2018/12/01

CLIで見る世界経済の行方

(https://data.oecd.org)


結論から言うと、株価だけが堅調でいられる可能性は少ない。
理由は落ち目の景気と、FRBの資金の撒き戻しや。

上の表はなOECDが発表する、景気先行指標のCLIや。
だいたい、6ヶ月~9ヶ月先を示していると言われている。
そして100が景気拡大と後退の境目。
もうね、17年終わりから、18年始めにかけて、
どこも下落傾向やで。そして、100を割っている。
直接の原因はもちろんFRBの利上げとQTや。
(Quantitative tightening=クァンティタティブ・タイトニング
=量的引き締め=QEの逆)

ただし、下落幅はそれぞれ違うで。
リスクの高いとこ、規模の小さいとこほど
影響を受けやすいんでっせ。

下から順番に見ていくんやで。
1、一番下はトルコ、ただ今迷走中。
2、そしてヨーロッパ、ブレグジット、マイナス金利
高失業率、PIGS、移民難民、いつまでたっても火薬庫です。
3、中国、規模では世界第二位の経済大国でも、質では発展途上国。
よって、影響を受けやすくちょっと前までは二番手。
ただいま絶賛、新興国の罠に陥り中。アメリカとは貿易紛争を抱える。
4、G7、堅調で規模の大きい日本とアメリカの影響が色濃くでています。
ただしそれ以外、ヨーロッパに足を引っ張られ中。
5、アメリカ。諸悪の根源にも関わらず、一人堅調。
ドル高にして、苦境に陥る世界中の資産、資源を買い漁るのが目当て。
しかし、時間と共にチキンレースに移る可能性も。


まだアメリカは堅調とはいえ、確実に減速傾向。
もちろん、18年の企業決算が良ければ、
2月~3月ごろに、もう一段高もありえまっせ。
なんせ、世界中の資金がアメリカに流れてくるさかい。
でも、結局のところ、中央銀行には勝てませんで。
永遠に続く上昇相場は無いんや。
すでにピークアウトしてる可能性もあるで。
昨今の高値圏特有の乱降下。静観が正解や。
またポジションはディフェンシブが吉。

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