2019/07/25

ECBドラギ総裁は早期利下げに難色






ECBの早期利下げ期待が後退するなかで、すでに経済が落ち目のドイツは、DAXが下落。また利下げ期待から買われていたゴールドや金鉱株も下落。しかしながら利下げが遠のいたことでユーロが買われる。すでにドイツ国債はマイナス利回りで、ECBは緩和余地に乏しく、取れる緩和政策は限られてくるため、「こんな何もないところで実弾は使えない」といったところがECBの本音か?限られた弾は温存したい。

ドル建てゴールド日足チャート






ゴールドは上昇傾向。今回ヨーロッパでは利下げ期待が遠のいたが、引き続き今月末のFOMCに置ける、Fedの利下げ期待により価格は踏み止まる。また世界的に景気に陰りが見えている中で、ゴールドは買われやすい。もしこの景気後退局面を覆せるとしたら、思い切った強調介入が必要で、単騎では弾かれる可能性も。

景気後退の要因に、米中貿易戦争で25%引き上げられた関税や、世界的な保護貿易の流れ、ブレグジット、またFRBの行き過ぎた金融引き締めが噂される。しかし根本的な原因は過去の景気後退から早10年、すでに需要は一巡し、必要な物はすでに必要な人の手に渡ったため、息切れを起こしてもおかしくない。今後はまたどのように需要を掘り起こすかが課題。もちろん時間の経過と共にまた需要が徐々に生まれるが、景気の自然治癒力に任せていたら世界恐慌の二の舞。やはり政府の積極的な介入が望まれる。










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