズは出ていないので反転するのも時間の問題です。現金余力が有ろうと無かろうと「売る」ところではないです。耐えてください。しかし今の市場はコロナ第二波によるロックダウンを織り込んでいないため、次の氾濫の原因になるかもしれません。
今後の値動きは、、
1、もう一段下落してからの反転
2、このまま反発するが買いは続かずダブルトップ
3、反発し何事も無かったかの様にさらに熱狂
4、コロナ第二波から下落継続
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