2019/07/16

森永卓郎氏、今後の経済危機を予想






まず現状は、景気減速傾向であるが不景気とは言えず、またリーマンショック前のバブル的兆候も少ない。株価も安くはないが、割高とは言い難く、このような危機を煽るような記事はいかがなものかと。この様に悲観的な記事が出ている間は、急速な経済の縮小は起こりがたい。
読者の皆様にも、自身のポジションに都合が良い様に解釈したり、都合の良い情報だけに耳を傾ける、「情報の取捨選択」を行ったりすることせず、中立的な視点で判断して頂きたい。

森永氏の持論では、「今は前回の経済危機前夜とそっくりだ」と言っておられるが、信用創造バブルが起こっているとは言い難い。また今後「前回の金融危機と同様のことが起こるのではないか?」と語っているが、これは都合の良すぎる見解だろう。世界的にインフレは抑えられ、金利が低い状態が続いており、低成長が続いているため、経済成長率が低く見えるが、これは金融危機の直前のため景気減速で成長率が落ちているわけではない。また成長率が落ちているのも、米中貿易戦争であって、それが成長率を落とし、景気減速傾向を指し示している。



ここからは私の持論だが、今後は前回の金融危機の教訓もあれば、バブル的とは言いがたく、またFRBのとれる選択肢も多いことから、「山低ければ、谷浅し」となるだろうと予想する。また投資家の態度を見ていても、そこまで強気な意見は見られず、強弱マチマチと言ったところ。

それでも昨年末のNY指数が20%程度下げる局面もあるだろうが、リーマンショックの時のように、NY指数が半額になり、円高の為替損も加わり円建て評価で3分の1になるようなことは、起こりがたいと考える。NY指数は連日高値を更新しているようだが、日本人の投資家は、そこまで資産が増えたようには感じないだろう。それもそのはず、SP500は高値を更新したといえど、昨年の高値と大して変わらず、しかしながら為替は10%ほど円高に傾いている。つまり円建て評価では、資産はそこまで増えておらず、指数は高値を更新しても、資産は横ばいか、逆に減っている人も多いだろう。入金で10%の為替損を相殺できなければ、当たり前とも言える。まあ敢えて指数に負ける銘柄を選んでいる、私のような人もいるようだが。

今後の相場予想は、「山低ければ、谷浅し」と考える。前回の金融危機が記憶に新しく、そこまで有頂天になれない現状から、資産価格も経済もこのまま低成長が続きそう。暴落は期待せず、あまりに悲観的ならすぐに買っても構わないだろう。今後一年は、最悪でもドル円95、SP500は2400の、30%程度が下値目処だと考える。もちろんこれは最悪の事態で、ここまで押すとは考え難い。為替込みで15%から20%ほど下落すれば、躊躇なく資金を入れることになりそう。またそれ以上に下落した場合でも入金により対応できる、心の余裕は確保されたい。逆にこのまま株高が続いても、資金が押し出される形の定期購入で対応したい。まああまりにフラットすぎても収益機会がなくなるが。。。

SP500は大方の予想通り、素直に3000の壁は抜けて来れずもみ合い。10年物米国債金利も2,0%付近で揉み合い。ゴールドや金鉱株もレジスタンスを抜けられずに高値圏で揉み合い。動きが出るのは、米第二四半期GDP速報と今月末のFOMCになるため、どちらに動いてもいいように、準備されたし。




それにしても森永氏ってバカなの?トランプ氏の実績を全て忘れてこんな暴言を言ってる、「2020年末には結果が出る米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が敗れれば、日本の株価も一気に反転上昇する可能性がある。」
前回の大統領選の後、市場がどう動いたかすら覚えいていないようだ。つまり彼の見解では、19年後半から株価が下落して、20年末にトランプ氏落選で株価反転の上昇。

もちろん私の持論では、こうなるとは到底思えない。19年後半は経済の減速もあり、株式も弱いが、20年以降は選挙対策や実弾を駆使して、景気や株価を下支えしてくると考える。また前回の大統領選と同じ様な流れが意識されやすく、FRBのゼロ金利や量的緩和が加われば、減税、規制緩和などの政策も相まって、大相場が形成されそう。もちろん19年後半の落ち方が中途半端になれば、ゼロ金利や量的緩和に至らず、上げ幅も限られてくるだろうが。。


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