SP500やダウは連日の高値更新です。新興企業の多いNASDAQは足踏み状態、小型グロースが主体のARKKが下落傾向にある中での指数の上昇は、熱狂感や過熱感の無い上昇で、市場が陶酔している状態とは言えません。この傾向が続く間はじり高傾向となる確立が高いです。
市場がどのような局面で過熱感が高いかと言えば、皆が強気な時でこぞってレバレッジを掛けて買ったり、小型グロースなどの最終的な資金の受け皿となるような銘柄が大きく上がる時です。現状はこぞってレバレッジを掛けているような投資家は少数で、また下落傾向にある小型グロースは低迷気味。はっきり言って熱狂相場とは言えません。
経済に目を向けると雇用の戻りは鈍く景気の回復に時間が掛かると見られ、その間政府の財政支出や中央銀行による景気の下支えが期待出来る事から、金融相場は続く見通しです。企業の堅調な業績が株価を下支えする業績相場はまだまだ先の話で、コロナが猛威をふるう中、雇用の回復や経済の正常化への道は未だ見えません。
ワクチン接種が進み日常に戻ることが出来るなら、経済はここからさらに成長しそれに歩調を合わせる形で株高も期待出来るため、良くも悪くも経済が右肩上がりの間は株式はホールドするのが懸命です。特に現状の過熱感が無い相場は、天井圏にあるからと言って売る理由にはなりません。
SP500は短期的な調整はあれど常に右肩上がりで成長してきました。つまり多くの局面で天井圏にあったわけです。また経済をこれ以上減速させるような要因は見られず、逆に経済を加速させるための金融緩和は続くので、経済、ひいては株式に急ブレーキが掛かる要因は無いと言えます。
もし短期的に売られる局面が来るならば、やはり市場がもう少し過熱する必要がありそうです。大きくコールオプションが買われたり、投資家がこぞって短期的な値上がり益を巡って小型グロースを買ったりと。。。ただし、市場の今後の過熱を見越し、短絡的にレバレッジETFや小型グロースを買ったりするのは考えものです。市場はあなたの思惑とは逆を行くのだから。。。
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