原油、日足チャート、
トレンドラインの上限だったところで支えられている状態。
そりゃ維持できんわな。ちょっと供給が引き締まった程度では、供給のダブつきは解消せず、またサウジは財政収入を石油収入で賄っているため、必死になって復旧させる。ドル建て原油は、すでに上げ幅の半値戻し。半値戻しは全戻しとなるか?
財政を石油収入に頼ってれば、そりゃ必死になって復旧させるわな— 難波のあきんど (@akinainohibi) September 18, 2019
原油先物は続落、サウジが月内に生産回復との見通しで https://t.co/adf8t5jE9h
今後の値上がりは期待しにくい。なぜなら、サウジは月内に生産を回復させる見込み。もともと原油価格維持のために生産を絞っていた位なので、今回の供給減も他が生産を増加させることで簡単に穴埋めできそう。また陰りの見える景気から需要は頭打ち。いったいどんなファクターが原油価格を上昇させることができるのか?
かと言って、値下がりも期待しにくい。なぜならFRBの利下げが期待されるため。Fedが利下げすれば、スプレッド狙いのドルが売られるため、ドル安に傾く。そしてドル安になれば現物資産である石油やゴールドと言った銘柄は相対的に値を吊り上げることを意味する。これが現在のドル建て原油のボラリティーが失われている原因である。
今後の論点は国家の関与の有無になりそう。ドローン攻撃とあるが、はたして国家が関わっているのか?爆発した映像を見たわけではないし、ドローンではなくミサイル攻撃と言った声もあるが真相はいかに?もしミサイルの場合、国家の関与が疑われるが、ドローンの場合、犯行声明通りの攻撃となりそう。そもそも可燃性の石油プラント。ドローンに対戦車用の地雷か、手榴弾でも括り付ければ、石油プラントは簡単に止められそう。。
もし国家が関与していた場合、アメリカは黙っていないだろうが、これが反政府組織などの犯行だった場合、手が打ちにくいのではないか?しかしながらアメリカは強引にイランの関与と関連付け、さらにイランに制裁を課すことになりそう。どう見てもアメリカはイランに介入したがっている様子。
腐っても中東、世界原油供給に置ける中東の役割はオイルショック以降低迷しているが、それでも中東の果たす役割は大きい。我が国とて、中東からの原油の輸入はエネルギー政策において重要で、もし中東が不安定化するようなことがあれば、石油価格の上昇で経済にダメージを与える可能性が。
今後の原油価格の行方は、暫くは狭い価格帯を上下しそう。またそれに伴いオイルメジャーの株価も狭いレンジとなりそう。大きく動くのは、やはり実需を伴った変化が現れるのを待つことになりそう。もちろん予想に反して原油在庫が減る可能性はあるが、過剰な在庫が消え去るとは考えにくい。過剰な在庫が一掃されるのはいつになることやら?やはりFRBがゼロ金利、量的緩和に傾き、多額の資金がインドや東南アジアに回り、原油需要が大幅に伸びるまでお預けとなりそう。。。
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