2020/09/13

【2001,9,11】あれから19年










特に調べずに、記憶に基づいて書いているので悪しからず。週末の夜にでも当時を思い出しながらゆっくり読んで頂ければ。。


当時0歳だった子供ならすでに19歳で高校を卒業する頃になるだろう。あれから19年。当時の10代、20代はすでに30代、40代の働き盛りで、米国株投資云々などと言っていそう。またこの世代はブログの読者世代と重なる。




まだ暑さも残る夜の九時ごろだったと記憶している。NY時間は朝。突如緊急ニュースが流れ、徐々に全ての番組が打ち切られていく。そして幾度となく繰り返される飛行機がワールドトレードセンタービルに突入する映像。続報でさらにもう一機、飛行機が突っ込む。この二機目の映像は一機目が突っ込んだ後で、多くのカメラが上空に向けられていたため、多くの映像が残されることに。





今でも鮮明に覚えている人も多いだろう。一報は久米宏氏の看板番組、ニュースステーションだったか?それともNHKだったか?チャンネルを変えても、写る画面はすべて同じ。そしてそのまま食い入る様にテレビを見つめつつ、新しい情報を求め彷徨う。この時、夜中の2時、3時まで寝付けなかった人も多そうだ。






錯綜する情報。当時は機体と連絡が付かない、11機が乗っ取られたと報じられていた。後になって分かったことだが、乗っ取られた機体は4機。アメリカを飛ぶ全ての飛行機は離陸禁止になり、すでに飛んでいる飛行機は緊急着陸を余儀なくされた。唯一飛ぶことが許可された飛行機は大統領専用機、エアーフォースワン。当時の大統領ジョージWブッシュは、日課の朝のジョギングの後、視察先の小学校で第一報を耳にする。




もちろん一報を得た後、すぐに行動を起こせる訳ではない。カメラには悪い夢でも見ているかの様な、半ば呆然と立ち尽くし、視界には入っているだろうが、視線の先にいる子供をまったく見ていない大統領の姿が納められている。その後、大統領は子供たちに強いアメリカを説き、颯爽と立ち去る。




きっと他の大統領でも、同様の行動しか起こせなかっただろう。誰だって、「アメリカが攻撃されている」と聞いて信じられる訳がない。当時はまだ中国が台頭する前で、世界の軍事支出全部合わせても、アメリカに及ばない。URSSを破り冷戦終結後の一強の最中で、原子力空母6機に群がる空母打撃軍、有するアメリカに立ち向かう国などある訳がない。誰しもがそう考えていただろう。






一機目がワールドトレードセンタービルに突っ込んだ後、二機目のボーイングには、緊急発進した戦闘機が待ち構えていた様だが、もちろん摩天楼のNY上空で乗客を乗せたボーイングを打ち落とせる訳がなく(ソ連ならやりそうだが、て言うか実際打ち落としてる)、なすがままに二機目もワールドトレードセンタービルに突っ込む。





三機目はペンタゴン、国防総省に突撃。低階層であったため狙いが定まらず、地上を擦りながら激突したため、直撃は免れたが、かなりの高速で衝突したので、もちろん多大な被害を受けた。この時作られたペンタゴンの再建計画は一つ一つの仕様を指定していたため、3000ページに及んだが、直ぐに作り直され3ページの重要な、大まかな決定だけに留め、迅速な復旧がなされることに。




ペンタゴンは5階建てと低層なため、もともとエレベーターがなかった様だが、実はどっかの長官だか大将が太っている人物を嫌い、作らせなかったとか。もちろん今は、バリアフリーの一環でエレベーターはある。そもそも傷痍軍人なども使う機会があるだろうし。




そして4機目、これは乗客の反撃により操縦桿の奪い合いとなり、そのまま地上には被害を出さずに自沈することになる。2001年この当時から急速に一般人の間でも携帯電話が普及することになるが、乗客の家族が機上の乗客に連絡を取ったことで、ハイジャックされていることに気づき、乗客一丸となってテロを食い止めることに。もちろんこの飛行機に生還者はいないが、この勇気ある行動は映画化された。ちなみにそれより少し前は、ポケベルとか言う、謎の技術を人類は有していた模様。







その後の話は皆さんが知っている通り、トレードセンタービルは崩れ、逃げ惑う人々。そしてアメリカは泥沼の対テロ戦争へと突き進むことになる。今でこそ大衆は、人的、経済的被害が大きくアメリカに何ら見返りのないこの遠くの戦争を批判し、撤退を呼びかけるが、当時はまったく違う。支持率低迷に喘いでいたブッシュ政権は、対テロ戦争を呼びかけることで急速に支持率を回復し、大衆も報復を支持、ビンラディン率いるアルカイダやイスラムファンダメンタリストなどの原理主義者、過激派を匿うアフガニスタンで掃討作戦が行われることに。





ちなみにこのアルカイダに武器を与え、戦争を教えたのはアメリカ本人。これは反共の防波堤として、ソ連のアフガン侵攻などに対抗するため。その時の武器が今度は、この時の掃討作戦でアメリカを迎え撃つことになり、戦局は泥沼化していく。政治的なイデオロギーで道具としてアメリカに使われ、徐々に国土も民衆も疲弊していった経緯から、アメリカに反抗心を抱くのも無理は無く、そもそも十字軍の遠征からグレートゲームまで、キリスト教国家とイスラム教国家の対立には根深いものがある。









その後アフガンは内乱へと突き進むことになる。文明の十字路に位置し、シルクロードの中間地点にあるこの地には、いろいろな氏族や民族、政治的立場があり、その中で主導権争いが行われることになる。今のシリアなどと構図は同じで、イデオロギーの対立が、国を統治するための主導権争いとなり、まるで戦国時代を彷彿とさせる国取り合戦状態に。アフガン、イラク、シリアなど、対テロ戦争後や米軍撤退後に、治安維持に責任を持てる勢力は無く、この権力の空白地帯が無法地帯となり、主導権争いが行われることに。いまでも度々耳にする、自爆テロにはこのような経緯がある。アメリカが居なくなって、「これで開放されたね、良かったね。」とはならず、「どの勢力がアメリカの立場を担うのか?この国を統治するのか?」と変わることになる。





アフガン、イラク、シリアと続き、最近イランにチョッカイを出し始めた米国。それに対しヨーロッパは冷ややかな対応だ。先日フランスで行われたG7に、イラン外相が招待されていたこともそれを肯ける。また我々日本としても、エネルギー供給の要として、イランとは良好な関係に保っておくべきだろう。もちろんアメリカを怒らせない程度に。エネルギー供給源の多様化は、価格競争を呼び起こし、安定したエネルギー調達に欠かせない。もし供給する国が一国なら、確実に足元を見られた値段で調達するしかなくなるだろう。逆にエネルギー供給地の多様化を推し進め、これらを競わせれば、こちらが産油地の足元を見た取引上の優位に立てる。





話を2001年当時に戻そう。当時はまだ、ドットコムバブルが記憶に新しく、その余韻も冷めやらぬ中、このニュースは寝耳に水だった。また経済もドットコムバブルの崩壊から一段落し、また復調するだろうと思われていた。しかしそこにこのニュースで完全にトドメを刺すことに。市場が開く前に一報が入り、その日はそのまま休場。開いたのは一週間後で、もちろんパニック的な売りが入り、ダウもSP500も悲惨な結果となる。その後も売り浴びせられ、一週間下落していくことになる。またトドメを刺された景気に引きずられる形で、最終的にボトムを付けたのは2002年に入ってから。またその後も2003年半ばまで株価は経済とともに低迷することに。歴史は繰り返す。値動きが東日本大震災とダブル人もいるだろう。次の低迷はいつになるのか?





SP500月足チャート、ドットコムバブル崩壊後3年に渡る下落相場が痛々しい






同時多発テロから10年、アメリカでは政権が変わりオバマ政権になった2011年5月、遂にテロの首謀者であるビンラディンを殺害、アメリカは復讐を果たす。そうそうたるメンバーが一部屋にいると言うことで、その時のホワイトハウスの様子も話題に。



因みに2020年米大統領選、民主党大統領候補はこのオバマ政権の副大統領。
着席左から、ジョー・バイデン副大統領、バラク・オバマ大統領、マーシャル・ウェッブ統合特殊作戦コマンド司令官補、デニス・マクドノー国家安全保障担当大統領次席補佐官、ヒラリー・クリントン国務長官、ロバート・ゲーツ国防長官。後列左からマイク・マレン統合参謀本部議長、トム・ドニロン国家安全保障担当大統領補佐官、ビル・デイリー首席補佐官、トニー・ブリンケン国家安全保障担当副大統領補佐官、オードリー・トマソン国家安全保障会議対テロリズム担当部長、ジョン・ブレナン国土安全保障・対テロリズム担当大統領補佐官、ジェームズ・クラッパー国家情報長官







2000年前後のフォーブスには、ウォルマート旋風が吹き荒れていました。当時の面影は今はなく、それでも小売では、他の追随を許さない絶対的な売り上げ高を誇っています。差し詰め現在のアマゾン旋風と言ったとこでしょうか。いやはや未来は分からないものですね。そのアマゾンが今、行っている商売が、ドットコムバブルの崩壊で資金調達に失敗し、歴史の彼方に消えて行った、コズモドットコムですからね。ああこれもドキュメンタリームービーになっていましたね。Kozmo.com、時代を20年は先取りしていたようです。知っている人はいないだろうが。。。




市場の動向を書いても良かったのですが、閉まっている日に書けることは少ないので、昨年の記事の焼きまわしです。前回の記事で株価はあまり動かないと書いたのですが、予想通りの展開で、先週の指数はまったく動きませんでした。ちょっと上がって全部戻して。。。現在の指数はちょうど日足50日移動平均線にあるのでどちらかに賭けるよりは、動いた方へ乗るのが得策です。



さて、今週ですがMSQやFOMCが注目されるのではないでしょうか?もしコールのポジションが沢山残っていれば清算されるため、現物外しで売られる可能性もあります。先週の下落からの上昇で、一度紙屑になったコールオプションが、少しながら価値を取り戻したかの様に見えました。そのためコールオプションにしがみついているロビン君が沢山いれば荒れるかもしれません。



FOMCは知らん。どうでもいいし。。バブル的な株価や行き過ぎた投資家を牽制しつつ、経済の浮上や失業率の改善、雇用の創出に向けた発言がなされるでしょう。ロビン君が動いている様です。ご注意を。。






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