2019/09/10

FOMC目前、今後の見通し




まず始めに記事の修正とお詫びを。前回の記事でFOMCの日程に誤りがありました。申し訳ございません。当該箇所はすでに修正してあります。9月17、18日のところを25、26日と昨年2018年の日程を記載しておりました。今年9月のFOMCは来週17、18日となります。
こちらの記事

9月のFOMCでは利下げ無しも噂される。これは最高値付近にある株価指数など、金融市場が比較的堅調なため。しかし実態経済は堅調とは言い難い。何度か記事にもしたが、6月からの関税の引き上げで第二四半期GDPは減速。そして今回、9月から全ての中国製品に関税が掛けられたことで激化する米中貿易戦争がさらに実態経済を蝕むことが予想される。

もしこのまま株式市場が上昇し、経済が減速するならば、この乖離は埋められる必要がある。つまり経済が堅調を取り戻すか、株価が経済に鞘寄せさせられる必要がある。株価がこのまま上昇し、貿易戦争で足枷を付けられた状態にある経済との間で落差が大きくなれば、混乱に拍車が掛かる可能性も。もし株価が企業業績に収斂し、企業業績は実体経済に収斂するならば、この乖離は是正される必要がある。



因みにFRB議長のパウエル氏は、堅調な株価指数よりも減速する実体経済を重んじ、9月のFOMCでの利下げを示唆している。しかしながらパウエル氏の一存で利下げが決まる訳ではなく、他の理事を納得させる必要が。。

前回のFOMCでは、利下げを「微調整、(ミッドサイクルアジャストメント)」として、どちらかと言えばタカ派的な発言をして市場は暴落。また市場は0,5ポイントの利下げを要求していたが、実際は0,25ポイントの利下げで終わる。
前回のFOMCの記事



今回のFOMCのあきんど予想は、前回のFOMCよりはハト派になると予想。これは株価よりも実体経済を下支えするため。しかしながら株式指数がさらに上昇し、実体経済からこれ以上乖離することを防ぐため、ある程度の釘は刺すと考える。ただし投資家心理を悪化させない程度に留め、実体経済の減速により消費者を不安にさせ、さらなる下振れを招かないための、安心させるための発言に終始すると見る。

実際、米失業率は依然低く、経済も底堅さを見せている。もし利下げするのであれば、「下振れリスクを防ぐため」となり、決して経済の減速を強調する様なことは無いとみる。逆に経済の減速を認め大幅な利下げに動けば、それはそれで面白いが。。。この場合、市場は利下げを好感せず、逆に経済の減速を重く受け止めるため、株価は下落しそう。まあ私のポジションに都合が良い方へ動くことはまずないので、期待はしていない。。



今回のFOMCはこちらを予想。因みに利下げは確実で、重要なのはその下げ幅と議長発言と見る。

1、0,25ポイントの利下げ、この場合さらなる利下げも示唆されるが、実体経済の減速次第となる。市場は、下げ幅でタカ派、ハト派を決めるのではなく、議長の発言で判断することになりそう。

2、0,5ポイントの利下げ、世界経済は確実に減速しているので保険が必要。ただしこれ以上の株高やバブルは容認できないので、確立としては低そう。現在のFF金利は2,0~2,25、十年物米国債の金利は1,65。安全な米国債がかなり買われているので、市場はそこまで楽観視している訳ではないが、利下げに期待し過ぎな姿勢も垣間見れる。もし0,5ポイントの利下げに至った場合市場は好感するが、議長の発言次第では経済の悪化が強調され、それを重く受け止める可能性も。

3、利下げ無し、この場合FRBは実体経済にお墨付きを与えることになるが、市場には不満が渦巻きそう。もちろん現状の株高からのバブル回避のために、この決定もありえなくは無い。



4、0,75ポイントの利下げ、これは完全にハト派だが、FRBが経済の悪化を認めているに他ならない。市場の要求を全部飲んだ形になり株価は上がりそうだが、経済が悪化している以上、株価はその内経済に鞘寄せされる。もちろんこの決定により経済が上向き株価に引き寄せられる可能性もあるが。。


前回、前々回のFOMCでは、その後株価は下落しているので、今回のFOMCも注意が必要。昨今の経済は減速傾向で、強弱マチマチの転換点。また失業率などの雇用統計は遅行指標なので、あまり当てにするのも考えもの。逆に景気先行指標の株価は上がっているが、こっちはみずもの、美人投票で決定されるのでさらに当てに出来ない。やはり経済、株価ともに転換点に差し掛かっていると見るのが妥当か?



こちらは6月のFOMC前の記事


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