水曜日大きく下落したNY市場。開けた木曜日は反発するも市場の疑心暗鬼は抜けず、仮想通貨は大きく下落し、ARKKも低迷している。率先して買うほどバリュエーションに魅力は無いが、金余りのご時世を反映し大きく売り崩す流れにも繋がらず。また経済もワクチン接種が進み、徐々に正常化に近づく見通しだ。つまり経済は拡大傾向と言える。
SP500やダウなどのトレンドは崩れていないが、ラッセルやナスダックは日足75日移動平均線を割っており、この状態では資金が入りにくい。市場の雲行きが怪しくなると真っ先に売られるのがリスクの高い資産であるラッセルやナスダックだ。この流れが順当に続けば次はナス100やSP500、ダウなど、比較的安定した大型株へと普及することになる。
しかしながら金余りでインフレにより通貨価値が希釈している中、この流れは続かない。我々は政府通貨や、金利が上昇傾向でその価値が下落している国債以外の何かしらを資産として保有する必要がある。となればその候補は、割高感が相対的に低く、そしてリスクも低い資産となりそう。
となれば残ったのはダウやSP500で、直近高値からの下落率が一番低いのも当然だ。リスクの高い資産は暫くは上昇し難いが、市場自体には資金が流入する公算だ。もし早とちりするなら、どんな銘柄でも上がる金融相場はそろそろ終わりで、今後は業績が株価を左右する業績相場への転換期と言えよう。さて、あなたは市場の転換点を見据えた銘柄を保有していますか?
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