2018/12/14

大河の流れが変わる時


値動きにはな、リズムがあるんやで。
大抵は同じリズムで進んで行く。
そう、大河の流れや、海岸に打ち寄せる波のように。
もし、この流れを変えようと思ったら、
かなり大きなダムが必要やで。
また海岸に打ち寄せる波を変えるのも一緒や。
それこそ、地形や景観を変えるような大工事や。

株式のな、トレンドも一緒やで。
トレンドは続くからトレンドやで。
2年下げ続けているトレンドが、急に変わるには、
2年分の圧力を弾き返せるほどの地殻変動が必要や。
一体なんやろ?この大きなうねりを変える力は?

大抵のな、投資家はこういった局面で買いを入れる。
1、高値から数えた割安感。
2、過去の値動き、テクニカル、チャート上の節目、トレンド買い。
3、突発ニュースの暴落、暴騰時や、決算時の飛び付き。
4、PERや配当利回りなどの指標買い。
5、思い込みによるナンピン買い。マーチンゲール、逆マーチン。
6、資金確保のタイミングによる、タイミング買い。
7、ドルコストアベレージの、定期買い付け。


もし、割安で買うなら反転期待の逆張り。
もし、割高で買うなら上昇期待の順張り。

反転期待の逆張りで買うなら、トレンドに逆らうことになるんやから、
上記の買い場面では大抵、失敗に終わる。
もし、この基準で買いを入れるなら、
損益分岐点と時間軸を綿密に計算し、
自分のリスク許容度と照らし合わせる必要がある。

例えば
もし、PERが14なら、逆数は7で年率7%のリターンが見込める。
成長産業や自社株償却によりEPSが成長できるなら、年率10%。
過去のチャートから、ドローダウンを計算し、
下値目処がマイナス20%なら、
2年待てば損益を確実にトントンに持ってこれる。
逆に今ここで、この銘柄に投資せず、20%の下落を待ち、
2年以内に20%の下落が来ない場合、機会損失になる。
一年で10%の安全域が確保でき、下値目処がマイナス20%なら、
時間を味方に付けながら、投資するべきだろう。

まあ下値目処が分からないと言った、指摘もあるだろうし、
安いと思って買った所から、半額になるのが株式だが。。。


翻ってSP500、高値からマイナス10%で推移しているが、
減税の下駄を履かされた状態で、PERは17と言われている。
逆数は6。年率6%のリターンが見込めるが、現状は割高だろう。
下値目処はピークからマイナス30%、現状からマイナス20%くらいか?
しかし、為替を考慮に入れれば、
現状から、マイナス35~50%くらいは考えておくべきだろう。
確実に損益をプラスに持ってくるには、実に6年である。
確かに30年、先を見越せば、買っても構わないだろう。
しかし、6年である。あっしはパスやで、こんな投資。
割りに合わへん。安全域が少なすぎるのが原因や。
それこそが、あっしがSP500に投資できない理由や。

ドルコスト平均で投資している人は、続けるべきであろう。
なぜならSP500は過去80%の局面で年間リターンがプラスである。
つまり10年あれば、8年はプラスリターン。
また一時的にマイナスになっても、時間と共に報われる。
人それぞれ、自分に合った投資をするだけや。

もしあっしの様な投資家は、
損益分岐点を考えながら逆張りをするべきだろう。
逆張りが有利な点は、割安に仕込むことによって、
未来のリターンを押し上げる。これに尽きる。
で、もし逆張りをするなら、
もちろん底値当てゲームに参加しているという、自覚が必要だろう。
何も無いところでトレンドは反転しないのである。


役に立つか分からんが、ここに反転の目処を書いておく。
1、中央銀行や政府の施策、政策。
2、その他の外部環境の著しい変化。為替や資源価格など。
3、企業の業績。決算発表。
4、テクニカルによる、サポートやトレンドラインの下限。
5、暦上の節目、新年度。年の変わり目や、
月の変わり目、季節の変わり目など。
6、もしくは、上記の複数、混合要因。

どんな銘柄でも構わないが、20年の長期チャートを見て欲しい。
大抵上記の局面で、反転していることが分かると思う。
逆に、もし逆張りをするのに、上記以外の局面で手を出せば、
ほぼ痛い目に合うだろう。トレンドは続くからトレンドである。
いかがやろ?

3 件のコメント:

  1. 商人さん、ブログしてはったんですね!
    以前坊やさんのブログでお見受けしてとても勉強になったので、あきんどさんがブログを始めて下さっていてとても嬉しいです。
    今年から米国ETFを始めた者ですが、金融工学等の理論を勉強しないで始めたので、すでに含み損が出ています(;_;)コワイ…
    あきんどさんのブログで市場の流れを理解出来るように少しずつ勉強してゆきたいです。
    実家が『大阪の商人』なので勝手に親しみを持たせて頂きました。記事の更新を楽しみにしています!(^^)

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  2. ニューフェイスやで。
    大阪は天下の台所や。
    ソロバンをギシギシ言わすんや。

    金融工学は知らんくてよろしい。
    あれは賢い人を、煙に撒く、詐欺の手口や。
    その内、投資手法などを詳しく書きまっせ。
    この記事の通りのことをすればよろしい。
    ETFならドルコスト平均で継続。
    正し、現金比率は上げときなはれ。

    返信は遅いんやけど、コメントは全部、目を通してます。
    またのお越しを。

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  3. コメントありがとうございます(^^)了解です。少額でドルコストを継続しつつ、現金の比率を上げて用心しときます!

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