2019/07/31

速報、FOMC、0,25の利下げ決定、あきんどの私見




FOMCは大方の予想通り0,25の利下げが決定。これは過去最長となっている景気拡大から、10年ぶりの利下げ。また今回は小幅な利下げに留まるが、年内の利下げを示唆。市場はこの決定をタカ派と捉える。

まず米第二四半期GDPが大幅に減速したのが今回の決定要因。今後、引き上げられた関税により、輸出入が落ち込むためさらに減速が見込まれ、とりあえず堅調な雇用状況や株価指数などを勘定にいれれば、今回の利下げと今後の利下げ示唆は妥当と言える。

市場は今回の決定に対して、0,5を予測していたため不服で、完全に逆回転の悲惨な様相。SP500は目安となる20日移動平均線を割っているため、今後は期待しがたいか?為替のユーロドルは0,5の利下げを見越していたため、予想以上にタカ派と判断され、利下げにも関わらずドル高に傾く。





トランプ氏は大幅な利下げを要求していたが、これは政治的パフォーマンスで、今後落ち込む景気に対してのリスクヘッジ。つまり景気の落ち込みを中央銀行の責任し、自らの大統領選挙にプラスに働くよう大衆を誘導している模様。またFedも、当然ながらトランプ氏よりなため、大統領選に有利に働くよう、自らの仕事をちゃんとこなし、批判は甘んじて受け入れる模様。

もし現状を省みれば、バブルを押さえ込むために大幅は利下げは難しい。また景気の落ち込みに対抗するために若干の投資家心理の改善を必要とする。しかしながら株価指数は高値圏にあり、失業率も低くインフレもあるなかで、大幅な利下げは難しい。今回の0,25%の利下げは批判を受けにくく、万人受けする決定と言える。

今後の転換点は、米第三四半期GDPが発表される10月だが、それ以前に景気の急速な減速や、失業率の悪化、貿易統計の悪化が確認されればFRBは動きそう。現状から推測できる年内のFedの利下げは0,25だが、想像以上に減速が進めばさらなる利下げの可能性もあり、0,5から0,75あたりも視野に入れるべきだろう。またFedが利下げしたということは、世界経済はさらに悪化し、今後資金が集まるのは、ゴールドや米国債になる可能性も。。





利下げを目安にした悲観的な意見やポジションも増えそうだが、上がっても下がっても動じない、心地良いポジションを構築されたし。

予想の記事







ポンド急落、ハードブレグジットが現実味に





英国の新首相、ジョンソン氏はEUと交渉するつもりは無い様子。合意出来るかはEU次第だと発言。しかしEU側はすでにメイ氏と合意にいたった離脱協定の再交渉は行わないと宣言。この離脱協定は英議会で反対のため否決されており、このままいけば時間切れにより期待通りの結果に終わりそう。

英国は譲歩する必要も無いし、EUを抜けるのにEUの分担金を負担するのはおかしい。またEUとの通商は双方に利益があるにも関わらず、EU側が拒否。その理由が、「負担はしないが経済的な利益だけを得るのが許し難い」というトランプ氏もびっくりな頭の悪そうな理論。もちろん通商は双方に利益がある。。そもそも今まで立場が逆で、負担を英国に押し付け、利益を得ていたのに、立場が逆転した途端、駄々をこねるのはおかしい。EUの外交はおかしく、英国とは通商をせず、アメリカには保護主義だと批判する。





欧州連合という経済実験や、共通通貨という歪んだ構造で、各国の経済実態にそぐわない通貨価値はその内破綻をきたしそう。そもそもソロス氏がポンドを空売りした、ポンド危機も(1992)、実体経済にそぐわない通貨価値を欧州為替相場メカニズムで価格変動を押さえつけ、溜まりに溜まった歪みが決壊した結果おこった。またその帰結として、英国はユーロを導入せずにポンドを使うことになったのだが、通貨価値の歪みは、欧州連合の結束を不安定にする。次はイタリアやスペイン、ギリシァも噂される。

今まで漁夫の利を得てきたドイツだが、利益が大きかった分、逆に動いたときの損失も大きそう。ドイツ銀の債務問題も未だに燻り続ける。もし経済がメルトダウンでも起こし、ドイツ銀の保有する債権の担保価値がなくなれば、多すぎる債務が祟って莫大な不良債権を抱え込み、このままピーする可能性も。





どちらにせよ落ち目のヨーロッパ経済は、覇権を失った英国に限らず、ヨーロッパ全体の問題で、過去の遺産で食いつないでいけるのも時間の問題。そのヨーロッパに依存する中国や旧植民地のアフリカ経済が憂き目に会う可能性も。もちろん経済は呼吸するので、景気が悪くなる国の通貨は売られ、通貨安により産業が息を吹き返すので、不景気の到来は一時的で、その後また好況を謳歌することになるだろうが。。

ポンドドル、週足チャート、大きい三角持合の下限を割りそう。





ポンド安はイギリス経済にとっては、旅行者が増えたり、輸出産業が息を吹き返すため、プラス要因。(イギリスに輸出産業なんかあったっけ?絶滅しているような。。たしか金融立国だったような。)
でポンドで資金を調達している外資系企業にとってはポンド安で返済が軽くなるため、プラスに働く。しかしドル建て債務を抱える英国企業は、ポンド安で負担が重くなるため、マイナスに働く。レイノルズを買ったお前のことだよBTI。このままポンド安に引きずれる形で、英国ADRは停滞しそう。


お勧めの記事です。




米中冷戦、中国側は時間稼ぎで次の大統領に期待





6月から25%引き上げられた追加関税。取り敢えず中国は交渉を出来るだけ先延ばしにし、トランプ大統領との不利な合意は避けたい。来年の大統領選で、トランプ氏以外の人が当選し、次の大統領と友好的な関係を築いた上で、譲歩を勝ち取り合意に持って行きたい模様。





しかしながら今回のトランプ氏の発言は、中国側の先延ばしに対して、新たな制裁をチラつかせながら交渉の席に縛り付ける。中国側が期待するトランプ氏の後任は、少なくても今の大統領よりはマシだろうと考えるが、もしトランプ氏が再選した場合、現状以上の譲歩を迫られる可能性も。

中国側の先延ばし作戦は、今後頓挫する可能性が高く、また交渉の席に付かなければ、ジリジリと首を絞められていくことになる。中国はすでに25%に引き上げられた関税で、減税や財政出動を行っても相殺出来ないほど経済が減速傾向で、交渉を遅らせれば企業からサプライチェーンを他の国に切り替えられる可能性も。サプライチェーンを一度切り替えられたら再び中国に戻って来るのは難しい。もちろん中国もこの流れを察知して、製造を他の国に切り替え、中国資本で生産しつつ、メイドインチャイナの貿易摩擦を回避したいが、そのためには時間稼ぎも必要で。。。





時間稼ぎが吉とでるか凶とでるかは分からないが、トランプ氏としては時間稼ぎは許し難い。交渉の席に引きずり出したい模様。取り敢えず中国は口先だけ同調し、合意に至る前に約束を反故にし、交渉を振り出しに戻しながら時間を稼いできたが、前回の関税の引き上げから、今後同じことをするのは難しい。また前回の米中首脳会談で、一時休戦が報じられたが、トランプ大統領は気を長くして待つとは思えない。任期がせまるトランプ大統領と、もう少しで逃げ切れる中国。逃げ切る前に中国経済が崩壊すれば代償は高くつく。また合意までに時間が掛かれば中国産のマーケットシェアが他の国に取って代わられる可能性も。

ドル経済圏を一帯一路政策で脅かす中華経済圏。目先の獲物は双方とも、東南アジアと中央アジアで、中国は中国資本で生産拠点やインフラを整備し物流を抑えたい。対するアメリカは中国抜きで、これらの国のドル依存度を引き上げたい。ドルを貸し付けて生産させ、生産品をドルで買い、支払ったドルは貸し付けたドルに対する利払いとしてアメリカに戻ってくる永久機関。このドル基軸通貨体制に真っ向から挑む中国も、商品を買ってくれるアメリカ経済の依存度や、貿易への依存度が高すぎるため、ドル経済圏を覆すのはしばらく無理そう。





お勧めの記事です。








2019/07/29

今年後半は円キャリートレードの撒き戻しの予感






最近は耳に入ることが少なくなった、「円キャリートレード」。しかしながら、アメリカに投資している日本人投資家が行っているのが、この円キャリートレード。低い利回りの円を、利回りの高い国に持って行き運用するこの行為。また知らず知らずの内に過大なレバレッジを掛けている可能性も。

貯金などがあるにも関わらず、すべてフラット35で資金を借り入れ住宅を買い、自己資金の方はSP500で年7%の利回りで運用し、借り入れた借金に対しては1%の利払いで、差し引き6%の利ざやを稼ぐこの行為。やっていることは、非常に理にかなった、いまどきの賢い投資にみえるが、一歩遠くから眺めれば、やっていることは円で借金して、ドルベースで投資する、円キャリートレードそのもの。





FOMCで利下げを目前にして、未だに危機感のない投資家が多いようだが、末端の投資家で、靴磨きの少年である我々の次に、円で借金をしてアメリカに投資する人間などいるのだろうか?今までドル高を保っていられたのは、ドル円のスプレッドだったが、利下げが行われれば、スプレッドが縮小するため、ドルが売られ円が買われやすくなる。つまり高金利が魅力的だったドルの金利が引き下げられれば、ドルの魅力が失われ相対的に円の魅力が増すため、円高に傾きやすくなる。

日本人は日経平均がボラリティーが高い割りにリターンが低いため、投資するなら米国株と口を揃えて言うが、円建てで米国株を評価した場合、米国株も日経平均と同様にボラリティーが高くなる。リーマンショックの時は、株の評価損と為替損で指数を買っていても資産は3分の1ほどに。そもそも大衆が乗り込んだ時が最終局面で、これ以上新規の買い手が現れなければそこが天井といった見方も。

よくドルベースで運用を考えているため、円建ての評価は気にしないといった声が聞こえるが、口座を開くたびに円建てベースで評価損益が表示され、ことごとく下落していったら、意識せざるおえない。景気の最終局面にNISAや積み立てNISAを推奨し始めた金融庁、そしてアメリカの株価指数を勧める世論に押され、画一的なポートフォリオが醸成されていき、気が付いた時には皆同じポジションを持っていたという、笑えない現実。はたして今後どうなるのだろう?





アジア通貨危機や、ルーブル危機の時にLTCMが破綻した時も、サブプライムでリーマンが破綻した時も構図は同じで、みんな一様に同じポジションを抱えていたからという、大変笑えない状態だった。現状の投資家のポートフォリオは、ドルベースでハイテク関連の割合が多い、皆まったく同じポートフォリオを築いている。個別株投資家も、SP500派も全く同じといってよく、もしハイテクが崩れれば、ハイテクの割合の大きいSP500の下落率は大きくなりやすく、SP500が売られれば投資家のポートフォリオは痛みやすく、売りが売りを呼ぶ展開になる可能性も。また「右に倣え」でアメリカに向かった資金が、円キャリートレードの撒き戻しで、指数の下落と同時に逆流したら目も向けられない。

もし円建てでNY指数が25%ほど落ちれば、これ以上の下落を避けるために、積み立てNISAで損切り祭りが起きる可能性も。また間違った投資を勧めたとして、金融庁やメディア、個人ブログ、またNISA制度そのものが非難の嵐に見舞われる可能性も。過大なレバレッジでボラリティーの大きい円キャリートレードにも関わらず、皆で同じポジションを抱えて、果たして大丈夫なのだろうか?2000万円問題を発端に、最後に打ち上げ花火が上がった感の拭えない積み立てNISA、そして指数の方も絶賛大天井を形成中。

投資の格言に「人のいく裏に道あり 花の山」を聞いたことのある人は多いだろう。この格言には実は下の句があるのをご存知だろうか?「いずれを行くも 散らぬ間に行け」と続く。さてもし麦藁帽子を冬に買うなら、現状に当てはめるとどうなるか?やはりみんながこぞってドルを買って、そのドルでSP500を買っているなら、やはり円を買えということになるだろうか?





もし20年先を見越せば、このまま続ければ良いし、1、2年先を見越して投資するのもいいだろう。しかし株価に弄ばれるのは戴けない。株価など見ずに、自動で引き落としされ、自動で積み立てるのも手だろう。投資に正解は無いのだから。。。

お勧めの記事です。




2019/07/28

とある投機家の弁明、AMZN、GOOG、SBUX、INTC





最近、踏んだり蹴ったりっす。何をやってもうまくいかないっす。予想もことごとく間逆に行き、外しまくりっす。



おかしいっす。過去のトレンドからアマゾンは好調で、グーグルとインテルは駄目だろうと予想したら、おお外しっす。そもそも2年くらい前は、アマもGOOGも同じくらいの株価で900ドル前後だったのに、その後GOOGは低迷、アマ躍進、この傾向が続くだろうと予想したのにね、蓋を開けてみたら間逆っす。

まあアマとかハードルが高すぎるんで、予想を超えることは難しいと踏んでいたんだけど、でもねGOOGがこれだけ決算を受けて跳ね上がったのは不本意っす。そもそも低迷してたから投資家の期待値も低かったってのもあるっす。PERもハイテクにしては割安に推移していたから、買われてもおかしくななかったんだけど、低い期待値に対して、ちょっと成績が良かったら、サプライズ評価を頂いたっす。アマの場合、ちょっと良かった位じゃ予想に届かず下げるっす。




一番心外なのはSBUXっす。平均取得単価が49ドル程度で、一年で100%のリターンを上げられたのに、35%で満足したっす。で監視用に1株残したのも、全部処分したら、この打ち上げ花火っす。フラペチーノ2杯分損したっす。投資し始めた時のPERは17前後だったと思うっす。で今は2倍の35っす。PER25前後で割高感が強かったんで保有する理由が無くなったっす。ちなみに過去の平均PERは30っす。流石にPER35はいらないっす。SBUXはこれで三四半期連続の好決算っす。SUBXで働いている人に聞いたら、「店舗の売り上げも伸びているし、店舗数も伸びてるし、伸びしろも大きいからまだまだ行く」らしいっす。欧州は全然店舗がないんで、今後かなり伸びるらしいっす。




釈明をするならね、損失は出してないっす。ただね遺失利益である、逃げた魚は大きかったっす。不満たらたらっす。アマとGOOGは買う気はさらさら無くて、予想だけっだたんだけど、外すと悔しいっす。今年のパフォーマンスは30%前後で、結構降りたんで、例え暴落が起きても、爆上げしても変わらないっす。ただ30%のパフォーマンスっていうのは、ただしくもあり、間違いでもあるっす。なぜなら昨年15%ほどの損失で終わった貯金を、今年引き出しただけで、実態は15%ほどのリターンでしかないっす。現金比重も重くなってきたっす。

「とある投機家の弁明」っていうのはパクリっす。元はラマヌジャンを評価した、数学者のハロルドハーディー先生の書籍、「ある数学者の生涯と弁明」っす。許しを請う訳ではなく、ただの釈明っす。ハーディーがこの本を書いたキッカケが、自身の数学に対する技術や独創性が衰退していることに気が付いたからっす。もともと予想なんて当たるものではないし、株価を当てることは出来ないっす。でもねこの外しっぷりは、投機家としての技術や独創性が衰退しまくりっす。もうね必勝法として、「私の逆をやれば絶対勝てる」と言っておきたいっす。
ここまで書いて気が付いたっす。米第二四半期GDP速報のことを書こうと思ったのにすっぽかしたっす。





お勧めの記事っす。


同じイギリスの数学者、アランチューリングの記事です。


地球の気温、キリスト誕生以降最も暑く






今地球が熱い。今年の地球の平均気温は過去2000年で最も熱くなるとか。もはや暑いとかではなく熱い。札幌よりもさらに北に位置する、パリでも観測史上最高の42度を達成。ヨーロッパの場合、30度を上回る日は年間数日しかないため、日本の様にエアコンがある家庭は少ない。そもそも石造りの建築物が多いため、外気温が暑くなっても、中まで達する前に夜が来て冷やされるため、多少暑くても扇風機程度ですませる家庭が多いとか。

ちなみに今回の熱波は、2003年8月に起きた高齢者を中心に7万の死者を出したとも言われる「2003年ヨーロッパ熱波」を上回る、過去最高の熱波。各国の気象庁は、数日前からアラートを出し、注意を呼びかけていたようだが、今回はいかに?また大西洋を挟んだアメリカでも熱波が話題になっている模様。






ヨーロッパが暑くなるの構図は、日本とまったく同じで、南から暖かい空気が張り出してくるため。日本の場合張り出してくる気圧は、太平洋高気圧でよく聞く「太平洋高気圧が張り出し、全国的に晴れ間が広がり気温は上昇するでしょう」となる。しかし太平洋は水であるため、ある程度温められると蒸発して気化熱により熱が奪われ、灼熱地獄とはならない。

方やヨーロッパ、南にあるのはサハラ砂漠で、熱せられた煮えたぎる灼熱の大地は、水が蒸発することによって熱が奪われることがなく、全エネルギーを熱ネルギーとして保存し、全力をもってヨーロッパを叩く。水は太陽光を反射するし、気化熱により熱を発散させ水蒸気を作るが、丸裸の大地は違う。サハラ砂漠は、太陽光をまったく反射せず、全てを熱エネルギーとして受け入れ、気化熱により熱を失うこともない。

これが今回の熱波。北緯50度、札幌よりさらに北にあるにも関わらず、ブリュッセルもパリも沖縄より暑い。そもそも水に囲まれた沖縄は、海洋性の気候で、温度変化が平坦化しやすいが、大陸性の気候というのは極端に振れやすく、海から遠くなればなるほど大陸性の気候が顕著に現れる。





この太陽から受けるとてつもないエネルギーが地球を暖めるだけで終わるはずがない。溜め込んだ熱エネルギーをどこかで発散するまでは。大抵の場合、夜になれば放射冷却と呼ばれる、絶対零度に近い宇宙の温度に冷やされる。つまり日が沈めば気温は下がるという当たり前のことが起こる。

しかし産業革命以降、木を燃やし、石炭を燃やし、石油を燃やし、天然ガスなど、地下に固定されていたカーボンを燃やしまくってきた人類は、知らず知らずの内に膨大な温室効果ガスであるCO2 を大量に大気に放出してきた。つまり温室効果ガスのお陰で、地球から熱エネルギーはより逃げにくく、溜め込みやすい傾向にある。夜になれば放射冷却により冷えるという当たり前のことが、当たり前ではなくなってきている。

どのようにしてこの放射冷却で発散しきれない、溜め込んだエネルギーを相殺するのか?溜め込んだエネルギーは、膨大は海水を蒸発させ、別の場所で発散させることになる。つまりどこかで嵐や台風となって襲い掛かる。大気の流れは循環しているため、決まった場所に決まった結果をもたらす。つまり今まで雨が多かったところは、さらに多く、少ないところはさらに少なく、また普段、適度な降水をもたらすところでは、一度に2、3か月分の雨量をもたらす、爆発的な雨が降る。つまりより極端に振れやすくなることを意味する。






この様に気温が今より上昇した気候の場合、地球に降り注ぐ降水量が増えることを意味する。熱エネルギーが増えているのだから、蒸発する水の量が増えるのは当然。地球の気温が上がれば、広大なシベリアの土地が農地に変わり、降水量が増えれば砂漠も潤うと考えるかもしれないが、地球の気温が上がり降水量が増えた場合、農地全体は減る可能性が高い。また異常気象や洪水、旱魃などで収穫高も減るだろう。つまり気象の極端化とは、今後の食料エネルギー政策に重大な結果をもたらす。

広大なシベリアの土地の気温が上がれば、今まで寒かったため蒸発せず水として地表を潤していた水分は蒸発してしまう。一旦乾燥して緑が少なくなれば、地表がむき出しのアルベドが低い状態は、太陽光を反射せずすべてを熱として吸収するため、さらに乾燥に拍車がかかる。そもそも海から何100キロも離れた土地では、水分を含んだ風は届かない。今までは氷結して蒸発のため失われることの無かった水分が、地吹雪となって水を横に運んでいたが、気温が高くなればシベリアのツンドラの大地やタイガは、パタゴニアの内陸部や、オーストラリアの内陸部のような非常に乾燥した土地になるだろう。そもそも北極海に面したシベリアでは、北極海の冷たく蒸発量の少ない水からもたらせれる降水は非常に限られたものになる。ツンドラやタイガのような天然資源として活用できる植生も失われ、太陽光発電のための広大な不毛な土地が作らる。

逆に今まで豊富な雨を降らせていた、温帯気候の土地は旱魃と洪水により、農業生産の安定しない土地になるだろう。またアメリカ内陸部で多くの食料を生産してきたコーンベルトのような土地では、気温の上昇で塩害、乾燥のため石高が減少する可能性が高い。それだけではなく、壊滅的な被害をもたらし350万人が移住を余儀なくされたと言われる、1930年代のダストボールが頻発する可能性も。もちろん砂嵐が頻発すれば、住むのも、農業も、太陽光発電にも向かない。





このように極端化が進んだ気候や天候で、どこで農業生産を行うのか?もちろんたまたま安定した場所で細々と生産することになる。治水によりある程度コントロールは出来るかもしれないが、そもそも雨が降らず旱魃になれば、コントロールの使用がない。太平洋に雨を溜め込めば行けそうだが。。。

もちろん地球温暖化否定派がよく言う、「たった数年を観測しただけで地球が温暖化傾向にあるのか、寒冷化の傾向にあるのか推し測れるものでない」といった指摘もごもっともで、縄文海進の時の様に、6500年前は現在より遥かに地球が暖かかった時もある。海面は、現在より2~5メートルも高く、海岸線は100メートル以上も内陸にあったとか。しかし現在の人類には養わなくてはならない80億人もの人口がいる。当時とは状況がまったく違うのだ。6500年前の地球人口なら、例え少ない食料でも、一人当たりに割り振られた莫大な土地からある程度の生活は可能だろう。しかし現在は、すでに新たに開拓できるフロンティアは消滅している。また紛れも無い事実として大気成分は過去とは違い現在はCO2濃度が上昇している。

今は間氷期で今後地球は寒冷化に向かうといった意見もあるようだが、地球の太陽からの距離や、地軸の傾き、自転軸の歳差運動により変わる太陽光から受ける熱量サイクルである、ミランコビッチサイクルが機能しているのか?以前とは全く違う大気組成であり、二酸化炭素を大量に含んだ現状の大気で、ミランコビッチサイクルが今後も継続するというのは、余りに楽観的だろう。





同じ大気組成でCO2が少ない過去の状態なら、太陽から受ける熱量が減少した場合、地球の気温が下がるというのは頷ける。しかしながら、温室効果ガスがもたらす保温効果が放射冷却を上回ってしまった場合、発散する熱量以上にエネルギーを溜め込み、ミランコビッチサイクルにより減少した熱量を補い、有り余るほどの熱エネルギーを地球に留めた場合はどうなるのか?つまり寒冷化サイクルにより減少するはずだった太陽からのエネルギーが、保温効果により発散されず、熱エネルギーとして地表に留まり、ミランコビッチサイクルに打ち勝ってしまう可能性がでてくる。

大気中の成分に置ける、温室効果ガスである二酸化炭素濃度が占める割合が増えているのにも関わらす、何も起こらないと考える温暖化否定派も、過去とは違った大気成分であるにも拘らずミランコビッチサイクルが続くと考える寒冷化を主張する声も、CO2濃度の変化がもたらす影響をまったく考慮していない。よって温暖化否定派も寒冷化を主張する声も詭弁と言わざるおえない。また100歩譲って温暖化が無いにせよ、大気成分における二酸化炭素の増大を見過ごすのはいかがなものか?

今年の天候はすでに異常気象と言えるだろう。日本では梅雨入りが遅れに遅れ、その間雨が降らず日照り続きで渇水が噂され、農業生産に被害を与え、やっと降ったと思ったら今度は止まらずに降り続け、すべての地表を洗い流す。
欧米でも同様で、雨が降らず日照り続きで、今回の様な熱波に襲われ、農業用水の不足がニュースに流れ、すでに穀物生産の低下が噂される。今年の秋口にどうなることだろう?





供給が減っても、世界人口は増え続け、新興国である中国などでは肉食化が進み、需要は留まることを知らない。最近はシェールオイルのお陰で、エネルギー価格が低く抑えられ、穀物がバイオエタノールの生産に回されたりすることが少ないが、これは良くもあり、悪くもある。現状の地下資源に頼った構造では、問題を先送りしているに過ぎない。つまりシェールオイルなどの化石燃料を燃やし、CO2が増え、気温が上がり、さらに異常気象が増え、穀物生産を低下させる。

一時的に穀物生産が逼迫するが、バイオエタノールを使えば、炭素は大気を循環するため、あらたに炭素が二酸化炭素となって大気中に放出されることはない。しかしながら需給が逼迫する穀物事情にある中で、限りある食料をバイオエタノールに回せば、食料が手に入らない人々が出てくる。つまり持続可能な開発はジレンマを抱えた状態に常に置かれ、事態を先延ばしにすればするほど、後世の未来に負担を押し付けているに他ならない。

太陽光発電にせよ、バイオエタノールにせよ、太陽からエネルギーを得ていることになる。また化石燃料も過去に太陽が蓄積したエネルギーだということになる。まだまだ活用できる資源を掘り起こせば、当面の間は、エネルギー、食料、そして経済を回せそうだが。しかし遅かれ早かれ後世に負担を掛け、大気中のCO2濃度を上昇させる炭素が循環されない社会モデルは終焉を迎えそう。遅くなれば遅くなるほど支払うべき代償は高く付くのだから。





我々投資家に出来ることは、もちろん次世代社会モデルをいち早く発掘し、それを支援してより早く普及させることだろう。また食料価格がインフレだけでも上昇傾向にあるなかで穀物メージャーのブンジュ(BG)やアーチャーダニエルミッドランド(AMD)に投資するのも、家計のダメージを軽減できる可能性がある。もちろん現状の景気の頂点とも思え、旺盛な需要がある中で投資しろとは言わないが、もし景気後退で需要が落ち、穀物相場が崩れ、BGやAMDが値を下げたら、投資してみるのも面白いだろう。


週末向けの長文記事っす。






2019/07/25

地図の読めない大人たち




その一





韓国「ロシア君、そこうちの敷地、ちょっと入んないでよ。」
ロシア「入ってないよ、横通っただけじゃん。」

日本「何言ってんの韓国君、そこはうちの敷地、でロシア君は立ち入り厳禁」
韓国、ロシア「何言ってんの?首突っ込むなよ」

中国「ロシア君と一緒にいたけど敷地には入ってないよ。」
日本、韓国「うそ付け、レーダーに証拠残ってんだけど。」

ロシア「入ってないし、そもそも入る気ないし。でも戦闘機がボロだから。。。」
韓国「日本君は関係ないでしょ。こっちこなでよ。」
日本「いやうちの敷地で、韓国君の敷地じゃないから」←今ここ

だからあれ程グーグルマップを使えと。グーグルマップ使っとけば自分の居場所が分かるし、UBERやLIFTの車がどこにいるのかも分かるのに。

一応自衛隊の戦闘機も緊急発進してるようだけど、とんだやぶへび。中国まで口を出してくる始末。あんまり関わらない方が。その内北朝鮮まで口出ししてきそう。



ロシアと北朝鮮は良くやった。もし日本海に中国の海岸線が一ミリでもあれば、確実に尖閣や南沙諸島のように、済州島や佐渡、竹島あたりの領有権を主張してくる。図々しく能登島あたりまで強引に地図に引き入れそう。あと一歩のところで中国を内陸に押しとどめたロシアと北はよくやった。いや戦前の日本の功績か?まあ戦後でも強引に中国は領土を拡大してきたが。ウイグルやチベットのように。中国としては悔しいだろう。後一歩で領海と排他的経済水域が手に入ったのに、近くて遠い海になってしまった。





その二

だからあれ程グーグルマップを使えと。。GPSを使えば自分がどこにいるのか分かるし。そもそもトンネルの入り口と出口の間に自分がいたら、下にトンネルがあることくらい分かるだろうに?あほかよ。また少し離れていても、想像力を働かせれば分かるだろうに。それとも山の真ん中でトンネルが直角に曲がってんのかよ?トンネルの場所も入り口も出口も適当に作ったのかよ?





そもそもなぜ間違った地図が出来上がった?どこをどう間違えた?ベクター方式でもラスター方式でも間違える方が難しくね?穴掘った人もおばかさんで、地図を作った人もおばかさん。しかも工事を発注したのが鉄道運輸機構にも拘らず線路の場所すら把握していないという失態ぶり。それを国土地理院の地図のせいにして責任の擦り合い。

いずれにせよ、おばかさん達の人災と言わざるおえない。それにしても税金のこの使われ方。。。「すばらしい」の一言に尽きる。もう伊能忠敬の時代とは違うんだから民営化したら?宇宙から簡単に地形も構造物も把握できるのに、地図が機密情報の時代はとっくの昔に過ぎてるだろうに。


お勧めの記事

ECBドラギ総裁は早期利下げに難色






ECBの早期利下げ期待が後退するなかで、すでに経済が落ち目のドイツは、DAXが下落。また利下げ期待から買われていたゴールドや金鉱株も下落。しかしながら利下げが遠のいたことでユーロが買われる。すでにドイツ国債はマイナス利回りで、ECBは緩和余地に乏しく、取れる緩和政策は限られてくるため、「こんな何もないところで実弾は使えない」といったところがECBの本音か?限られた弾は温存したい。

ドル建てゴールド日足チャート






ゴールドは上昇傾向。今回ヨーロッパでは利下げ期待が遠のいたが、引き続き今月末のFOMCに置ける、Fedの利下げ期待により価格は踏み止まる。また世界的に景気に陰りが見えている中で、ゴールドは買われやすい。もしこの景気後退局面を覆せるとしたら、思い切った強調介入が必要で、単騎では弾かれる可能性も。

景気後退の要因に、米中貿易戦争で25%引き上げられた関税や、世界的な保護貿易の流れ、ブレグジット、またFRBの行き過ぎた金融引き締めが噂される。しかし根本的な原因は過去の景気後退から早10年、すでに需要は一巡し、必要な物はすでに必要な人の手に渡ったため、息切れを起こしてもおかしくない。今後はまたどのように需要を掘り起こすかが課題。もちろん時間の経過と共にまた需要が徐々に生まれるが、景気の自然治癒力に任せていたら世界恐慌の二の舞。やはり政府の積極的な介入が望まれる。










テスラ暴落、3Mは暴騰




アナリストの期待に答えられなかったTSLAは暴落、市場予想を上回った3Mは続伸。ダウ指数が下落するなか、3Mは一番の上昇率。しかしながら売り上げは決して良いとはいえないので油断は禁物か。テスラは売り上げ未達で、利益率も低下の良いとこなし。


TSLA日足チャート


3M日足チャート






以前素材セクターの3Mは追加関税の影響を免れないため、業績が低迷するような偉そうな事をいっておりましたが、真に申し訳ございません。まあ今は買わないし買えないけど。
以前の偉そうな記事っす。さーせん。


こっちは前回の四半期決算の時の記事






ジョンソン新首相、新内閣を組閣





新EU派を軒並みブレグジット派に首のすげ替え。これは実質的にハードブレグジットに向けての準備と言える。未だに合意の上で離脱する、ソフトブレグジットは可能だとういう淡い期待を抱いている人も多いだろうが、期待は裏切られそう。今後まず離脱して、その後通商の問題や分担金、手切れ金の話を煮詰めて行く事になりそう。

もちろんまずブレグジットを優先させると言うことは、経済的な混乱は避けて通れないだろうし、一時的に企業投資などの落ち込みにより、景気後退や株価の下落もありうるだろう。






もちろんこのままEUと対話を続けて、合意の道を模索する可能性もあるが、歩み寄るのは厳しい。EUとしては、英国が経済的な利益は得るが負担を避けるのは許せないし、なし崩し的なドミノ倒しでイタリアなどがブレグジットに続けば存亡の危機に瀕する。よってEU自身もある程度の経済的な損失は避けられないが、英国が得するのだけは許せず、譲歩の余地は無い。最近さらなるブレグジットの延期を仄めかしているのは、英国がEUに歩み寄るのを期待しているため。

しかしながらジョンソン氏は、このまま延期が続けばEUに主導権を握られたままで、一向にブレグジットの道筋が立てられないのはすでに承知で、EUに握られた主導権を奪還するためにも、まずEUを離脱した後に、通商などの問題を議論していくつもりだろう。この場合、ブレグジットによりEU側も経済的な損失は避けられず、インパクトを最小限に抑えるためには通商の問題で合意するしかない。つまり今は通商の問題を棚上げしているEUだが、どの道交渉の席に着かざるおえない。





英国ADRの銘柄は、現地での課税が無く、NISAなどで取得した場合、全額課税を回避できるため、投資家に人気が高いが、ハードブレグジットが確実になるころまで、新規の買い付けは延期した方が無難。またハードブレグジットにより、パニック的な売りが出るかもしれないが、購入する時は、月末の定期買い付けのようにある程度時期をずらした方が良いだろう。今後もしヨーロッパ圏の景気が低迷した場合、企業の業績も悪く、株価もじり安になる可能性がある。英国とEUが通商問題で交渉の席に着くまでは、景気は低迷しそう。もちろんアメリカがゼロ金利、量的緩和に傾けば、金余りで欧州の景気後退局面もある程度緩和されそうだが、心理的にはどうだろうか?







今週金曜日、7月26日は、米第二四半期GDP速報があります。

2019/07/24

FB、予想を上回る好決算も株価は時間外で下落




wwwwwwwww。個人情報に関する制裁金で50億ドル、5500億円分の罰金が嫌気。見よこの上髭を。ソーシャルネットワークは基本水物の、流行り廃りがある産業。最近はメディアとしての地位を手に入れんが如く、広告を出してがんばっているようだが。ミクシーの様に落ちぶれるのか?それともメディアに昇華できるのか?

FB日足チャート、上下反転させると富士山。





好決算で大幅に上昇するも、罰金で全戻し。取り合えず2019年、年初から始まる上昇トレンドだが、指数が買われれば、基本全部買われる。なぜかって?ETFを通して指数をみんな取引しているから。あきんどの概算によれば、60%の取引はETFを介して行われている。そしてSP500とナスダックは、新高根を更新。やはりSP500は、3000の節目でもみ合いの展開。










FBが流通を試みるリブラや、投資先のヴァーチャルリアリティの会社の先行きは暗い。そもそも、リブラは計画倒れになりそう。匿名で手数料の低い仮想通貨は、脱税や闇取引、資金洗浄の温床になりやすく、課税したり個人の財布の透明性を確保したい政府の思惑と真っ向から対立する。

速報、原油先物暴落




原油先物5分足チャート、アメリカ時間に暴落

3時間ほどの間に3%ほど下落57,60から55,40まで。原因は調べてみたが分からず。多分予想以上に在庫が多かったか、需給に問題があった模様。シェールオイルなどにより、予想以上に供給が増えたか、アメリカや中国あたりで消費が予想以上に減ったか。。





原油日足チャート
日足チャートでは、大きな三角持合の収束する地点にあるので、今後どちらかに大きく動きそう。しばらくは様子見で、持ち合いを抜けた方にトレンドフォローが正解。ドカッと動くのはFOMCか四半期GDPになりそう。私は先物はやってないので、前回売ったXOMの買戻しの機会を伺うことに。








悲報、PM三日連続の陰線





決算が良くて大幅に続伸したPM、今日で三日連続の下げで、上げ幅の半分をすでに削る。4分の1ほど処分したが、もう少し投げとけば良かった。絶対にこのまま上がることは無いだろうと思ったが、万が一にでも上に逃げられると、現金を抱えて上昇を眺めるという屈辱的な事態になるため、機会損失をさけるためには、この程度の判断が妥当かな。。

PM日足チャート





決算の日に窓を開けて上昇しているが、テクニカルの鉄則として、開いた窓は必ず閉まる。そもそも85、90んとこに分かりやすい壁があんじゃん。みんな考えることは同じで、90に引き付けて売却。85の壁すら越えられなかった形になりそう。

1、窓を開けた場合、開いた方向へ放たれる。
2、開いた窓は必ず閉まる。

窓を開けたギャップアップで始まり、もちろん開いた方向へ放たれるのでそのまま上昇。しかしFOMC前や月末で夏休み前ということもあり、利益確定も入りやすい。そもそも指標的にそこまで安くない。もう少しドル安に傾けば話はかわるが、現状は配当の支払いだけで、カツカツの状態。さて窓閉め完了になるのはいつの日のことか?このままキッチリ全部戻したら笑えない。

「高いところで売って、安くなったら買い戻そう」などと絶対考えるべきではない。愚直に積み立てていくのが一番。これが一番効率が良いし、この方が成績も良くなる。また株価を当てるのは不可能だということを認識するべし。なぜか「自分だけは株価を当てられる」と考える人が後を絶たないがこれは間違い。運よく売買できた場合で平均すれば、勝ち負けゼロで手数料分の損失で終わるが、行動経済学的に負けるように脳が出来ている。





また高いPMなどの銘柄を売って、より割安なBTIを買ったりする糞ダサい投資家もいるが、これも駄目。やっていることは、花を切り倒し雑草に水をあげている様なもん。定期的に割安な株を積み立てていくか、指数を積み上げていくのが正しい投資。配当に釣られて、PMを売ってBTIを買ったりするべきではない。BTIを買いたければ、次の買い付けをBTIにすれば良く、PMに手をつける必要は無い。

「もののふの矢橋の船は速けれど、急がば回れ瀬田の長橋」








追記、三空叩き込みの形になりそう。高値圏での三日連続陰線は完全に需給が逆転してる。

ジョンソン政権誕生




ヨーロッパでは、メイ氏の退任で、ジョンソン政権の誕生。


氷の女王ねぇ。よくすべるから?MSNの記事では、「議会を説得できなかった」とあるが、これは議会が正しい。メイ氏はEUに譲歩しすぎた。外交の敗北を意味する離脱協定案を議会が可決するわけがない。説得するべきは、英議会ではなくEUの方。まあEUもイタリアなどがドミノ倒しで脱退するのを避けるため、見せしめとして、ある程度の制裁は課したいわけで。。一度このまま脱退して、痛み分けで経済が落ちた後、双方歩み寄るのが関の山。EUも英国も経済的インパクトは小さくしたいわけで。。かといって現時点では双方とも譲歩できる状況になく、埋まることのない溝が。





やはりブレグジットは避けられないかな?経済的に逼迫すれば、ある程度双方に恩恵をもたらす自由貿易は支持されやすい。しかし今は無理。EUの言い分ももっともで、分担金は払わず経済的なメリットのみを享受するのは受け入れ難い。切羽詰ればそんなこと言ってられなくなる。EUを主導する独仏、貿易依存度の高いドイツ経済は、国境が閉まった時のダメージが甚大で、ころっと掌を返しそう。フランスも英国に行く旅行者が、TGVでパリまで流れてこなくなるときつそう。で結局英国の言い分がある程度通り、経済活動の国境は低くなりそうだが。まあハードブレグジットで一度死んだ後だけど。。




今週金曜日、7月26日は米第二四半期GDP速報




今週末は有名人、BF太郎氏の定期買付日。どうせ今回買う銘柄も万年割安なタバコのMOあたりだろう(てきとー)。GDP発表後の乱降下のなか、寄り付きで高く買って、翌日おはギャーになってたら笑える。あっ、でも自分もタバコ株保有してるんだっけ。






というわけで米第二四半期GDP速報は今週の金曜日、寄り付き前の現地時間朝発表らしい。いくつかシナリオを考えてみた。
1、GDPは比較的堅調で寄り付きでは買いが集まるが、利下げ期待が後退したことで、「金融緩和が遠のくのではないか」といった声を危惧し次第に売られ始め、終わってみれば結構な下げ。

2、GDPは大方の予想通り関税制裁の影響で悪く、下げて寄り付きその後もじわじわ売りに押されて結構な下げ幅に。

3、GDPは大方の予想通り関税制裁の影響で悪かったが、利下げ期待の高まりから株式は堅調を維持。

4、GDPは良くも悪くもなく、FOMC待ちの様子見ムードから、株式は動かず。

多分GDPが悪いのは「織り込み済み」で済まされそうだが、Fedの利下げ見通しは変わりそう。それにしても、GDPが良くて売られて、悪いと買われるのは、どう考えても違ってるだろう。利下げのインパクトが強いといえばそれまでだが。こんな超高金利の中、家を買いたい人や、借金して設備投資に回したい企業は少ないだろう。金利が落ちれば、経済活動に寄与する可能性も。







悲報、ツイッターが仕様変更で改悪




唯でさえ使い方のさっぱり分からんツイッターが改悪されてる。え?あっしのだけ?それともみんな自動でアップデートされてるの?改悪前の画面に戻せないの?ちょっと誰か教えてくれ。左側に沢山並んでるボタンは何なんだよ?カーソル合わせても答えてくれねーし。左と右のガシェットが反転してるし。ひょっとしてさらに広告を載せるための布石か?

「ツイートを埋め込む」ボタンを押すと新しくページが開いて飛ばされるし。もうちょっとユーザーの動作時間とか考慮しろよ。こっちはいちいちクリックしなくてもいいように1ページに三記事置いてんのに。もちろんPVが落ちるのは重々承知の上で。だって何度もクリックさせるサイトとか面倒くさいでしょ。スクロールしてドンドン下に行くサイトも面倒くさいし。

勝手にリニューアルしやがって。一応調べてみたけど、不満の声も聞かれるらしい。まあ大方、新しい物に適応する能力が劣る、オッサンオバサン世代だろうけど。今回のアップデートはパソコンから使用する時の画面のみで、スマホからは変わってない模様。つまりもし気が付いてないということは、スマホかよほど鈍感な人のみ。






ツイートに編集機能を付けて欲しい、といった声があるようだが、意味が分からない。誤字脱字でも直したいの?それとも意見を変えたいの?そんなことされると非常に困る。引用ツイートや、サイトに埋め込んで使っているのに、埋め込んだ後ツイートを変えられても。。。ツイッターには是非編集機能を付けないで頂きたい。そもそも誤字脱字くらい確認してから投稿しろよ。投稿後に見つけたら、消して投稿し直すだけだろ。

ただカレンダー機能は付けてくれ。古いツイートを探すのに、いちいち下の方までスクロールするのが面倒くさい。ひょっとして知らないだけですでにあるの?古いツイートもブログに埋め込みたいけど、いちいち下の方まで行くのが面倒くさい。かといってツイートし直して上の方に置いて、同じツイートが重複するのも微妙だし。

まあそうやってネットデブリを増やし、ネット企業大手にサーバーを増強させ、半導体企業を潤しつつ、経済を回していくと考えることもできるが。。インスタ、ブログ、ツイッター、ブックフェイス、ここらへん全部連携させれば、同じ内容なのに4倍のネットデブリが生産されると。。






関連記事、連携の方法はこちら。IFTTT(イフト)はすばらしい。









綺麗にまとまった有料のワードプレスがムカつく(ぼそっ)。。ツイッターとの連携も、アイキャッチ画像のイメージ付きでツイートされててキレイだし。しかも下の方に出てくる関連記事も自動で出してくれるんでしょ?こっちは手動だぜ、この21世紀の現代社会において。自分でツイッターを埋め込んで、上みたいに関連記事を置いて。。誰か耳寄りな情報あったら教えてください。

2019/07/23

速報、ジョンソン前外相が24日に首相就任




英国の与党・保守党は23日、党首選の結果、ボリス・ジョンソン前外相が新党首に選ばれた。このニュースをトランプ氏やマクロン氏は歓迎して祝辞を述べる。因みにジョンソン氏はブレグジット派。メイ首相は退任前、議会の承認なしにブレグジットを強行出来ないよう法案を可決。しかしながら、延長戦が終了になる10月に、EU側から三行半を突きつけられる可能性もあり、このまま議論が平行線を辿れば、時間切れで自動的にブレグジットになる可能性も。




英国民も、EU市民も、野次馬も誰一人として中途半端な離脱や、曖昧な残留など望んでいない。みなが望むものは、完璧な離脱か、完璧な残留。いよいよ欧州連合という、禁酒法や社会主義に負けずとも劣らない社会実験は終盤に差し掛かる。一番おいしい思いをしていたはずのドイツが真っ先に、経済的ダメージを受けており、ドイツ銀の破綻なども噂される。

ドイツの株価指数DAX週足チャート、株高に釣られて上昇しているが上値は重く、高値を更新できるほど経済に勢いは無い。というか経済は猛烈な減速傾向で、ECBからは量的緩和などの下支えが噂される。



ブレグジットに関する記事








そもそも残留派のメイ氏に舵取りは難しかったか?議会は譲歩を許さず、EUからは屈辱的な条件を突きつけられ、一向に歩み寄りをみせることがなかったメイ政権。しまいには迷政権などと呼ばれる始末。迷走の挙句辞任に追い込まれたが、それまでの道のりも波乱万丈。







2019/07/22

トランプ氏Fedに圧力「Don’t miss it again!」






毎度、毎度、まったくもって同じ構図。もうね聞き飽きた。いい加減やめて貰えません?「絶対利下げするな。」と言っているようにしか聞こえない。そりゃこんな中途半端なところで経済を延命されても、みんな困る。トランプ氏としては、おいしい所だけ持って行きたい訳で。つまり景気が落ちたのはFRBの責任。景気の上昇は自分の手柄と。今のうちにせっせと責任転嫁のための発言をこしらえている模様。


パウエル氏のこの寂しそうな顔。まあメディアが敢えてこの写真を選んでいるんだろうけど。。それにしても、「二度と」って、まだ一度も失敗してないし。。でも大統領は現状にご不満な様子。大衆という見方を付けながら、ツイッターで攻撃してくるあたりが姑息。こうすれば、公に景気減速の責任はFedと言うことに出来る。くれぐれも追加関税のせいではないから、そこんとこ宜しく。。




今無意味に利下げをして、不本意な時期に不景気が来るのは避けたい。つまり大統領選に影響が出るような形は避け、どちらかと言えば自身の当選に都合が良い形に景気を持っていきたい。とすれば来年から再び上昇させて、有権者から票を買うのが妥当。つまり株価を上げてポイント稼ぎの支持集め。

そもそも経済が減速しているのは、他ならぬ大統領ご自身の追加関税。Fedが利下げに傾けば、これは経済の減速を確認する作業に他ならず、投資家心理が悪化する可能性も。そもそも大統領の言う通りに0,25ポイントの利下げをして、それでセルザファクト、材料出尽くしで売られたりでもしたら、もう目も開けられない。0,5の利下げを織り込んでいる訳で、0,25のしょっぱい対応では、落胆が広がる可能性も。

0,25なら大統領の意に真正面から背く訳ではないので、FOMCでも受け入れられそう。そりゃ名指しで批判を受けたい連銀総裁などいない。そもそもその連銀総裁でも経済の見通しはマチマチで、利下げに関しても意見の一致は見られず、一介の元投機家の私に予想など出来るものではないが。。。いや今回のトランプ氏の発言やパウエル議長の発言から0,25は確定かな。









ボストンとシカゴってそんなに離れてないよね?同じ東海岸だし。それでいてこの認識の差。まあ間を取れば0,25になるが。。。利下げの始まりは景気減速の呼び水。ただし、プラザやスミソニアンの時の様に、経済の減速を見越して利下げを行い、その後バブル経済になったことも。まあ100年に一度とも言われる熱狂が、いまだ記憶に新しい住宅バブル崩壊の悪夢が渦巻く中、今回来るとは到底思えないが。。。


今後の見通しはこちら


断罪、同じ穴のムジナ、BF太郎 VS 和製BF




そもそも和製BFとは、資産家で慈善事業家の武田和平氏であって、この名称を勝手に拝借した某ブロガーのことではない。ちなみに昨日は奇しくも武田和平氏の命日であり三回忌。故人の遺業を汚すような、某ブロガーの振る舞いは如何なものかと。氏の投資スタイルは、ブルーチップと呼ばれる、業績の安定した企業を分散させて長期保有するスタイル。これはバフェットと同じ投資スタイルと言える。また晩年は、日本の低い出生率を憂いて、新生児に祝い金を贈呈していた、慈善活動家としての顔も。これも慈善事業に力を入れるバフェットと同様と言える。

よく投資ブログ界では、バフェットの名言として、「分散は無知に対するリスクヘッジ」と言った文言が紹介されるが、これはネット上で広がった誤った伝言ゲーム。昔々、株ブログ界に君臨した、自称バフェット研究家の東条氏が自己解釈に基づき、幾度と無く宣伝した妄言。もちろんバフェット氏を自分の都合に合わせて解釈して、IBM一本に特攻して、消えていった。もう覚えている人も少ないだろう。しかし影響力があったため、2016年前後にIBMを抱えていた投資家は多そう。この妄言も、いかにも「バフェットが言いました」みたいな感じで引用されまくりで、間違った伝言ゲームは留まる事を知らない。



つうかお前ら殆どがファンダ派を自称しているが、決算書とか見てんのかよ?この自称テクニカル派の私でさえ、多少は見ているし、もしBRKの決算書を見ていれば、「分散は無知に対するリスクヘッジ」なんて戯言は言えない。殆どは子会社化されているため、投資先のポートフォリオとしては、ある程度集中しているように見える。しかし本当の財布の中身である、バランスシート上では、この投資先は4分の1ほどで、実態は分散に次ぐ分散と言える。つまり「分散は無知に対するリスクヘッジ」どころか、正しい投資は分散とも言える。またバフェット氏の名言として、「90%はSP500に投資して、残りの10%は米国債で運用しなさい」があるが、ただしい運用はこちらと言える。

では「分散は無知に対するリスクヘッジ」とはどこから来たのか?これは銘柄に対する分散ではなくて、時間に対する分散を指す。つまり「投資に見逃し三振は無いのだから、ここぞという時に思い切って投資しなさい」と言うことになる。伝言ゲームが間違った過程は、上記の東条氏で、もちろんバフェットをまったく研究していない。バフェット研究家を自称していた東条氏は、自分に都合の良い指標を持ち出しては、自説を補強していたが、結果はご存知の通り。バフェット流とは銘柄は分散、時間は集中と言える。そして稼いだ金は社会に還元。もちろん和製バフェットとと言われた武田和平氏然り。そもそも他人からバフェットと呼ばれるならまだしも、自称バフェットの輩に碌な人間はいない。宣伝効果を利用して、広告収入を稼ぎ、自分の財布を膨らますことしか興味は無く、慈善事業など全く眼中に無い連中がバフェットを名乗るとは。。。

まあいいや、前置きが長くなってしまったが、ここではバフェットと自称バフェットを名乗るブロガー達を比較したい。そもそもBF太郎と和製BFを分ける必要もない。まがい物でしかないし、双方の投資スタイルなど比較する価値もない。





自称バフェットを名乗る投資家の投資スタイル。
1、保有比率を事前に決定して、それに基づいて投資。
本当のバフェット氏は、投資先の選択肢を自ら狭めるようなことは、当然ながらしない。

2、銘柄は集中、そして時間分散のドルコストアベレージ。
バフェット氏の投資スタイルは間逆で、銘柄は分散させるが、バットを振るのはここぞという時。

3、投資では無く、ブログで稼ぐのが基本スタイル。
バフェット氏は投資で成功したため、知名度が上がったが、投資ブロガーはこの知名度にあやかって広告収入を得ているだけ。勝手に在命の人物の名前を語って何の問題も無いのか知りたい。まあ本当のバフェット氏は心の広いお方のようだが。。。投資とは関係ない、「広告汚染度」などと言った批判は筋違いだが、投資家たるもの運用で稼ぐべし。

4、適当な指標を引っ張ってきて自説を補強
「え?誰が使ってるの?」って聞きたくなるような指標を引っ張り出してくるBF研究家やBF太郎氏。そもそも何で株に値段が付いているか知ってる?もちろん値段が付いているということは、買い方と売り方がいる訳だが、引っ張ってくるのは一方通行の自説に都合が良い方。




BF太郎氏も和製BF氏もブログ用のポートフォリオとは別のポートフォリオを持っていそう。BF太郎氏の場合、どう考えても収支が合わない。200万PVくらいあれば、アフィや企業案件、著作物の印税でもっと投資に回せそう。また本業の収入と、投資先から上がる配当でさらに収入は多そうだが、投資するのは毎月50万也。

そもそも7000万円運用していて、損益通算とか、確定申告の話が出てこないのはおかしい。他の口座でSP500とか、グロースとか沢山買って、ちゃんと年末に確定申告している可能性もあるが、これはこれで収支が合わない。いろいろなところから上がる収入で、年間2000万円くらいの収入があれば、所得税で700万円くらい持っていかれそうだが、雑所得を申告している素振りが見られず、またふるさと納税などの節税をしている話が皆無。
和製の方も怪しさ満点ですべて非公開。そもそも個人の場合は所得税、法人の場合は法人税がかかるが、税務の話が皆無なのはおかしい。運用資産と実態との乖離が。。。また節税するなら、経費で落としたり、減価償却のうんちくが聞こえてきそうなものだが皆無。
まあ株式から上がる利益は源泉徴収だからといった声も聞こえそうだが、どう考えてもそれだけじゃ。。。


そして自称BF達と馴れ合う他のブロガーや、グロースとスノーボールで陣営をつくり、対立関係を煽るアホそうなブロガー。まあどうせアフォなら踊るべきなのだろうが、、、距離を置きたいという思いも。。。




大暴落より怖いマルサのお話はこちら


オッサンに大人気の経済アナリストの記事


今週は米第二四半期GDP速報待ち




経済動向の見通しは、一夜にして変わる訳ではないので、書くことなど大してないのだけれど、少なからず読んでくれる方がいるので更新する。

堅調な経済に支えられて高値を更新したNY指数だが、米中貿易戦争で引き上げられた25%の関税が経済を蝕む。その都度、利下げ期待で株価が上昇するも、堅調な経済で、目先の株価は一転二転し、ふらふらと上下する。決定的になるのは、やはりGDP速報だろう。

昨年からの傾向として、高値を更新して、「まだまだ上がるぞ」と思わせておいて、下落している。達成感が見えてきたら、その後は弱い。当たり前だが、売り方の買戻しで買われているだけのチキンレースで、高いところで「買いたい」などと思う人は皆無。一通り買い戻しが入ったら、それ以上買われることは少ない。もちろん「乗り遅れまい」と考える投資家もいるのし、定期買い付けのルールで縛っている投資家もいるのでジリ上げ。

現状はどちらにも動きやすい相場、一喜一憂などせず大局的な目線で考えるべきだろう。利下げ期待と、堅調な経済指標の期待後退で、相場に翻弄されるのは考え物。もし短期売買の投機家でないのなら、この波を取ってやろうなどと考えず、どっしりと構えておけば良い。変な期待を抱き、端金に目が眩めば、足元をすくわれるだけ。



このようなニュースに乗せられる様では、一転二転する見通しで、資金が溶けるだけ。



FOMCは合議制で一人の一存で決まる訳ではない。それはFedの議長であるパウエル氏でも同様。トランプ氏はパウエル氏ばかりを槍玉に挙げるが、合議制で決定されるのに、今までの利上げをパウエル氏の責任にするのはおかしい。これはどう考えても裏があり、一芝居演じているとしか思えない。

芝居内容はこちら



2019/07/18

速報、PM大幅高





 Net income rose to $2.31 billion, or $1.49 a share, from $2.19 billion, or $1.41 a share, in the year-ago period. Excluding non-recurring items, adjusted EPS came in at $1.46, above the FactSet consensus of $1.32. 

フィリップモリスが大幅高。前年比も予想も大幅に上回る。為替の影響が寄与した模様。フィリップモリスは、海外事業を担当しているため、為替がドル安に傾けば業績が向上しやすい。逆にドル高に傾くと、利益が圧迫され業績が落ちる。最近までFRBの利上げでドル高で推移していたため、業績は配当の支払いだけでカツカツだったが、最悪な局面は脱した模様。これは円高でトヨタなどの輸出企業の業績が落ちるのと構図は一緒。今後利下げが進めば、さらにドル安になる可能性があり、PMにとっては為替の追い風により業績を押し上げられやすい。

因みに同じタバコでもMOの場合は、国内事業を担当しているため為替の影響は少ない。しかしながらBTIとPMの場合は、ドル安の恩恵を受けやすい為替ヘッジとして保有するのも悪くはない。

ただし長期で資産の形成を考える場合、低いところで低迷してくれたほうが、複利で大きな利益が狙えるので、今回の上昇は歓迎しがたい。特に現金を多く抱え、下落をまっていた投資家には、あまり好ましくないニュースだろう。またPMにつられる形でMOとBTIも値を上げた模様。




タバコの詳しい記事はこちら


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