2019/10/26

バブル、BTCが大幅な上昇です



ビットコインUSD、日足チャート


ビットコインが週末大幅な上昇をしました。ニュースでは習近平国家主席がブロックチェーン技術に言及したことで大幅な値上がりをしたと書かれていました。分散台帳システムのブロックチェーン技術は有用ですが、ビットコインに対して言及した訳ではございません。また中国では、噂によればビットコインの取引は禁止されているそうなので、習近平氏の発言はBTCを指すものではありません。

最近の仮想通貨には逆風が吹き荒れています。もともと不透明な資金の流れを嫌気した各国政府による介入が根本にあります。FBのリブラが廃案に追い込まれそうなのも同じ理由によるものです。政府の監視の及ばない仮想通貨による取引には、資金洗浄、脱税、違法取引の温床になりやすいことから、今後もこの流れが継続すると考えられます。



またお金の所有権が変わるたびに間に入り、税金を課したい各国政府としては、今の仮想通貨はあまり歓迎されるものではありません。もし商品を買うなら消費税、賃金を得るなら所得税、事業所得なら法人税、遺産なら相続税、人にあげるなら贈与税といった具合に、政府はお金が移転する度に介入して税金を掛けるのですが、個人情報と紐付かない現在の仮想通貨は脱税天国といえ、持続性に疑問が残ります。

上のチャートはビットコインの日足での価格推移です。今回の上昇で価格は7500ドルから9000ドルへと1500ドルほどの20%の上昇です。しかしながら、上値、下値ともに切り下げる下落トレンドであることから、今回の上昇も一時的である可能性が高いです。また今回下落トレンドの上限に達したところで売りが入り、この水準で上げ渋っていることから、今後この価格で反転する可能性もあります。

仮想通貨で今後も生き残りそうなのは、やはりそれなりに使われているBTCくらいになりそうで、他の仮想通貨は需給のみで動く投機目的の商品でしかなく、水物で終わる可能性が高そうです。またBTCも政府の介入などで今後も決して安泰な分けではございません。



しかしながらブロックチェーン技術は大変有用で、海外送金などの通貨取引において、為替手数料を劇的に下げる可能性があります。例えばもし今、海外との銀行間の送金で1億円を送ると手数料は片道で1%から2%ほどの100万円から200万円ほど掛かるのですが、仮想通貨なら1ドルほどで送金できる可能性があります。

こちらはクレジットカードの海外手数料
VISA 1.63%
MasterCard 1.63%
JCB 1.60%
AMERICAN EXPRESS 2.00%
Diners Club 1.30%

今後期待できるのは既存の仮想通貨ではなく、未来の仮想通貨である可能性が高いです。しかしBTCは、それなりに価値を残しそうです。闇取引による交換価値や、自国の情勢が不安でインフレの激しいトルコリラやアルゼンチンペソ、ベネズエラ・ボリバルの資金の違法な逃げ道として、避難場所の役目を果たしそうです。

またBTCはその堅牢性から所有者ですらアクセス出来なくなることが多々あり、実質的に使えない死に金となったBTCがすでに何割かあるそうです。また鍵の紛失によってこの割合は着実に増えていくと思われます。いつか全てのBTCが死に金となり、その役目を終える時が来るかもしれません。また逆に量子コンピューターによりすべての暗号がゴミ化し、パンドラの箱が解き放たれることにより、実質的に価値を失うかもしれませんねwww。



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