2019/09/08

先週は大幅高、今後の行方は?



先週のダウは遂に日足50日移動平均を上回る大幅高。世界的にリスクオンの流れで、株式市場に資金が流入。主な要因は、、、
1、香港の条例改正案が正式撤回されたことによりデモの収束が期待され、中国の株式市場が大幅高。
2、英国下院で離脱延期がきまり、ハードブレグジットが遠のく。
3、米国、再び中国と交渉へ。
4、FRB議長のパウエル氏が利下げを示唆。

SP500、日足チャート

50日移動平均線を窓を開けて大きく上抜いたので、再度天井を作る可能性も。しかしテクニカルの鉄則として開いた窓は必ず閉まる。いつになることやら。。。今後の予測としては、取り敢えずFOMCまで底堅く推移しそう。流れが変わるとするなら、やはりFOMC。9月の17、18日が予定されている。

ここらへんの流れが意識されそう。
1、一度50日移動平均で底を固めてから上昇。
2、もみ合いながら推移。
3、このまま上昇継続。ダブルトップが当面の節目。
4、高値更新の大天井を形成する。
5、今回の上昇は騙しで終わり、突発的なニュースで暴落。



今回のリスクオフの流れで、ゴールドなどの下落に賭けた投資家は痛いことになっていそう。反対に最近の安いところで資金を入れていった投資家は、含み益が出ている頃。如何なる局面でも下落に賭けるべきではない。なぜなら80%の確立で負ける。そもそもSP500の勝率は80%、10年あればその内8年は上昇して終了する。20%に賭ける割に合わないゲームはするべきではない。

どうしても不安なら、下落に賭けてヘッジしたり、下落で利益を得ようとせず、円でリスクを調整するべし。そもそも株価の下落と円高は大抵ハッピーセットでやってくるので、円ならドル建て資産の毀損を相殺できる。そしてFRBは今後の利下げを示唆しているので、ドル円のイールドスプレッドが狭まれば、さらに円高になる可能性が高い。

また米中貿易戦争でトランプ氏の対応が注目されるが、今後も悲観楽観が繰り返される可能性が高く、今の一時的な楽観に安堵するべきではない。また今月から全ての中国製品に関税が掛けられたことになるが、影響が出るのは今後。中国の貿易統計は不穏な未来を示唆している。10月末の米第三四半期決算は酷いことになる可能性も。




そして多くの人が注目するブレグジットの行方は、
1、離脱延期。
2、議会解散の総選挙、これは再びブレグジットを国民投票で決めることを意味する。
3、時間切れのゲームオーバー、ハードブレグジット。
4、合意の上で離脱のソフトブレグジット。

誰も譲歩や妥協をしないなかで合意を取り付けるのは困難なので、合意に至るのはかなり難しいと考える。しかし一度決まったことを再度、投票で決めるのはおかしい。その内、結果が覆るまで投票を繰り返しそう。。英下院は、民主主義なら国民の選択を尊重するべき。単一市場にアクセス出来なくても、英国の影響は軽微。その内EUの方が音を上げそう。そして人の移動をある程度制限できるという実利を取ることができるし、EUに支払う分担金も無い。ボリスジョンソン英国首相には期待している。

取り敢えず世界の金融当局は利下げ示唆のチキンレースの様相。フライングすれば、為替操作の自国通貨安誘導でBANGされる。そもそも繋がっているこの世界において単独で特攻しても効果は限定的で、BANGのリスクの方がデカイ。必要なのは個人も国も協調性。協調介入でないと大河の流れは覆せないか?




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